The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1999 エシェゾー シャルロパンーパリゾ

2010-11-10 20:57:16 | ワイン
先日のキュイジーヌの会に、コルトンを含めて、4本のグランクリュが登場したわけですが、


会もソロソロ終了する頃に、『本日一番気に入ったワインは何?』と、皆さんに聞きました所、


一番多く手が挙がったのが、このワインでした!


1999 エシェゾー フィリップ・シャルロパンーパリゾ


なるほど、この造り手は、ジュブレイ・シャンベルタンを基点としておりますが、


この地所においても、甘くニュアンスに富んだアロマと、ふくよかな果実味を持ち合わせ、


そのスタイルは、正しく絵に描いたようなフィネスと、精妙さをも兼ね備えた代物です!


この日は、同時に98年物と85年物のヴォーヌ・ロマネのグランクリュが登場したのですが、


この僅かに11年熟成のパリゾ物は、味わいのこなれ方やら、香りの特有の色香、


更に加えて、長い熟成によってのみ得られる、全ての要素で他を凌駕し、


流石、『ブルゴーニュの神様』から薫陶を得た、


数少ない生き証人の造りとして、名に恥じない代物でした!


リュット・レゾネや、過度の抽出を避ける醸造や、


御馴染みの『クール・マセラシオン』だけではなく、


ワイン造りに対する、シャルロパン・パリゾのあくなき執念は止まる所を知らず、


振動選果台、温度コントロール式ステンレスタンク、


更には葡萄冷却装置を備えた新セラーなどに行き着くわけなんですね・・・


ジャイエの精神と新しいテクニックが昇華して、いつしか『パリゾ』になったとさ♪


どうあれ、おさえて置くべき造り手でしょう・・・