世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。
今日は、聖書の中のヨハネの福音書18章37節から読んでみましょう。
そこでピラトはイエスに言った。
「それでは、あなたは王なのですか。」
イエスは答えられた。
「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。」
イエスはたくさんの奇跡と愛のわざを行ってきましたが、そのようにしてイエスの人気が高まっていくと、ユダヤ人の宗教家たちはイエスを妬(ねた)み、何とかして葬りさろうと思うようになりました。そこでユダヤ人たちはイエスを捕まえると、イエスを死刑にするためにローマ政府に訴え出たのです。罪状は、イエスがユダヤ人の王と自称しローマ帝国に反逆を企てようとした、というものでした。当時のユダヤの総督ピラトは、その訴えが本当であるかどうかを確かめようとして、イエスに尋問します。するとイエスは、御自分が王であることを認めるのですが、御自分の王国はこの世のものではない、と明言するのです。この世の世界とは無関係な別世界の王であるという訳ですねえ。
私は、ピラトがどんな思いでこんなことばを聞いたのだろうか、と考えます。イエスは追い詰められて気が狂っている、と思ったかもしれませんね。
そんなピラトにイエスは重ねて、御自分が別世界からこの世に来た目的を説明するのです。「わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。」と。
このことばはよく考える必要のあることばです。イエスは、神についての真理、人間そのものについての真理、そして人生についての真理を教えるために神のもとからこの世に来られた、というのです。イエスのことばを単純には退けられない主張がここにはあります。
というのも、私たちの人生は混沌として真理が見えにくい状況があるのではないでしょうか。しかしイエスの目から見ると、人間や人生がはっきり見えてくると言います。そしてこの不確実な世界で、どのように生きたらよいのかが分かる、というのです。
ですから、ぜひ教会へ行き、聖書の話に耳を傾けていただきたいと思います。
(PBA制作「世の光」2008.7.17放送でのお話しより)
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