♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■あなたを訴える者 / 板倉邦雄

2024年04月16日 | Weblog

2023/11/28放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
 今日は「あなたを訴える者」という題でお話ししましょう。

 自分に敵対している人から訴えられたら覚悟ができます。しかし、自分が信頼している人から訴えられたら目が点になるのではないでしょうか? 今日はそのお話です。ヨハネの福音書5章45節から47節です。

 神の子イエス様は自分に敵対する人々に向かって言いました。
 「わたしがあなたがたのことを父に訴えると、考えてはいけない。
  あなたがたを訴える者は、あなたがたが頼みとしているモーセその人である」

 モーセは、ユダヤ人にとっては先祖アブラハムに匹敵する人物でした。
 なぜなら、モーセはユダヤ人をエジプトの奴隷状態から解放した人、さらに父なる神様から律法を授けられた人だったからです。

 父なる神様が裁判所の裁判長であるとしたら、モーセはユダヤ人にとっては弁護人ではなかったでしょうか。
 ですからユダヤ人も指導者たちも、モーセは頼みの綱でした。
 その頼みとしているモーセがユダヤ人たちを父なる神様の法廷へ訴える、と神の子イエス様は語ったのです。

 その理由を次のように語りました。
 「もし、あなたがたがモーセを信じたのならば、わたしをも信じたであろう。
  モーセは、わたしについて書いたのである。
  しかし、モーセの書いたものを信じないならば、どうしてわたしの言葉を信じるだろうか」

 モーセが書いた律法の書すなわち旧約聖書の最初の書物、創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、そして申命記の5つの書物、これはモーセ五書と呼ばれ、モーセが書きました。
 この五書は、ユダヤ人たちに神様からの律法を教えることによって救い主が来る道を用意し、心の準備をさせるための書物だったのです。すなわち、神の子イエス様を信じ受け入れるためにモーセはこの5つの書を書き残しました。
 モーセの律法の書の目的と使命は、やがて登場する神の子イエス・キリストを人々が信じて従うためだったのです。
 ですから神の法廷に彼らを訴えるのは、彼らが頼みとしているモーセでした。

 私たちがここから学びたいことは、旧約聖書も新約聖書も神のことばとして信じ、そこに示されている、いわゆる神の子・救い主イエス・キリストを頼みとして従っていくことなのです。


 ( PBA制作「世の光」 2023.11.28でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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