すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

朝日山公園のため池を

2012年09月20日 | 市政・市制・市勢

 9月議会も佳境に入り、残すところ実質2日になった。24日は決算審査特別委員会の会議があり、各部会から審査報告をしながら議員同士で審議します。

 翌日(25日)は議場で委員長から議長へ報告となります。議員定数18人の小さな議会ではあるが、仕組みは県議会等と同様でややこしい。このことに2日も費やすことが必要か、と思えば仕組みや発想を変えてはどうだろうか。

 今日は午前中に「現地調査」と称し、工事された現場を見て回りました。朝日山公園の野球場北側傾斜地は、地震で亀裂が入り修復したヶ所の説明を受けた。

 朝日山公園のため池は、昔農業用水に利用されていました。今では周辺に宅地が建ち並び、水利権の無いため池に雨が降れば越流堰から流れる仕組みです。

 池にはたくさんの魚と珍しい植物が生息しているとも聞きました。しかし、水の流れが悪く、蓄積した大量の汚泥が悪臭の一因になっています。遊具がある所に、池からくみ上げた噴水は悪臭のため使用を止めました。

 池の汚泥を処理するには浚渫作業という船を入れて底から泥を吸い上げる。吸い上げた汚泥は産業廃棄物となり、処理費は数億円もかかるとの試算があります。

 公園内で処理するのであれば産廃にならないと考え、池に隣接する野球場を潰して汚泥をくみ上げれば、という発想もあります。それでは野球場が無くなってしまうリスクが出てくる。また周辺に多大な臭いが撒き散らされる。

 いずれにしてもリスクと費用は莫大であるが、岩沼の朝日山公園は市民にとっても自慢できる公園です。本来なら駅前や図書館を造った「まちづくり交付金」を活用して改修すべきであったと考える。

 発想を変えて池の面積を小さくしたらどうだろうか。堆積している汚泥は小さく区切った池の一部に移せば、池に生息する魚や植物も移動しなくてもよくなるし、周辺住民への臭い被害も最小限になるのではないか。

 その後埋め立てたところを盛り土し、芝生や駐車場などに利用してはどうだろうか。ため池の面積が小さくなっても、少ない費用で利便性が向上し周辺住民の苦情も減るのであれば、大いに検討すべきである。

 何もしなければ朝日山公園の価値が下がるだけだ。


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