岩沼西小学校の卒業式に来賓として参加してきました。県内でも有数のマンモス校で全体児童数は1,100人を抱える。内166人の6年生が巣立つ様子を見させていただきました。
山川校長先生の校長式辞はノー原稿でした。(これまでの卒業式で校長のノー原稿は初めてです)就任2年目で昨年の大震災を共に経験したこの一年間の思いが詰まっていた。運動会や学芸発表会などで挨拶を聞いていると整列などが良く出来たときは「立派でしたよ」と口癖のように褒める。
式辞の中で記憶があるのは宮沢賢次の遺稿である『雨ニモマケズ』の文章を持ち出し、雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌを校長室に来た児童に唱えてもらうそうです。
雨ニモマケズは最後の一言が大切と説かれた。「ソウイウモノニ、ワタシハナリタイ」この一節が大事で、努力の積み重ねで希望は見えてくる。(なるほど!)
私たちの卒業式は厳粛さやおごそかさを前面に出していたように思う。今は涙を誘う為の演出があります。「巣立ちのことば」と題した演出は、壇上に6年生が全員登壇し一人一人がワンフレーズの言葉でつなぐ。
長い文章なのに暗記しています。(児童もノー原稿です)希望という文字から始まり小学校6年間の思い出を語り、6年生になってこの一年間を振り返る。
運動会や修学旅行での様々な出来事や達成するための努力や協力した様子から、歌を交え5年生へ引き継ぎのエールを送る。そして5年生も歌を交え、6年生に励ましの言葉を送ります。
最後は6年生が2度目の歌を交えて先生や両親に感謝の気持ちを伝える。先生も親も涙を誘い、児童にも涙。(文章の中身は歯がゆいが、この文章や構成を考える先生も大変だな~)涙腺は緩む。
市長(代理)の式辞や議長の式辞はいらないなと思う次第です。中学校ならともかく小学校では短く、分かりやすく、そして飽きない式辞でなければと思う。大人が聞いてわかる文章で児童にはどうかと思います。
卒業生はそわそわすることもなく、立派でしたよ。