すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

恥ずかしいポスター!

2015年10月02日 | 日記
 我が家の広辞苑に「二元代表制」を調べると、ありませんでした。そこで「二元」だけを調べると、1 二つの要素 2 物事が二つの異なる根本原理からできていると考える場合におけるその二つの原理とありました。また、ネットには3番目として 3 代数式で、未知数が二つであること。「―連立方程式」(デジタル大辞泉より) とあります??? 

 なんだこの「未知数が二つであること」とは、何を指すのだろうか。と思いながらネットで「二元代表制」を検索してみた。 住民が直接選挙で、首長と議会の議員を別々に選ぶ制度。首長の権限は予算や条例などの議案提出や人事など幅広い。議会は議案の議決などで首長の行政運営を監視する。首長は議会から不信任を受けた場合に限り、対抗策として議会を解散できる。(朝日新聞掲載「キーワード」の解説より)

 首長と議員は選挙で有権者から別々に選ばれることで、それぞれの役割がある。二元代表制とは二つの要素である首長の議案提出に、議員の行政運営に関し監視することが二元代表制の根本なのではないだろうか。しかし、県議選の事前ポスターに議員と知事二人が一緒に写っていると、二元代表制とは到底思えない。

 議会の監視機能バランスが崩れたことを象徴するポスターなのではないか。また、どちらが候補者なのかと見間違うようでもあるし、なれ合い政治の出発点が県議選に現れているように感じます。大変残念なことであり、恥ずかしいポスターではないでしょうか。

 二元代表制とは物事が二つの異なる原理とあるならば、議員と知事の立場は大きく違うのではないか。選挙とは民の信を問うはずなのに、県民は戸惑っていないのだろうか。そういう人達に県政を任せて良いのだろうか。

 選挙の時点で首長の応援を得ていれば、監視機能は低下することに成りはしないか。施政を質すことが議員の役目なら、知事とニコニコしながら写っている議員にその資格はないように感じます。昔、「○○(市長名)市政を守るために!」なんて叫ぶ議員がいました。

 まるで警察官と暴力団が一緒に写っているような、恥ずかしいポスターを見て、政治は連立方程式のような未知数なのかもしれません。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岩沼議会ってヘン続編 | トップ | 私は大友健さんを応援 »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事