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市長変って答弁変わる

2014年07月07日 | 市政・市制・市勢
 菊地啓夫(ひろお)岩沼新市長になって、初めての一般質問が今日から始まりました。本日の答弁で私なりに点数をつけるとしたら75点かな!(少し辛口です) 井口前市長との大きな違いは答弁に無駄がなくなり、答弁は全く変わってしまいました。

 答弁に感想が全く無いわけでありませんが、答弁の結論がはっきりしています。「〇〇していく」「〇〇対応する」「〇〇考えておりません」「〇〇検討しません」等々と当たり前と思えることだが、今まではそうではありませんでした。

 そのせいか一般質問の時間が短縮した気がします。前市長の時は答弁が長かったので、質問者が4人の場合、約4時間近くかかっていた気がします。本日は10時から始まり昼休み一時間を挟み(4人で)終了時刻が午後2時16分でした。

 前市長答弁の際は「しかしながら」「また」などと文章を接続する単語を連発していました。答弁の始めは肯定するように述べ、「しかしながら」の後に、否定するような発言になっていました。どちらが正解かというと、どちらにもとれる一流?の答弁術だったと記憶しています。(私は三流だったと思ってました!)

 「明快な答弁を」とお願いしても、本日のような単純明快な答弁は少なかった。岩沼市初の市職員出身市長ですから、答弁術に長(た)けているのでしょう。これまで他の自治体議会を傍聴し、岩沼市と比較すると『違うなぁ~』と感じたことが、同じになった気がします。

 新市長になって最初の議会は、一般質問者10人です。(今までは質問者がもっと多かった) 一般質問は市長の政治姿勢に対する考えを聞き質していく。聞くばかりではなく提案することも忘れてはいけません。このようにしてはどうかと感想を述べることが大切だと考えています。

 しかし、岩沼市議会は議員の感想や意見を制約するような議会基本条例に改悪しました。第7条で『・・・確たる事実に基づかない発言及び情報発信を行ってはならない』と規定しました。議会基本条例は岩沼市議会の最高規範ですから、違反は大変です。(だから質問者が少ないのかな?)

 本日の質問者に「私は〇〇と思う」という表現を使っていた議員がいました。『確たる事実』とは新聞に書いてあることさえ、必ずしも確たる事実でないことだってあります。意見感想が記事になっていれば、確たる事実に基づいていないことだってあります。

 議会での発言に『確たる事実』は必要です。ただ、岩沼市議会の『確たる事実』とは、議員の感想や論評にまで及ぶことが大きな問題なのです。私が議場で発言した「岩沼市議会のやり方はちょっとおかしいと思いますよ」という感想が、懲罰に繋がり出席停止になったことがありました。

 日本国憲法21条で『・・・表現の自由・・・』が認められているにもかかわらず、岩沼市議会は言論制約し、自ら首を絞めるような条例を作ったことはとても残念でなりません。条例改悪に深くかかわった共産党松田由雄議員が明日質問を行います。

 市長が変わって答弁は変わったが、質問はどう変わるのかな。


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