すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

中邨氏の講演を聞いて

2012年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の件で申し訳ないが、「第45回宮城県市議会議長会議員研修会」なる研修会が、仙台の勝山館で19日午後2時より行われた。県内の市議会議員が一堂に会し、講師の講演を聞くだけですが、意外と面白かった。

 岩沼市議は全員の参加でしたが、他市は全員とはいかないようです。県内市議会議員の定数349人に対し、出席数を確認したら160名程度とのことでした。気仙沼・東松島・大崎市は不参加で、他市も定数の半分にも満たないところもありました。

 幹事役である仙台市議会の佐藤正昭議長は冒頭のあいさつで、大震災を契機に「行政のチェック機能だった議会は、働いていく議会に変わった」と述べ、また「(議員である)我々が前に出ていくことが必要ではないか」と。

 震災前の議会は提出された議案を処理するだけだったが、「議会が動いたことで『震災に伴う被災家屋等の解撤去申請期限』が、今年度にも延長された」ことが紹介されました。(仙台市議は働いていますね!)

 奥山市長あいさつの後、『大震災から学ぶ自治体の危機管理』と題した、講師である明治大学名誉教授『中邨(なかむら)章』氏が紹介され講義に入りました。 

 中邨氏は大震災で日本人の規律の良さは、世界に類を見ない素晴らしいものだと紹介し世界各国の実情を話された。外国では支援物資が来たら、並んで待っていることなどまずありえない。物資が来たら順番など気にせず飛び掛かることが紹介された。

 なぜ日本人は時間がかかっても順番を守り、規律を守っていくのか。それは地方自治を信頼しているからだと説く。外国では汚職や利権がはびこり平等や公平性の意識が薄れているようです。

 例えば隣国などの公務員は外国から来た支援物資を、家族のため、親戚のため、そして友人のためと最初に確保するようです。(納得で、わかりやすい)

 日本の公務員の素晴らしいところは世界が評価しているが、悪いところもあるというう。それは「例外を認めない」ということだそうです。(思わずうなづく自分がいました)

 今回の大震災は想定以上の津波が来ました。これまでの規定や規約通りにはいきません。例外的に認めるものが多々あったはずです。しかし、復旧が収まり復興に向けて走り出すと元に戻りつつあると感じませんか。

 中邨氏は例外を認めるのは誰かというと、「議員ができるもの」と言います。その他にもいろいろな話があり紹介できませんが、これからの地方議会の在り方は大震災後に考え直す時期が来ていると講演された。

 岩沼市議会「例外的に考える」あって良いのでは!


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