一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

花冷えの夜 雨音を聴きながら牡丹に桜  4/5

2014年04月06日 10時30分30秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 「白牡丹」純米吟醸 )

 

■2014/4/5(土) (晴~曇~) 雨

じゃじゃ降りの雨音の夜 天気予報が外れてくれることを願いながら今夜の花見を当て込んでいた人も多かったことだろうに・・・  冷たい大粒の雨に泣かされる夜となった。  「雨音はショパンの調べ」という歌があったが今夜の雨は、ショパンとはほど遠い 

 

( 今朝までは、満開姿を残していた葛城の桜だが・・・)

 

さて今夜は、どれにしようかな・・・  先日頂いた一升瓶「横尾の酒」山田錦に手をかけたが、いやいやこれを開封するのはもう少し先にしよう。

義侠・安芸虎・三芳菊他に 梅乃宿・篠峯・風の森の奈良酒たちとストックはあるが、今夜は冷蔵庫の奥に眠っていたスーパーサブ(小瓶)で一献することに決めた。 今夜は、広島・西条の「白牡丹」純米吟醸

 

辛口の「亀齢」 甘口の「白牡丹」 タイプは違うけど共に好きな西条の酒 広島の酒まつり(西条)に行った際 二つの蔵は酒も美味しく蔵も雰囲気があって楽しかったことを思い出す。 (下は、酒まつりの「白牡丹蔵」)

 

▼瓶にはる舞い酒の「白牡丹蔵」               ▼八反系の甘い旨口酒が特徴

 

▼賑わう白牡丹蔵の井戸周り               ▼限定千食の「だったん蕎麦」で「白牡丹」

 

 

「白牡丹」は私が好きな八反系の酒米をメインに酒造りしている蔵で、関ヶ原の合戦の際、島左近の島家が西に逃れ開いた蔵だと聞いている。 西条では300年を超える一番長い歴史、また夏目漱石が愛した日本酒、現在の揮毫は棟方志功作として知られる。  実は、この酒も関西では手に入りにくい銘柄のひとつだ。(蔵見学をした頃より関西での取引先は増えているとは聞いたが)

地元で圧倒的な支持を受けているのに・・・ 「白牡丹・八反の純米吟醸なんか 関西でも大きく花開く味だと思うけどな・・・」と先日の若竹屋「渓」と共に地元だけにとどめておくことが惜しい銘柄のひとつだ。

 

 

( 若竹屋の猪口に白牡丹  今夜は桜酒 )

 

牡丹は、桜の後がシーズンの春を代表する花。 「花王」 「花神」とも称される花は、ボリュームがあって 華やかで高貴 漢字で表すなら「富貴」という言葉が似つかわしいか。 中国の詩人「李白」「白楽天」もその美しさを詩にしているほど。

 

雨音を聴きながら 若竹屋の猪口にそそいだ白牡丹 桜の花を浮かべて 味わう春かな

牡丹酒 桜を浮かべて 春一献

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(寅)