ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

ドラマ「篤姫」のことから

2008-08-12 20:47:35 | TV DVD
いよいよ後半に突入のドラマ「篤姫」。前半がNHK自体も驚いた程の高視聴率を上げた。これはひとえに原作になかった尚五郎の、「篤姫」に対する片思い(悲恋)を描いたのが、世の女性に受けたのだろうと思います。どちらかと言うとあまり歴史上では取上げらなかった、地味な存在の女性が主人公だったし、幕末、明治維新での女性の力が働いた事はあまり知られなかったから、なおさらだったのだろうと思います。

ドラマは桜田門外の変での井伊大老の横死を経て、将軍家茂への和宮降嫁による公武合体が実現、そして大奥派対朝廷派の暗闘と話が進みます。これまた女性の方の支持を受けることは必至と思われます。さらには将軍家茂の死から、大政奉還、幕府の崩壊、江戸城の無血開城となります。

7月にはこのドラマの時代考証を担当されている、東京学芸大学の大石先生による「篤姫の時代」と題する3回の講演を受講しました。意外に江戸時代の女性の位置が高かったこと。一ツ橋派と紀州派の将軍後継争いの背景と攘夷派と開国派との争いが朝廷を中心に繰広げられた状況。井伊大老の安政の大獄の引き起こした影響なども説明がありました。この辺の話は、ドラマでは大老の横死の直前に茶室で、日本の未来の為に止むを得なかったと大老に語らせていましたね。

そして勝海舟と西郷吉之助による、江戸城の開城の交渉への橋渡しを務めたことなど、さらには徳川家を守るため、維新後も「篤姫」の果たした役割など等々をきかせて頂いたのでした。

どちらにせよ、大河ドラマにあまり興味を示さなかった、カミさんも大いに共感するところがあるらしく、このドラマは始めから一緒に楽しく拝見しているのです。
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