ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

映画「20世紀少年」

2008-08-30 17:59:01 | 映画
朝一番で、本日公開された映画「20世紀少年」を観てきました。
累計発行部数2000万部を突破している、滝沢直樹氏のベストコミックの実写映画化に興味があったのです。小生はコミックは読んでないのですが、TVCMなどを通じて物語性に惹かれたのでした。

1969年大阪万博を翌年に控え、人類が始めて月に降り立った。日本中が輝く未来に胸をふくらましていた。そんな年の夏に小学生のケンジは多くの仲間たちと秘密基地を作った。遊びの中のひとつ「よげんの書」には悪の組織、世界征服、人類滅亡計画、それを阻止する正義の味方・・・等々が書かれていて仲間をワクワクさせていた。

そして1997年、冴えない生活を送るケンジの日常生活が、にわかに慌ただしくなった。世間では「ともだち」と呼ばれる教祖と、彼が率いる謎の教団が出現して、あやしい事件がおこりだす。それがかっての「よげんの書」とそっくりだった。その「よげんの書」に書かれた計画を、ケンジは阻止しようとするが、逆にテロの犯人に仕立てられ、警察に追われることになる。

そして2000年12月31日の人類滅亡の日がせまっている。ケンジと6人の仲間は「ともだち」の計画を阻止せんとするが、遂に「その日」を迎えてしまう。はたして人類はどうなるのか?「ともだち」はむかしの仲間のだれなのか?

3部作の第一章と名づけられた本編は、出来るだけ原作に忠実に映画化を図ったそうだが、少年時代から30年余にも及ぶ一種の叙事詩的作品になっているようである。最後まで「ともだち」の正体は?と観ている者を引張るが、第二章の2015年に引き継がれる。主人公の「唐沢寿明」がいささかトッポイ感じをだして好演している。脇役たちもベテランを添えて重厚である。

世界各地で起きるテロ行為、そして東京も標的にされる。かって問題になったカルト宗教教団を思わせる、敵集団との孤独な戦い。21世紀ははたしてくるのだろうか?いささか大袈裟なテーマだがコミックが原作なのだからと思えば、なるほどと思ってしまう。
なかなか面白い映画に仕上がっていると思う。コミックを読んでおられない方にもお勧めである。

              


コメント (4)
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