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知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

「論争」について、自分なりにどう考えればよいか。考え方を石丸問題から学ぶ。

2024年07月16日 | スキルアップ
日本人は、ロジカルシンキングが苦手なので、
 感情で「わー」と話して、みんながそうだから正しいんだ
と思い込んで、
 なんとなく、終わらせる
という人が多い。
そのため、メディアはそれを利用して、わーと騒ぎ、
 自分の思い通りに動かそう
とします。
騙されないようにするには、自分なりに考えることが重要です。

自分の中で、ロジカルに考え、
 自分は、こういう結論に至った
と主張できる人は、あまり多くないと思います。

アメリカは、小さいころから、
 論理的に考え、説明する
という教育を受けるし、
 そもそも、言葉があいまいな「なぁなぁ」な表現を許さない
ので、
 自分の意見がはっきりする。
あれだけ
 多くの民族が暮らす社会をまとめる
ためには、
 ロジカルシンキングがどうしても必要になる
わけです。

日本人の「まぁまぁ」とか、
 根回しをするとか、
 空気を読む
というスタイルは、海外では通用しないので、
 日本外交がうまくいかない。
日本の発言権はなく、
 負担と不利益ばかり押し付けられる。

クジラの捕獲、CO2削減、
 オリンピックなどスポーツのルール改正など。
日本が飛びすぎるから、スキーの板を規制したのは有名な話。

ロジカルに考える上で、
例えば、石丸氏の記者会見について、どう考えるか。

いまだに、女性自身がネガキャンしているので、例にあげてみます。
メディアにおいて、
 石丸評価記事、石丸下げ記事と割合が同じ
であれば、
 公平な評価と思いますが、
ネガティブオンリーだと、何か思惑が働いているのかと思えてきます。
スポンサーや権力者からの指示、個人的な恨みなど。

以下、女性自身より引用
******
「勘違いしてたのかも」田村淳 YouTubeで石丸伸二氏の“受け答え”を猛批判「ガッカリしましたね」
7/16(火) 6:00配信
3595

ロンドンブーツ1号2号の田村淳(50)が7月11日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、
都知事選前には感じていなかった元安芸高田市長の石丸伸二氏(41)への“モヤモヤ”について自身の思いを語った。

「都知事選のモヤモヤ」というタイトルで投稿された、
視聴者の質問に答えるライブ配信の動画で田村は、
「(都知事選が)始まる前のモヤモヤは小池さんと蓮舫さんにあったんですけど」
「僕、石丸さんって、ちょっと勘違いしてたのかもしれないです。
僕、すごい安芸高田市長の時からずっと『面白い政治家の人現れたな』と思って好意的に見てたんですけど、
終わった後のテレビ、マスメディアに対してのインタビューの受け答えがやっぱりモヤモヤするんですよね」と切り出した。
 (略)
*******

要は、以前は支持していたけど、あの記者会見はどうなんだという意見。

ここで、石丸氏とメディアどちらが問題なのか?
自分の頭で考えてみようと思った場合、どうすればよいか?

ロジカルシンキングは、論理的に考えるということなので、
 論理的に考えていきましょう。

感情ではなく、論理で物事の是非を判断するわけです。
でも、どうしても、人は感情があります。

そこで、
 両方の立場から、考えをまとめる。

石丸支持者
 メディアの質問が失礼、あいまい、おかしい。

反石丸派
 国民が見ているのだから、質問に答えるべき。
 メディアの質問がつたなくても、意をくみ取り、大人の対応をすればよい。
 政治家として、言い方が不適切。

議論がかみ合わないのは、争点がぶれているから。
ここで、争点設定。
 石丸氏の発言内容:答えていない
  石丸氏   質問が悪いので答えようがない
  反石丸氏  質問が悪くても、意をくんで答えるべきだ
 石丸氏の発言の仕方:  
  反石丸氏  攻撃的だ
  石丸氏   ミラーリング(不市は最初から、馬鹿にしたようで、攻撃的だった)
 石丸氏の政治家としての姿勢
  反石丸氏 メディア対応をうまくしたほうが、政治家として得、国民をばかにしたようなスタイルは不適切
  石丸氏  慣れあったり、見せかけをよくするのは、自分のスタイルではない
       メディアの質の向上にもつながらない
       そうやって国民にすり寄る政治スタイルはやりたい人がやればよい
  反石丸氏 背後に国民がいる以上、国民のために表現を柔らかにしたり、発言内容を変えるべき
  石丸氏  それは、むしろ、裏表があり、不誠実であり政治不信を招く。
       みんな、そのようなスタイルであるから、選挙前はいいことばかり言って、当選後は党利党略にいそしむ。
 
こうやって、争点ごとにまとめ、どちらに賛同できるかを考えればよいわけです。

最後は、自分の価値観によって決まると思います。

自分が望む政治家像は、何か?
 ・優しい言葉、話しやすい。
  デメリットとして表裏がある人も多い。メディアはおごり高ぶる。
 ・表裏がない、論理的でわかりやすい。メディアの質が向上する(少なくとも注意する)。
  デメリットとして、きつい言葉、論理的に追い込む。

最終的には、ここに行きつく。
ここで、それでも、優しいことばの政治家が良いというのであれば、それが答えなので、そういう人を支持すればよい。
反石丸派の多くは、共産党や維新の支持者などすでに既成政党の支持者が多いはず。
変わった人も、スタイルより重要な点が見つかれば、その点を重視して、支持を変えることがありえます。
これが、民主主義のいいところです。
共産主義や宗教団体などであれば、絶対的権力者の言いなりになり、離脱者は裏切り者として処罰されることになる。
民主主義は、そのときそのときで支持を変えても大丈夫。


ちなみに、
 どちらがよいかを、どう判断すればよいか。
という点については、
ある程度、まとめた段階で、
 専門家の知見を借りる
とよいと思います。

個人的には、メディア研究や社会学者、政治学者などが参考になると思います。

なぜ、メディアが素人コメンテーターを呼ぶのはよくないかというと、
 専門的な知見が聞けなくなり、あいまいなイメージの薄っぺらいコメントになる
ため、
 むしろ、混乱する
からです。

今回なら、
 メディア研修の有馬哲夫先生が参考になります。

 「有馬哲夫 おかしいのはおバカなテレビ」
でYouTube動画を検索するとみることができます。

こんな大学の授業だったら、受けてみたいなと思いました。
かなり、気に入ったので、本をアマゾンでたくさん買いました。
思想的にも「保守」で、賛同できるということもあります。
早稲田の教授は、偏向的な思想の教授が多いと思っていたので、意外でした。

こういう専門家の意見を聞くと、
 メディアのどこが問題なのか
 なぜ、Z世代が石丸氏を支持したのか
が分かります。

さらに、
 別の考えの教授の話も聞けるのであれば、調べてみます。

そのうえで、
 自分の考えを修正する必要があるかを検討する
わけです。

日本人の多くは、
 一時的な情報にあたることも
 専門的な話も聞こうとしない
ので、
 一定の意図を持ったメディアが正しいと思い込んでしまう
わけです。

自民党が長期政権を築くことができたのは、
 産業と結びついた利権
 市議会議員、県議会議員、商工会などの組織票
が理由です。

なぜ、組織票が生きるかというと、
 無党派層が選挙に行かないので、少ない票で当選できる
からです。

なぜ、選挙に行かないかというと、
 そもそも、候補者のことを知らない
からです。

候補者のことがわからないと、無党派層は、
 ○○党の人だからという理由で、投票せざるを得なくなります。

無党派層は、利権の恩恵にあずかることはできないので、
 利権のために選挙に行く
わけではありません。

あまり政治に関心がない人は、
 この人を当選させたい
と思える人でないと、
 わざわざ選挙に行かない
わけです。

 この人を当選させたい
と思えるようにするには、
 その人と話をする、その人の話を聞く、
 その人の能力なら、よいふうに変えてくれると思える
など、理由が必要です。

これが、民主主義の真の姿です。

利権に紐づいた投票で選挙をしておいて、
 無党派層が選挙に行くと、詐欺師に騙された
という学者がいかに無見識であるかは、
 このことからもわかる
と思います。

選挙は、絶対に行くべきです。
その行動が、既得権益に紐づいた候補者を苦しめることができるからです。

石丸ショックは、
 絶対に行かない層が選挙に行き、
 予想と大幅に異なった結果を出したことに対し、
 既得権益であぐらをかいていた既成政党、オールドメディアが驚いた
ということです。

脅威を感じた人ほど、
 つぶしにかかる。
これが、ネガキャンの理由です。
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