知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

豊かな国の条件とは?

2021年10月21日 | 国家論
日本は、世界中を見渡せば、
 かなり豊かな国
です。

韓国にも給与で負けたみたいな報道もありますが、
 一つの指標の取り方にすぎない
ので、
 豊かな国を計る指標にはなりません。

ちなみに、
 日本がアメリカの半分で、韓国以下と批判されている
 OECDの平均賃金
は、
 国民経済計算に基づく賃金総額を、経済全体の平均雇用者数で割り、
 全雇用者の週平均労働時間に対するフルタイム雇用者1人当たりの週平均労働時間の割合を掛ける
ことで得られます。
https://www.oecd.org/tokyo/statistics/average-wages-japanese-version.htm

自営業者(請負)、失業者は、この計算には繁栄されないというわけです。
韓国は絶対数が少ないのと、
外資企業が入り込んでいるので(撤退で大騒ぎになっているが)、
給与所得者の給料は比較的高いのに対し、
 チキン店オーナーや自営業者は含まれない
ので、
 平均値は上がりやすい。


日本の給与の安さは、
 ビッグマック指数でも現れている
といわれています。
https://toyokeizai.net/articles/-/458676?page=2

東洋経済では、
 ビッグマック価格が日本より低い国は少ない。これも賃金の場合と同じだ。
と、日本人が貧乏になっている論拠としていますが、
 タイに行くと理由がよく分かります。

ビッグマックやスタバは日本より高いわけですが、
 これは、海外旅行者(欧米人は1ヶ月くらいバケーションを取る)や富裕層向けである
ためです。
日本の貧富の差とは、比較にならない貧富の差が、海外には存在しています。

平均給与を押し下げているのは、非正規雇用の社員です。
ボーナスがないとか、昇級がないというのが、最大の理由です。

ただ、これも、
 安い価格の外食チェーン
を支えるためであったり、
 人件費の安い国と戦う
ためであったりしています。

ビッグマックが安いのは、モスバーガーなどライバルと戦うために不可欠だからです。
効率よく、安価で提供するため、外食産業は値上げができない。
これが、アルバイト費用も上げられない理由。

ただ、その恩恵は、国民が得ているわけです。
マックは、ファミリー層を中心に混んでいて、コロナ対応でテイクアウトも売上げを上げました。

給料が安くても、サービス自体が安ければ、相対的に楽しめる。
これが、今の日本の姿です。


ただ、原材料価格の高騰や、エネルギー価格の高騰、急激な円安によって、
 一気に生活が苦しくなる
という面もあります。

民主党が進めたい最低賃金の大幅アップは、外食産業を直撃し、
 価格に反映される
ことになります。

そうしないと、韓国のように、零細企業からバタバタ潰れ始めていきます。


豊かな国の条件として、
 多くの国民がそこそこ幸せに暮らせる
ということです。


日本がアメリカと異なり、平均給与が少ないのは、
 社長や役員の報酬が抑えられている
という面もあります。

MANEGY(https://www.manegy.com/news/detail/3177)
より引用
******
CEOの報酬総額では、アメリカの14億5,000万円が突出しています。
対する日本は1億9,000万円と、5ヵ国中でダントツの最下位です。
これでも2015年の1億3,000万円と比べれば、年々確実に増加しています。
しかし、4位のフランスでも日本のおよそ2.5倍。欧米との格差はまだまだ大きいといわざるを得ません。
******

日本人の場合、大企業でも1億円いけばよい方です。
そういう文化なので、日産のゴーンの問題が起こったわけです。
世界的に見ると、貧富の差が少ない国というわけです。


いずれにせよ、問題は、格差ではなく、
 子供を中心とした貧困問題
です。

親が貧しいと、教育が受けられず、
 頑張って勉強して、稼いでやるぞ
というモチベーションすら起きない。

 自分には可能性があるぞ
と思えるような励ましも、もらえない。

小さい時期に、
 お前はやればできるんだよ
と言って励ましてくれる親や大人が近くにいて、
 図書館のような環境が整備されている
かどうかで、
 その子供の可能性が開けるかどうか
が決まります。

個人的には、人間の最初の能力の差はそれほど大きくなくて、
 それから膨大な時間を何に使ったか
が重要だと思います。
また、
 効率よく指導してくれる人がいたか
ということも大切です。

先天的な能力を否定するわけではありませんが、
 先天的な能力があるかどうかは、やってみないと分からない
ので、
 検証することもできません。

花開いた後は、みんなその人を天才だとか、天賦の才だとか、もてはやすからです。
ただ、本人も天賦の才なのか、努力なのかは分からないはずです。
むしろ、努力したよと言いたくなるはず。

大谷選手も、高校時代に、大リーグのMBAほどの結果を残す選手になると予測できた人は少ないはず。
同様に、斉藤選手がハンカチ王子だったころは、各球団が早稲田に行ったことを嘆いていました。
早稲田OBは、大喜びでしたが・・・

サンデル教授の「実力も運のうち」の最大の問題は、
 実力も運がよかったからだから、たくさん税金を払って当然だ。
 お前の実力は、社会のものだからだ。
ということで、
 本人の努力の面を軽視する
という点です。


豊かな国は、
 経済的な豊かさよりも、やりたいことができ、多くの国民が幸せだと思える国
だと思います。

日本は経済的には、世界を見れば、十分豊かです。
世界を巡れば、日本ほど、道路がきれいで整備されていて、水道水が飲めて、空気がきれいで、人が優しくて、
 それなりに社会福祉が整っている
そんな国はないんだなと分かります。
アメリカですら、日本のような清潔さはありません。
電気、水道、下水道、トイレ、ウォシュレット、自販機、コンビニ・・・・

ただ、現在、コロナの影響で、
 不登校の生徒や、自殺者が増えてしまっている。

世界から見れば、こんなに経済的に豊かなのに、
 精神的な豊かさがない。

この原因は、メディアや野党を見るとよく分かります。
他人のあらを探して、批判しまくり、集団で陰湿にいじめ、徹底的に叩き潰す。
心に余裕がなく、攻撃的で、いつも怒ってばかり。

 笑顔で、大丈夫だよ、なんとかするよ、みんなで力を合わせてやっていこう。
 よりよりものを、一緒に作ろう。
 日本国民という仲間なんだから、一緒に豊かな国を作ろう。
そういう風潮は一切無い。

攻撃、批判、自分に都合が悪い場合は無視、隠蔽のダブルスタンダード。

政治家が、コロナの時に、飲みに行くなんてもってのほかと批判しまくりながら、
 自分の局のスタッフがカラオケで飲み会をして、非常階段の2階から落ちて骨折し、病院に担ぎ込まれた際、
 第三者委員会を開いて徹底究明すべきだ
と言っていたはずなのに、
 謝罪して終了。


野党やメディアと同様、
 子供達のいじめもどんどん陰湿になっていき、SNSを使って精神的に虐待し続けている。

日本が豊かさを失いつつあるのは、
 そういう理由からです。

人が怒鳴り散らしていたり、陰湿に攻撃していたりするのを見て、
 楽しい、幸せだ
と思う人はいません。

喧嘩ばかりしている親の子供は、精神的に病んでいきます。

お金がなくても、笑顔で頑張って暮らしている親からは、
 前向きで元気な子供が育ったりします。

今の日本に必要なものは、
 そういう優しさだったり、余裕だったり、何とかしようという前向きな意欲だったりする
と思います。

そんなに深刻に考えなくてもよいので、
 少し余裕を持って、自分を信じて、自分が今できることに集中する。

コントロールできることと、コントロールできないことに分け、
 コントロールできることに集中する。

なんとかなるものです。

とりあえず、選挙に入った方がよいと思います。
共産主義(立憲民主+共産党)を排除しなければいけないので。
コメント
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