小学校にクーラーをつけるべきか?
賛成派
勉強に集中できる。
熱中症になるおそれがある。
反対派
子供は暑さに耐えられるよう慣れさせるべき。
設置費用、光熱費などの予算が増えてしまう。
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いろいろな見解がありますが、大きく分けるとこんな感じだと思います。
もはや自然で走り回って遊ぶということが難しくなりつつある時代に、
学校にクーラーを入れると、体力的に弱い子が増えてしまうのではないかという危惧。
今は、大気汚染地区など窓が開けられない学校や
比較的財政が豊かな自治体などの小学校には、クーラーが入っていたりするそうです。
ただ、環境を整えすぎると、それとは異なる環境に追い込まれると、
成果が上げられない
ということもあります。
大学入試のセンター試験などがクーラーがない試験場だと、
おそらく快適な環境で勉強してきた人からすると点数がかなり悪くなる
と思います。
人は、よい環境には慣れやすいものの、悪い環境に慣れるのは時間がかかるためです。
あまり甘やかして育てると、
人生において辛いことがあったときに乗り越えるのが難しくなる
のと同じ。
エリートほど、挫折の際の心の傷が深くなる。
大切に扱われて、傷がまったくない新車ほど、傷が目立つように、
順風満帆だった人ほど逆風や嵐の対応が難しい。
厳しい環境をあえて与えることが、
実は優しさにつながる
ということ。
上司が本当に部下の成長を考えるのであれば、
少しハードルの高い課題を与え、苦労させ、
背後から見守り、どうしてもうまくいかなくなったときにフォローを入れる。
部下がどうでもよい場合は、
そもそもハードルなど与えて成長させよう
など思わないし、
つぶれたら、別の人を採用すればよい
ということでフォローなども入れない。
子供も同じ。
厳しさこそが、長い目で見ると優しさにつながる。
最近は、しつけ=体罰という誤解が蔓延しているので、
厳しさは悪だということになり、
優しさと甘さが混同するようになり、
権利ばかり主張する人が増えていくようになる。
甘やかされて育つと、
自分で問題を解決するというスキル
や
我慢して長期的視点で努力するという精神性
が養われにくいので、
文句を言えば主張が通ると勘違いするクレーマーが増えてしまう。
クーラーをつけなさい。
そのために増税することは反対!!
権利には義務が伴う。
商品やサービスは、対価を払わないと得られない。
過剰福祉主義は、
サービス(福祉)は受ける権利があるが
それに対応する税を負担する義務は負いたくない
という民意が形成され、
多数派を構成するので、どうしても国債に頼らざるを得なくなる。
厳しさ=自立=結果としては優しさにつながる
という当たり前のスタイルが本当は重要なのだと思います。
スマイルズの自助論などはこの流れ。