この地を訪れたのはもう1年以上も前のこと、写真のデーターには2008.1.4とある。
北 摂三山の勧請縄を訪ねて、近場のこのカツラの巨木を訪ねた。
ここは高槻市の中心から、府道高槻~亀岡線を約20分程亀岡に向けて走った長閑な里山、京都市右京区大原野との境界線にあって、昭和33年までは京都府に属していたようですが、何故だかこの地区は今のように高槻市に越境合併、それまではこのカツラの木も京都府の天然記念物に指定されていたようです。
途中県道が、丘のように低い山を越えますが、まったく山はすべて住宅地に変わってしまっていて、マッチ箱のような家並みが林立する様はまるで小学校の時に作って遊んだ箱庭のように見えます。
出灰集落は川沿いの谷間に開けた約20軒ほどの集落で、鎮守社である素盞嗚神社の小さな石鳥居の横にこのカツラがでんと腰をすえている。
カツラといえば人里から遠く離れた深山の奥にあって、昼なを暗い場所でひこばえが群集している物ばかりを見ていたのでこのカツラの木には少し拍子抜けでした。
中心の幹周り約3.5m、株立した5~6本の集合では約8m、樹高28.7m、樹齢300年前後と推定されている。
都会からも近く、そう標高の高くないこの地にこれだけのカツラが巨木が有るのはちょっと驚きでした。
しかしこの出灰と書いて「いずりは」と読むのはとても無理、この地はその昔石灰が産出、「いずるはい」が転訛して今のようになったとか??
撮影2008.1.4