京都府の南東端部、滋賀県甲賀市の信楽と境を接する宇治田原町は最近でこそ住宅開発が進んだもののつい最近までは長閑な里山地域だった。
大阪枚方より滋賀県彦根市を最短距離で結ぶ国道307号線沿い、往古より交通の要所と知られた宇治田原町岩山の集落内高台、民家の庭に二本の榧が並び立っていて遠くからでもそれと解る。
かっては国道だった旧道沿いの斜面集落岩山は、新しいバイパスからは奥まって雛壇状に軒を連ねる。
昔ながらの集落の中程、集落内道が出会う角地に真新しく建て替えられたであろう清水家が在り、その庭先にその威容を誇る様に二本の榧の木が聳え立っている。
雌雄の株が並び立ち、共に樹齢約400年、目通り約5m足らずだろうか??
互いにしめ縄を巻きつけられ、この家の神木として崇め続けられて来たのだろう。
根元に大きな洞が見えるが樹勢は旺盛・・・、まだまだ衰えを知らず元気そのものの様に見える。
柿とお茶の里宇治田原にに在って際立った景観を醸しだし町の天然記念物に指定されて居る。
撮影2010.2.20