佐賀県南部、有明海干拓地を走る国道207号線、白石町深浦海童神社にある大楠です。
国道龍王崎バス停前、その昔は有明海に突き出していたであろう半島先端斜面に鎮座する海童神社への石段参道がある。
神社を含む一帯には5世紀後半から6世紀頃の「龍王崎古墳群」があり、この地の歴史深いことを知らしめて居る。
大楠は国道入口から境内への急石段を上がったすぐ左手の崖、斜面に根を張り、何本もの支幹に岐れ、立ちはだかって居ます。
崖下は雑木、草叢に飲まれ詳しく解りませんが、怪しくうねり絡まるように起ち上がり、正しく妖樹の様相。
写真ではどうにも巨大さが解りづらいのですが・・・・樹齢約600年、幹回り11.5m、根回り24.5m・・・樹高はそれほど有りませんが大空を覆わんばかしに樹冠を広げて居ます。
主幹根元には6畳にも及ぶ洞がが有る様ですが、そんなことは全く感じさせない元気さで佐賀県の天然記念物に指定されて居ます。
社殿右側にもスダジイの御神木があって、椎類独特の見事な造形を見せて居る。
撮影2010.4.30