忍者のひとつのふる里、飯道山東山裾に広がる長閑里山、鎮守の杜の大ケヤキ。
少し前までは絵に描いたような鄙びた景観が広がっていた、しかし広域農道が神社の杜をかすめて通り、社叢裏の林は拓かれ、大きな新興団地に成っている。
それでも敢えて背後を覗かない限り、一筋残った社叢が目隠しになり、目の前には昔のままの鄙びた里山景観が広がっている。
此処の日吉神社の歴史は旧く、白鳳年間(650~685)の創建、古くは三大神社と称したが後、日吉山王神を祀り日吉神社と呼び習わす。
神社参道直ぐ脇には飯道山に在った古刹飯道寺の法灯を引き継いだ鄙びた「現飯道寺」がある。
ケヤキの巨木は境内手前の低い盛土提にどっしり腰を下ろしている。
目通り5.8m、主幹は途中で欠損、枝葉は伸びているが、其れ程背は高くない。
これと言って特徴の無い樹ですが、陽の辺りの悪い半身に地衣類が纏わり、少し勢いが無い。
樹齢600年と言われて居ますがもう少し頑張って欲しい。。
撮影2009.12.12