見事なカゴノノキの老木、常神半島の小さな集落の鎮守社境内に、北限のカゴノキの巨木がひっそりと息づいている。
三方五湖を挟んで若狭湾に突き出した常神半島の西側湾岸中央部に背後を山、前には若狭湾に囲まれるように小さな漁村の小川集落がある。
この辺鄙な常神半島の奥地も京阪神や名古屋方面からの釣り客が押し寄せ、小さな集落も週末ともなると多府県ナンバーが押し寄せ大賑わい。
おかげで集落は何処も良く整備され、この通り・・・
小川のカゴノキは鎮守社、小川神社の境内から本殿への石段脇、その怪物のような姿で立ち尽くしている。
何と形容すべきか早速言葉も見つからないのだが・・・・節くれだった鹿の子模様の主幹は株近くで二幹の岐れ、その下腹部は抉られ、腐朽が進んでいる。
まるで今にも、もぞもぞ蠢きそうな根回り、穴凹だらけの主幹・・・・、おまけに鹿の子模様がなんとも奇妙に写る。
海岸近くの神社特有な砂地の境内、漁村特有の景観がこのカゴノキと相対峙して独得な景観を醸しだしている。
樹齢約300年、目通り約5.5m、樹高約13m・・・これだけの樹姿にも係わらず枝一杯に葉を付け頑張っている。
小川神社ではカゴノキの他このようにタブノキの巨木が数本見られ・・・・・・
海岸沿いの神社らしい景観を依りそれらしく演出している。
海を前にして明るく拓けた神社も里山育ちの僕にとっては、とても新鮮で実に良いもんです。
撮影2009.10.11