巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

氷見市 長坂の大イヌグス 

2012-02-26 | 富山県 新潟県

チンチクリンだけど見事な樹冠が遠目から見るとまるで盆栽のようです。

前回紹介の門前町「あすなろ交流館」より約75km、2時間ばかり掛けてやってきた巨樹と棚田が楽しめる能登半島富山湾側、氷見市長坂。

富山湾岸から山中に伸びる県道306で山中に進むと山間の棚田に包まれた小さな長坂集落があり、その県道脇、棚田の一画にこの見事な「イヌグス」の古巨木が悠然と孤立している。

日本の棚田百選にも選ばれた「長坂の棚田」の中心部はここから少し上部に有るが、この県道が拡張され新しくなるまでは「イヌグス」の有る地も含めて一体だったのであろうが・・・・

犬楠は通常「タブノキ」と呼ばれる楠木科の常緑樹、山陰方面や若狭方面では良く見かけますが・・・、この辺りが北限なのかも??

寒くて雪深い地域にあってはどうしても上に伸びられず、横に横にと伸びてチンチクリンなのかも??

正面主幹に大きな洞を抱えるものの、その枝ぶりからも解るように樹勢は旺盛、勿論地域信仰の対象として大切に守られている。

樹齢約500年、目通り6.5m、樹高10m・・・、富山県指定天然記念物となっている。

撮影2009.9.20