直ぐ裏手斜面にはスキーゲレンデも有るほどの豪雪地帯、そんな地域でこれほどの巨木に育った公孫樹は稀だといわれています。
手取川下流方面から国道157号線を遡り白山スーパー林道目がけ、道なりにどんどん進むと大きな公孫樹の梢が聳え、村の鎮守さんらしい佇まいの瀬戸神社が道路右手に見える。
ここを訪れたときちょうど秋祭りの前日だったのか境内は賑やかな祭りの準備中・・。
中天から垂れ下がる祭旗には魔除けの猿や紅白の綱で結わえられた籠が吊り下げられ風に舞い、懐かしい景観を醸し出していた。
大公孫樹は「夜泣公孫樹」と呼ばれ、昔話しでは樹上に棲んでいた天狗が、人恋しいのか夜中に成ると大泣きしたという・・・
道路わき、瀬戸神社石鳥居の向かって右脇境内にでんと腰を下ろしている。
主幹は根元近くより大きく双幹に分れ、融合木を思わせるように二つに幹色や、その樹勢にも違いが見られる。
それでも大地にどっしり根を下ろし双幹とは言え、気迫に満ちた幹周りは9.8m、推定樹齢約500年、樹高は青葉を目一杯風にそよがせ約35m。
石川県の天然記念物に指定されている。
今に時期やっぱり大雪に下枝付近まで埋まっているのだろうか??
撮影2009.9.19