大阪府南部、所謂泉州と呼ばれる地域、関西空港の在る泉佐野市南接する泉南市は少し遠いながら最近ベッドタウンとして住宅開発の波が押し寄せている。
阪和道泉南ICを降り、海岸方面へ次の信号で右折、府道30号線を進めば家並の向こうに直ぐにそれだとわかる巨大な楠の樹冠が見える。
その木めがけて新旧入り交じりの住宅街を行けばこの樹だけのために在るような岡中鎮守社に出遭う。
「一木杜を為す」と云う言葉通り天を覆い尽くす様な巨大な樹冠の下、すっぽり包まれるよう慎ましやかな境内と社殿が建つ。
大きく二股に分かれた根元周りは12m、、何処を測ったのか目通り約8.2m、樹高約30mとなっています。
境内を囲む道路にまでその大枝を伸ばし、巨大な鉄製アングルに支えられています。
樹齢800年根元や主幹にも一見何のダメージも無く、まだまだ若々しく元気そのもの。
「大阪みどりの百選」にも選ばれ、大阪府の天然記念物にも指定されている名木です。
神木として地域住民の篤い信仰の元まだまだ成長過程に在るような若々しい巨楠です。
撮影2009.8.22