兵庫県の西端、岡山県と県境を接する上群町千種川西岸に苔縄と呼ぶ土地があって赤松小学校の隣の台地上に禅寺の臨済宗法雲寺がある。
小学校の校庭をかすめる様に進むと小奇麗で瀟洒な境内が有り、良く整備清掃された本堂と道場の間に挟まれて巨大なこのビャクシンの老木が立っている。
道場から本堂には新しい渡り廊設けられかなり窮屈な位置に有ってその巨大な全景は写真では撮れなくなっている。
播磨国守護職になった赤松円心が1337年創建当時、円心自身の植栽したと伝えられるこの大ビャクシンは日本で最大級のビャクシンだと言われている。
ビャクシンの老木は大抵捩れて,見るからに凄い様相を見せているものだが・・・このビャクシンは意外と素直な樹姿です。
目の高さぐらいで大きく4本の枝に分かれ、根元の主幹は大きな洞になっていて、大枝の一本が大きく引きちぎられた跡が痛々しい。
樹齢約800年、樹高33m、目通り幹周9.8m、根周り14.3m、樹勢はいたって盛ん。
見事なビャクシンの巨木です。
因みにビャクシン、イブキ、シンパクはいずれも同じものです。
撮影2009.3.21