巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

石神社(いわじんじゃ)の楠

2006-12-28 | 大阪府

 

国道25号線、柏原市役所近くの安堂交差点で170号線に入り、陸橋を越えて400mほど先の太平寺交差点で右に折れると、巨大なクスの樹冠が見える。

神社入り口の石段横に大楠が聳えていて、境内いっぱいにその見事な樹冠を広げている。

石神社(いわじんじゃ)は、生駒山系南西端の森に鎮まっている延喜式内社だが、境内には奈良時代の名刹であった智識寺東塔の礎石があり、この智識寺の鎮守だったとも考えられている。

礎石の柱穴の直径が122センチもあり、現在は神社の手洗い石として使用されていますが、この智識寺には、その昔天平12年聖武天皇が智識寺の廬舎那仏を参拝され、これが機縁となって東大寺の大仏建立を発願されたという話は有名です。

境内は、余り広くないが、常に何台かの車が駐車してるようで、真近まで車を乗り付けているのでくすの根元辺りにでも傷をつけないかとちょっと心配ではあります。

樹齢700~800年、樹高26.4m、目通り幹周6.41mと記された大楠で、ほとんど傷も無く、木肌の綺麗な巨樹です。

まさしく神木としての威厳のある姿ですが、開けっぴろげな河内の風土のせいか、とても親しみの持てる巨木です。

撮影2,006.10.28

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