YS Journal アメリカからの雑感

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WESTWORLD Series 1 

2018-08-14 08:42:23 | 映画
1973年の映画 "WESTWORLD" を基に HBO がシリーズ化したのは知っていたが、この手のテレビシリーズは長くなる上に、観だすと際限が無くなりそうで無意識に避けていた。WESTWORLD も例外ではなく、シリーズ1は一時間半のエピソードが10話。オーストラリアへのフライト(14時間)の映画ラインアップに全編が揃っており、お試し的にビンジワチッング。

オリジナルの映画と違い、時間軸が多重構造だったりしてややこしいので、一気に観ないとストーリーがフォロー出来きず独特の世界観に没入し難くそうなので、好都合であった。

舞台は、近未来のアメリカ西部。人間と見分けのつかないアンドロイド(ホスト)がシナリオ通りのループを繰り返す開拓時代を再現した巨大テーマパーク、WestWorld。ゲストである人間は、安全にやりたい放題が出来る。酒池肉林の上に、拳銃でホストを殺し放題。(ホストは人間に対して暴力をふるえず、特殊弾丸は人間には効果が無いように作られている)

オリジナル映画ではホストにグリッチが生じ人間を殺し始めるのだが、このシリーズでは、ホストが自意識を持ち始め、自分たちの世界(テーマパーク)を守るために人間を殺すようになる。

アンドロイド(人口知能)の永遠のテーマは「電気羊の夢を見るか」であり、意識が芽生えると結局人間と同じになるという事であろう。アンドロイドの体が人間と見分けがつかないために、意識を持てば人間となる。その上、人間の頭脳をトランスファーすれば、不老不死が達成される。

シリーズ1では、アンドロイドが意識を持つところで終わっているが、死んだ人間をコピーしたアンドロイドが登場しており、今後の展開としては、大きくは人間対アンドロイドの対決になるのだろうが、この曖昧な境目がテーマになりそうだ。

放映済みのシリーズ2はショーグンワールドが舞台。真田広之がサムライアンドロイドとして登場しているらしい。テーマパークは6つある設定なので、視聴率が高ければまだまだ続きそうだ。

既に食傷気味なので、シリーズ2は保留。日本ではスター・チャンネルが放送しているとの事。