YS Journal アメリカからの雑感

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オバマの引退計画から読むアメリカ政局

2015-08-16 08:13:49 | アメリカ政治
2017年に新大統領が就任するまでのアメリカ政局は、オバマの引退計画の進捗状況に左右されるであろう。

お金

オバマは若いだけに引退後どうやって暮らしていくかが一番の問題であろう。つい先日までは、クリントン元大統領を手本にしようと考えていたと思う。

自分の名前を関した大統領記念図書館建設に掛かる大きな費用は、外国政府(もしくは、その息の掛かった企業)からの寄付で賄う。その後は、講演料で荒稼ぎの算段だったと思う。

しかし、ヒラリーが大統領選挙に立候補しいろいろと公になってくると、キナ臭さが漂ってきており直ぐには活用出来る雰囲気ではなくなってきた。方向転換を余儀なくなせられている感じだ。最近の言動を見ると、2008年大統領選挙にときに組織され、その後も活動を続けている Organization for Action(OFA) の活性化に重点が置かれているようだ。

寄付とグッズの売り上げで、実入りと自分自身の支援組織の継続を確保することに躍起になっている。

影響力

OFA を上手に確保しておくと、金銭面だけではなく影響力も確保出来る。オバマの様なチンピラが、今後も影響力を保てるとすれば、票集め位であろう。次期大統領に関しては、自分の選挙スタッフはヒラリー陣営に送り込んでいるが、(時期尚早ではあるが)自分を支えた組織票の方向性を打ち出していない。

ヒラリーの対抗馬、例えばバイダン副大統領が立候補すると、これらは非常に魅力的であろう。

そして、ミッシェル夫人が上院なりに立候補する時の準備にもなる。この辺も、まるっきりクリントン夫妻が手本だ。

OFA のメッセージが気候変動、移民改革、女性権利向上、同性愛、とリベラルのツボを一通り抑えてあるのは、幅広く稼ぐための手法であろう。


元々、自己顕示欲が強くて恒産がない人たちが、若くして引退を余儀なくさせられ大変さが如実に表れている。小遣い稼ぎ程度なら許せるけど、クリントン夫妻もオバマ夫妻も、自分たちの利益の為に、公職を利用し、政策を推進している事は糾弾されて然るべきであろう。滲み出る意地汚さがみっともない。