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スペインを行く21 ラ・マンチャで、ドン・キホーテに登場する風車群と当時の風情を残す旅籠を見学

2016年04月26日 | 旅行

スペインを行く21 2015年ツアー5日目 コンスエグラ ドン・キホーテ 風車 ラ・マンチャ プエルト・ラピセ グアダルーペ パラドール /2016.4記

 スペインを代表する作家セルバンテスの「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」=ラ・マンチャの騎士キホーテ郷では、ドン・キホーテが30~40台の風車に突進する光景が描かれている。
 ラ・マンチャは夏は炎天、冬は極寒の地で、コンスエグラの丘陵地にいまも観光用に風車が保全されていて、ドン・キホーテの物語を想像することができる。
 風車は石積みの円筒形で、屋根は円錐形である。風向きにあわせて風車の向きを変えられるように、円錐の屋根だけを回転することができるできるそうだ。
 ふだんは風車に布を張って利用するが、風が強いと風車の回転が速くなるし、風圧で風車が壊されることもあるから、布を外すそうだ・・いまは観光がメインだから布は張っていない・・。

 風車を見学したあと、プエルト・ラピセの町のドン・キホーテ亭?と呼ばれる旅籠?兼食堂を見学した。
 かつてセルバンテスが何度も泊まったそうで、ドン・キホーテの物語に出てくる旅籠のモデルになった。
 中庭を囲んだ2階建てで、入口の右手で女性がサフランの花を摘んでいた。サフランsaffron(英語)=azafran(スペイン語)は香辛料で、スペインではオリーブ、ブドウに並び三大農産物の一つだそうだ。
 入口の左が土産物店になっていて、ここでサフランやオリーブオイルなどの地元名産を売っていた。
 奥がレストランで、オリーブオイル?の大きな瓶が並んでいたから、この旅籠は兼業農家といったところだろうか。
 2階は展示室として無料公開されていて、ドン・キホーテにかかわる資料などを見て回ることができる。
 オープンカフェで中庭を眺めながらコーヒーを飲む。
 セルバンテスはここに奇想天外のドン・キホーテを登場させた。ドン・キホーテの奇想天外さは読んでいてもあきれる。たぶん、セルバンテスも少々奇想天外だったのであろう。なにせ、レパントの海戦で負傷して片腕が動かなくなり、帰国の船が海賊に乗っ取られてイスラムの捕虜となったうえ何度も脱走を試みるがことごとく失敗、やっと身代金を払ってもらい帰国したが徴税のミスで牢屋に入れられ・・と、実に波瀾万丈だったから、少々奇想天外でないと生き抜けなかったと思う。

 次に、グアダルーペに向かい、国営ホテルであるパラドールに泊まった。
 パラドールはスペイン語の休息所、宿泊所を意味するが、いまは、景勝地に建つ古城や宮殿、由緒ある修道院などを改修したり、新たに建てたモダンな雰囲気の高級宿泊所を指す。
 グアダルーペ パラドールは15世紀の病院を改修したホテルで、快適だった。続く 

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