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2024.6 熱海五郎一座を観る

2024年07月12日 | 旅行

日本を歩く>  2024.6東京新橋演舞場 熱海五郎一座を観る

 新橋演舞場で熱海五郎一座の「スマイル フォーエバー ちょいワル淑女と愛の魔法」、6月2日~6月27日に公演されるのを見つけ、初日に近い昼の部の席を予約して出かけた(ポスターweb転載)。
 伊東四朗(86)が「伊東四朗一座」を2004年に興し?、2006年に三宅裕司(73)に座長を譲り、伊東温泉の次は熱海温泉、四郎の次は五郎だから「熱海五郎一座」と名づけた、ということをどこかで聞いた。劇団名まで喜劇的である。

 出演は伊東四朗、三宅裕司、松下由樹、渡辺正行、ラサール・石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、劇団スーパー・エキセントリック・シアターで、熱海五郎一座にテレビでおなじみの顔ぶれが加わり喜劇を盛り上げていた。

 幕が上がると、銀行のATMで振り込みをしようとする老人・小倉久寛に気づいた伊藤四郎が振り込み詐欺ではないかと話しかける・・年寄りの振り込み詐欺をネタにしたドタバタ・・。
 そこに都知事に扮する松下由樹と娘が出てくる。続いて2人連れの銀行強盗が拳銃をちらつかせながら現れ、SPともめて拳銃を撃つ。伊東四朗は魔法使いで、時間を止め拳銃の弾の向きを変えるが時間を戻した瞬間、弾が跳ね返って伊東四朗の足にあたり、苦悶する伊東四朗の形相を見た知事の娘は言葉と笑いを失ってしまう。
 伊東四朗は自分のせいで娘が声と笑いを失ったことを自責し、(後半で伊東四朗の初恋の相手が松下由樹の母だったこと、その娘である松下由樹を陰に隠れて見守ってきたことが明かされる)、卒業した魔法学校に入り直して高度な魔法を学ぼうとする・・ハリー・ポッターを下敷きにした魔法学校でのドタバタに舞台は移る・・。

 伊東四朗が入学し直した魔法学校定時制の教師が三宅裕司、クラスメートに渡辺正行、春風亭昇太、小倉久寛らがいて、ドタバタが演じられる。
 魔法学校には全日制もあり、全日制が定時制を小馬鹿にするが、やがて言葉と笑いを失った娘のために勉強し直そうという老人の願いを知り、一致団結していく。
 声と笑いを取り戻す魔法にはたいへんなエネルギーを使うため、年寄りの命取りになる危険性もありみんなが心配するが、伊東四朗は命と引き替えでも笑いを取り戻したいと魔法に励む。
 
 敏腕刑事役の深沢邦之と定年後に再雇用された刑事役のラサール石井が、強盗犯を追いながらも、魔法使いの正体を暴こうとするドタバタも挿入される。
 松下由樹都知事室に、老練なSP役の渡辺正行、秘書役の三宅裕司、弁護士役の春風亭昇太、占い師小倉久寛が出たり入ったりする。魔法学校では先生、生徒なので都知事室の表の顔と魔法学校の裏の顔が錯綜したドタバタが演じられる。
 松下由樹都知事はもともと都政に真面目に取り組んでいたが、占い師の怪しげな霊感に惑わされて占い師の言いなりに税金を浪費し、占い師に貢いでいた。
 松下由樹が占い師に惑わされていることに気づいた伊東四朗が動く。魔法学校の先生、生徒、全日制の生徒が動く。刑事も動く。伊東四朗が松下由樹の母への思いを語り、松下由樹が改心し、占い師が観念し、伊東四朗が愛の魔法をかけて娘が声と笑いを取り戻す。
 ドタバタ、ドタバタ、めでたし、めでたし。
 全員が勢揃いし、舞台裏でのエピソードを披露、万雷の拍手のなか、幕が下りる。 
 たまには喜劇で気分転換もいいね。  (2024.7)

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