1970年ソ連の援助で建設されたアスワンハイダムがナイル川を堰きとめ、多くの貴重な古代遺跡を水没させんがら、延長600kmの巨大なナセル湖が出現しました。かつてソ連は、水源及び農地開発によりアラル海とその流域において、塩類集積により20世紀最悪の環境破壊を引き起こした前科者です。アスワンハイダムにも同じような環境破壊が心配されています。雨季のエチオピア高原などから流出してくる泥がナセル湖で沈殿し . . . 本文を読む
記録上では、王家の谷には100以上の墓が造営されているはずですが、これまで61の墓が発見されているに過ぎません。まだ各所で新たな墓の捜索が続けられており、発掘作業の乾いた土石の堆積が散見され、一面黄褐色の荒々しい景色が広がっています。盗掘を免れるため秘術を尽くして造営した墓ですから、財宝に囲まれながら静かに眠りについているミイラ達を、そっとしておいてあげたい気もします。
みどりを頑なに排除しつ . . . 本文を読む