軒下に保管していた乾ききったコンテナの残土に、アリジゴクのすり鉢状の巣が10数個できていました。かつては軒下や縁の下によく見られたものですが、周囲がコンクリートや砂利で覆われている最近の家屋には、アリジゴクが巣を作る環境が失われています。親のウスバカゲロウはこんなわずかな場所を利用して卵を産み、子孫を守っているのです。そうと分かれば、軒下に砂場を用意して、種の保存に協力してやりたいと思います。丁度孫が遊びに来ていましたので、蟻を捕まえる様子をじっくりと観察しました。
千兆円を超える負債を積み重ねた日本経済はまさにアリジゴクです。税収が足りなければ国債を発行すればよいという安易な財政体質に慣れてしまった政府は、赤字国債を制約しようという気は全くないようです。最終的には、猛烈なインフレ政策をとり、国債を紙屑同様にするしかないのではないでしょうか。赤字国債を乱発しても、それで日本経済が発展すれば国債は返還できるというアベノミックスの考えなのでしょうが、思惑通りには事は運ばないようです。完全にアリジゴクの罠にかかってしまったようです。国債の乱発で潤った企業は、利益を内部保留し、社員の給与改善に回さないのです。貧富の差はどんどん拡大し、将来の夢を失った下層階級は増えるばかりで、社会秩序はすっかり乱れてしまいました。罪のない全くの赤の他人を道連れに、自殺や死刑を願望する者が後を絶たない状況です。「経済が栄えれば国民も栄える」は真っ赤な嘘で、「経済のために国民を虐げる」のが実情のようです。
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