アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

鬼嫁

2012年02月02日 | みどりの雑記帖
 私の高齢者クラブでは、東日本大震災で甚大な被害を受けた真壁でのひな祭りへ団体で訪問しようと参加者を募りました。経済情勢の厳しい折ですが、会員には少々財布の紐を弛めて頂き、復興支援に微力を尽くす考えです。というのも、大震災の影響で今年のまつり開催は無理ではないかとの大方の見通しでしたが、年明け早々の商工会への問い合わせでは、なんとか100軒以上で開催したいというお答えでした。そして何よりの励みは大勢のお客さんが訪れてくれることですとのことだったのです。
 高齢の会員を気遣い車椅子を準備することにし募集したところ、20人の参加を得ることができました。その中に90歳近い老婦人もおられました。足が不自由で、あまりクラブの行事には出てこられない「引きこもり」高齢者として私たち役員も気にかけている会員です。「引きこもり」がやっと参加してくれたと私も大いに喜んだところです。ところが班長さんによると参加が実現するまでに、次のようなひと悶着があったそうです。
 会員「一度行ってみたいと思っていた眞鍋のひなまつりに行くことにしたよ」
 嫁 「どうやって行くの」
 会員「クラブの行事で、皆でバスで行くの」
 嫁 「だってお母さん、ちゃんと自分で歩けるの」
 会員「クラブで車椅子を用意してくれるの」
 嫁 「そんなの駄目よ。人様に迷惑をかけるのは。行くのなら自分で歩かなければ駄目よ。絶対許さないから」
 嫁は班長に電話をかけてきて、母親が車椅子の世話になると言っているが、皆さんに迷惑をかけたくないと言う理由で参加を断って来たのです。しかし、どうしても真壁のひなまつりを訪ねたい「会員」は、班長宅を歩いて訪ね、私はこの通り自分で歩けるので是非参加させてくれと頼みに来たそうです。
 クラブのモットーは会員の「仲間作り」、「健康作り」、「生き甲斐作り」です。「引き込もり」高齢者の参加は、正にクラブの存在意義を地で行くものです。そこで班長と相談し、件の「会員」専用と言うことではなく、疲れた人に交代で座ってもらうということで、車椅子を1台携行することにし、早速公民館の車椅子の借り出しの手続き済ませました。
 しかし、生い先短い老人のささやかな望みを無下に奪おうとするこの嫁の酷い仕打ちに悲しくなりました。そこまで言うなら、自分で連れていって上げればいいのに。私にはあからさまなDVに思えます。この真壁行きが、二人の間の溝を広げることにならぬよう祈るばかりです。
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