アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

芙蓉

2012年08月29日 | 緑の季節
 我が家の温度計は、9日連続で猛暑日となっています。雨も10日間降らず、桜川河川敷に整備したグラウンドゴルフ場では、土は固く乾き草は萎えて、打球は抵抗無くよく転がります。そんな中で、夏の花、芙蓉が涼しげに美しく咲いています。熱帯の情熱の花、ハイビスカスと親戚筋ですので、暑さには強いのでしょう。
 芙蓉の花言葉は「しとやか」です。NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」で下村家のお母さん約を演じている南果歩は私の大好きな女優です。日本人女性の「しとやかさ」を滲み出しています。「しとやかさ」を演じているのではなく、南果歩自身が「しとやか」なのです。南果歩がどのような境遇で育ったのかは知りませんが、相手の弱みを暖かく包み込む「しとやか」は、平和な助け合いの社会の中で育まれるのではないでしょうか。
 ロンドンオリンピックで、日本に初の金メダルをもたらした女子柔道の松本瞳は「しとやか」とは真逆の闘志溢れる試合運びに喝采を浴びました。勝負に人一倍執念を燃やしているのでしょう。相手の弱みを徹底的に研究し、弱みに漬け込んで攻めてこそ、24歳の若さで世界の頂点に立てるのです。
 私も囲碁と言う勝負の世界を楽しんでいます。碁仇仲間の評判は、私と対局していると、真綿でじわりじわりと締め付けられる気分になると言います。私の碁は、実利より厚み・外勢を重視し、中盤に入る頃には大風呂敷を広げている傾向があります。堪らず打ち込んでくる敵石を攻め立て取り敢えず半殺し状態にしておきます。次いで、半殺しの敵石をコウ材に、敵陣に攻め入りコウ争いに持ち込むのが私の本来の戦法です。しかし、この戦法も相手に研究され、最近は私の戦法を封じられることが多くなりました。
 そこで碁に「しとやか」を取り入れ、相手と碁盤上での会話を楽しむようになりました。相手が打つ手には何らかの思惑が込められています。それを読み解き、ではそれに私はこう答えますよ、と返事を待つのです。戦うのではなく、会話を楽しむようになって私の稘力は一段と向上したように思えます。会話を楽しむようになった私に、碁仇仲間は真綿で首を締められる被害者意識が高まったのではないでしょうか。
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