アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

猩々草

2017年10月16日 | 緑の季節

ブラジル原産の猩々草が色付きました。クリスマスの定番になっているポインセチアと同じトウダイグサ科の花です。中央がくびれた細長い葉を持っており、まるでバイオリン弾きが音楽を奏でている風情です。花の周囲の葉が橙色に染まり、多数が群れるているとオーケストラの演奏会を鑑賞しているようです。

猩々草の花言葉は「良い仲間」です。30歳台から40歳代にかけ、私はマレーシア北部の10万haの水田地帯、ケダ平原で水稲二期作事業に技術協力していました。第2次マレーシア五か年計画に位置付けられる国家事業でした。水稲二期作は年2回稲作を行うわけですから、農家は当然忙しくなります。政府は、二期作化により収入が倍増し、生活をより豊かなにできると農家を鼓舞しますが、農家がさっぱり乗ってこないのです。彼らの言い分は、「昼下がり仲間とコーヒーショップで雑談するのが一番お楽しみで、今以上忙しくなるのはごめんだ」と言うのです。収入増を求めてあくせく働くより、仲間と歓談し、楽しく過ごしたいのです。

私も仲間との触れ合いを楽しみにしています。月曜・火曜・水曜・金曜の午前は高齢者クラブの仲間とグラウンドゴルフを、水曜・日曜の午後は囲碁会、土曜の午前はマジック同好会、午後はサロン、金曜の午前は健康体操クラブと、木曜以外は仲間との触れ合いが定期的にあり、毎日楽しく過しています。人の幸せに取り最も大切なものは「良い仲間」だと実感しています。

幼い頃、毎年のように転校を繰り返していた私はいじめに遭い、いつも孤独でした。学校で、男女がペアーになってフォークダンスをすることがよくありました。男の子が多く、相手を取られ、あるいは逃げられ、直ぐ孤立してしまいます。強引に相手を奪う勇気はありませんでした。ダンスの輪を抜けて、一人寂しく隅っこで眺めているのが常でした。そんな経験があるからでしょうか、仲間との交流が楽しくてたまりません。

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