アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

椿

2017年03月16日 | うちの庭では

実生の藪椿が2年連続で咲きました。恐らく親は、30年前宅地購入時にはにはすでに植わっていた藪椿で、10年ほど前に発芽したこの実生は同じ形質を引き継いでいるようです。日本の平地が属している照葉樹林帯の代表的樹種で、椿で特に有名な伊豆大島では椿祭りの真っ最中です。

椿の花言葉は「気取らない魅力」です。その代表選手は天皇家の人々ではないでしょうか。皇族はどこでも特別扱いですが、どなたも人格を磨くため人知らず自己研さんに励んでおられ、国民の篤い敬愛を集めています。万人から慕われ、知名度抜群の皇族のことですので、気取る必要などサラサラありません。そうです、「気取る」というのは影が薄い人が、どうにか自分の方に目を向けさせようとする行為なのです。

人目を引くため、ファッション、化粧、ネイルアート、アクセサリー。ブランド物のバッグなど、惜しげもなくお金をつぎ込むのが、現代の風潮です。自家用車や住宅にこだわる人もいます。消費経済を支え、経済成長に寄与しているのですから、ご苦労様とねぎらわなければなりません。日本の化粧品の質の高さは高く評価され、海外からの多くの観光客のお土産として大人気とのことです。耐乏生活に明け暮れた私の目には無駄遣いと映りますが、経済発展の一助となっているのですから、考えを改める必要があります。

キャロライン・ケネディ前駐日米大使は、あまり化粧もせず、質素に振る舞いながら、しかも気品をたたえる数少ない敬愛すべき人物です。法務博士の称号を持ち、高い教養に裏打ちされた人間愛をお持ちです。飾らない親しみのある態度は、多くの日本人から好感をもって迎えられ、日米友好に大きく貢献しました。「気取らない魅力」そのものの大使でした。 

気取りの延長にあるのが見栄ではないでしょうか。気取ると、嘘をついたり誇張したり、中には金離れの良さを売りにするものも現れます。自分を大きく見せようとするのですが、さげすまれたり敬遠されたり、あるいは利用されて痛い目に合うのがオチです。自己を失わないよう正直に生きていれば、大勢の中にはそこに「気取らない魅力」を感じる者もあるかもしれません。それでいいのではないですか。

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