アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

メスキータのドーム

2005年11月22日 | 秋のスペイン
中世のモスクや教会にはドームがつきものです。ドームは平面的なアーチ壁が立体化したものです。アーチやドームは乾燥地で日干し煉瓦を建材とする民が、大型建造物を建てる為開発した工法と言われています。
乾燥地の民は、駱駝に家財道具を摘んで移動するため、家具はほとんど持ちません。夜間、地面に絨毯を敷いて星を眺めながら寝転んで過ごします。建物内でも、床に絨毯を敷いて寝転んで過ごすため、天井の装飾に特にこったようです。
メスキータのモスク部分のドームも、偶像礼拝を禁じられているため、イスラム特有の幾何学模様のタイル絵で美しく装飾されていました。

キリスト教会のドームも、モスクドームに負けじ劣らず、美しく装飾されて今いた。こちらはモズクドームに打って変わり、聖人・エンジェルなどの偶像に満ち溢れています。照明用の窓から光が入り、レリーフを明るく照らしています。
ヨーロッパの教会を観光すると、捻挫して噛み合わせがずれている私の頚椎が痛みます。ドームの装飾を担当した職人さん達はさぞ苦労したことでしょう。重力に逆らって上向きに作業するのは、首・腰に大変な負担が掛かり、腕や肩が痛んだことでしょう。目や口には埃や削り屑が落ちてきます。
美しいドームを鑑賞する前に、作製した職人達の苦労に同情するつまらない性分の私を笑ってやってください。

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