不運としか言いようのない伊野波と青山敏弘の落選
2008/07/03(木)
2008年7月2日:日本の優秀な若手選手に、アドバイスを少し。
2012年のロンドンオリンピック出場を目指すチームのキャプテンになって欲しい。そうJFA(日本サッカー協会)から頼まれても、引き受けないことだ。2004年の鈴木啓太と、2008年の伊野波雅彦。2人の共通点を見ればその理由がわかるだろう。
つまり、アテネの予選でキャプテンを務めたにもかかわらず、最後の最後に山本監督の選考から振り落とされた鈴木と同じ運命が、アントラーズの才能豊かな選手、伊野波にも訪れたのである。
実際には予選中に水本がキャプテンの座を引き継いだので、伊野波は最後までキャプテンであったわけではなかったが、私には、反町監督の20名の代表候補から彼が振り落とされたことが未だに信じられない。
日本を北京に導くうえで主導的な役割を果たしたのに落選した。これはまったくの不運だと、伊野波とサンフレッチェのMF青山敏弘は考えたほうがいいだろう。チームが3バックの布陣を採用する場合、青山直晃が右側、水本が左側の位置につき、伊野波がリベロとして招集されると確実視されていた。
だが、反町監督が4バックに切り替えると伊野波のスタメンの座が危うくなった。右サイドもできないこともなかったが、クラブでも代表でも、そのポジションでは内田のほうの評価が高かったのだ。
さらに森重と吉田という、高い潜在能力を持つ中央のディフェンダーが2人加わったため、入れ替わりで伊野波が落選となってしまったのである。
伊野波の落選は、私にはとても残念だ。彼は知性豊かな万能選手で、成熟した雰囲気と威厳をもってプレーする選手である。鈴木啓太のように代表に再招集されることも、伊野波なら可能だろう。
青山敏弘について言えば、オーバーエイジ枠の遠藤の選出に影響を受けたのは明らかだが、それが唯一の理由というわけでもないだろう。予選でも先発では起用されていなかったが、プレッシャーのかかる試合の終盤に素晴らしい働きをするはず、と私は考えていた。
それに、日本をスコアレスドローに導き予選突破を決めたサウジアラビア戦、ゴールライン上での信じられないようなクリアは今もみんなの記憶に残っていることだろう。
私は、中盤の中央は青山と細貝のコンビネーションがなかなか気に入っていた。正直言うと、ものすごく創造的なコンビというわけではないのだが、2人はタックルと激しいプレーで相手チームのプレーを分断することができた。細貝をDFとして招集し、青山敏弘を落としたことからみて、どうやら反町監督は4-2-3-1のフォーメーションを採用するようだ。
つまり、中盤の「2」の部分は遠藤と梶山に任せ、梅崎、谷口と本田圭佑 が「3」の部分に入り、李が務めると思われるワントップをサポートするのだろう。
さて、これが日本の長所を活かした布陣になっているかどうか?
ジェレミー・ウォーカーはなかなか詳しくイノパンを見ておる。
落選理由は一般的な見解であるが、イノパンに対する「知性豊かな万能選手」という評価は鋭く確信を突いていると言えよう。
努力の先にはフル代表もあるとジェレミーは語る。
鹿島においても様々なポジションで貢献しておる。
これは少人数で戦う代表でも有利となろう。
イノパンは代表への道を進んでいく男となっていくのであろう。
それには鹿島でポジションを得、結果を出す必要がある。
我等は伊野波雅彦に未来託す為、少なくない金額を投資したのである。
北京五輪は無くなったとしても、2010南アフリカ、2014ブラジルが待っておる。
期待しておる。
イノパンと共に歩もうではないか。
僕のウイイレでは、岩政、伊野波の鉄壁CBです。
足が速く身体能力が高いのでゲームでは重宝するでしょう。
ダメですかね?
しかし、ジェレミーの落選理由をきちんと読めば無駄だということは自ずから理解できると思いますが…