森重、小林が充実の序盤戦!――日本代表メンバーの近況レポート|国内組編
サッカーダイジェスト編集部
2016年03月18日
FW&MF――小林が今季早くも3得点。宇佐美も動きは悪くないが…。
ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のアフガニスタン戦(3月24日)、シリア戦(同29日)に臨む日本代表メンバー24名が発表された。最終予選進出へ負けられない2試合だが、招集された選手たちの直近のパフォーマンスはいかなるものか。Jリーグ開幕から3節を終えた国内組の近況を見ていく。
――◆――◆――
FW
小林 悠(川崎)
今季J1成績:2試合(179分)・3得点
開幕戦の広島戦で決勝ゴールを叩き込み、2節の湘南戦では2ゴール・1アシストと躍動。大久保と2トップを組む今季は、武器である裏への鋭い抜け出しやゴールへの積極性を遺憾なく発揮。3月12日の3節はインフルエンザの影響で欠場したが、すでにコンディションは戻っており、アピールに燃えている。
金崎夢生(鹿島)
今季J1成績:3試合(262分)・1得点
2節・鳥栖戦では、セットプレーの流れからヘッドで流し込み、決勝点をマーク。開幕2連勝の立役者となった。今季も精力的にピッチを広く動き回って、前線を活性化する躍動感溢れるプレースタイルは健在だ。代表候補合宿では腰に違和感を覚えて、ほぼ別メニュー調整だったが、現在は復調している。
宇佐美貴史(G大阪)
今季J1成績:3試合(203分)・0得点
今季はリーグ戦3試合(先発2試合)、ACL3試合(先発3試合)に出場するが、いまだノーゴールと沈黙。とはいえ、昨季も公式戦6試合を終えて2ゴールとスロースタートだっただけに、本領発揮はこれからと言ったところ。時折鋭い突破を見せており、身体のキレは戻りつつある。ゴールが生まれるのも時間の問題だ。
【MF】
柏木陽介(浦和)
今季J1成績:3試合(227分)・1得点
前回の2次予選2連戦で、攻撃に変化を与えて一気に評価を高めた。今季は敗れたものの磐田戦で鮮やかなミドルを突き刺し、ACL・広州恒大戦では久々にシャドーとして先発し、攻撃を牽引した。「今季は比較的余裕を持ってプレーできている」とも語っており、左足からゴールに直結する仕事をしたい。
DF――ACLでは“爆買い”アタッカー陣を抑え込んだ森重。
【DF】
森重真人(FC東京)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
最終ラインの要として抜群の存在感を誇る。3月15日のACL・3節では、ジョー、テイシェイラという江蘇蘇寧が“爆買い”で揃えた強力なブラジル人アタッカーを完封。また2節の仙台戦ではセットプレーからのダイレクトシュートでオウンゴールを誘発と、攻撃面でも良い仕事をしている。右足首の負傷は気掛かりだが、気迫溢れるスタンスで奮闘。J1屈指のパワーや優れた技術を見せつけている。
槙野智章(浦和)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
今季はキャンプからリベロに挑戦していたものの守備が安定せず、磐田戦の後半から本職の左ストッパーに戻っている。3月16日のACL・広州恒大戦では思い切ったオーバーラップから、試合終了間際の興梠のゴールをお膳立てした。浦和では攻撃面での貢献度は高い。それだけにDFの本分である守備で今回はしっかり結果を残したい。
藤春廣輝(G大阪)
今季J1成績:2試合(180分)・0得点
3節の大宮戦では、相手がボールウォッチャーになった瞬間を見逃さず、裏に鋭く抜け出してアシスト。豊富な運動量と一瞬のスピードは健在で、その両方が攻守に活きている。まだ不用意に飛び込んで裏を突かれる場面も見られるが、課題の守備は徐々に改善され、攻守のバランス感覚も向上している。
昌子 源(鹿島)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
今季もDF陣の軸として開幕からフルタイム出場中。的確なカバーリングや対人の強さを発揮し、若い植田を上手くリードしながら、最終ラインを統率。3節・仙台戦では今季初失点を許し、試合にも敗れたが、個人としては安定感のあるパフォーマンスを披露している。
GK――東口が上々のパフォーマンスを見せる一方で、西川には致命的なミスも。
【GK】
東口順昭(G大阪)
今季J1成績:3試合(270分)・2失点
開幕からフル稼働を続けるG大阪の正守護神。開幕戦ではCBとの連係ミスからピンチを招くも、以降は的確な良い飛び出しや安定した足もとの技術を見せる。要所でビッグセーブも披露しており、ACLとリーグ戦で連戦が続くなかでもコンディションは上々のようだ。
西川周作(浦和)
今季J1成績:3試合(270分)・3失点
ハリルホジッチ監督も見守った2節の磐田戦で、軽率なバックパス処理が失点に直結。直後の福岡戦では完封勝利を収め、悪い流れは断った。しかし今季公式戦6試合で6失点と決して安定していない。今回GKが4人も呼ばれたのには、指揮官の西川に対する信頼が“絶対”でないことが窺える。それだけに出場機会を得れば、無失点をノルマに臨みたい。
林 彰洋(鳥栖)
今季J1成績:3試合(270分)・3失点
開幕から完封試合はないものの、チームを救う好セーブを幾度も見せている。最前線の豊田にピタリと合わせるフィード技術も相変わらずだ。代表では第4GKという立ち位置だが、「チームに入る実力がある」とハリルホジッチ監督は能力を認めている。
チンチロリン
日本代表として近況を記される夢生と源である。
二人共、開幕よりレギュラーとして先発し、チームに多大な貢献をしておる。
夢生はアグレッシブなプレイでチームを牽引し、第2節では決勝ゴールを奪っておる。
攻撃の核と言い切ってよい。
一方、源は、守備の柱として若き植田に声をかけつつ、DFラインをコントロールしておる。
安定したパフォーマンスを見せておると言ってよかろう。
仙台戦では、CKから惜しいヘディングシュートを放っており、セットプレイでの得点源としても期待できる。
鹿島のDFリーダーが日本代表を牽引する日も遠くなかろう。
二人が日本代表にてどのようなパフォーマンスを魅せてくれるのか今から楽しみで仕方がない。
活躍を期待しておる。
チンチロリン
サッカーダイジェスト編集部
2016年03月18日
FW&MF――小林が今季早くも3得点。宇佐美も動きは悪くないが…。
ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のアフガニスタン戦(3月24日)、シリア戦(同29日)に臨む日本代表メンバー24名が発表された。最終予選進出へ負けられない2試合だが、招集された選手たちの直近のパフォーマンスはいかなるものか。Jリーグ開幕から3節を終えた国内組の近況を見ていく。
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FW
小林 悠(川崎)
今季J1成績:2試合(179分)・3得点
開幕戦の広島戦で決勝ゴールを叩き込み、2節の湘南戦では2ゴール・1アシストと躍動。大久保と2トップを組む今季は、武器である裏への鋭い抜け出しやゴールへの積極性を遺憾なく発揮。3月12日の3節はインフルエンザの影響で欠場したが、すでにコンディションは戻っており、アピールに燃えている。
金崎夢生(鹿島)
今季J1成績:3試合(262分)・1得点
2節・鳥栖戦では、セットプレーの流れからヘッドで流し込み、決勝点をマーク。開幕2連勝の立役者となった。今季も精力的にピッチを広く動き回って、前線を活性化する躍動感溢れるプレースタイルは健在だ。代表候補合宿では腰に違和感を覚えて、ほぼ別メニュー調整だったが、現在は復調している。
宇佐美貴史(G大阪)
今季J1成績:3試合(203分)・0得点
今季はリーグ戦3試合(先発2試合)、ACL3試合(先発3試合)に出場するが、いまだノーゴールと沈黙。とはいえ、昨季も公式戦6試合を終えて2ゴールとスロースタートだっただけに、本領発揮はこれからと言ったところ。時折鋭い突破を見せており、身体のキレは戻りつつある。ゴールが生まれるのも時間の問題だ。
【MF】
柏木陽介(浦和)
今季J1成績:3試合(227分)・1得点
前回の2次予選2連戦で、攻撃に変化を与えて一気に評価を高めた。今季は敗れたものの磐田戦で鮮やかなミドルを突き刺し、ACL・広州恒大戦では久々にシャドーとして先発し、攻撃を牽引した。「今季は比較的余裕を持ってプレーできている」とも語っており、左足からゴールに直結する仕事をしたい。
DF――ACLでは“爆買い”アタッカー陣を抑え込んだ森重。
【DF】
森重真人(FC東京)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
最終ラインの要として抜群の存在感を誇る。3月15日のACL・3節では、ジョー、テイシェイラという江蘇蘇寧が“爆買い”で揃えた強力なブラジル人アタッカーを完封。また2節の仙台戦ではセットプレーからのダイレクトシュートでオウンゴールを誘発と、攻撃面でも良い仕事をしている。右足首の負傷は気掛かりだが、気迫溢れるスタンスで奮闘。J1屈指のパワーや優れた技術を見せつけている。
槙野智章(浦和)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
今季はキャンプからリベロに挑戦していたものの守備が安定せず、磐田戦の後半から本職の左ストッパーに戻っている。3月16日のACL・広州恒大戦では思い切ったオーバーラップから、試合終了間際の興梠のゴールをお膳立てした。浦和では攻撃面での貢献度は高い。それだけにDFの本分である守備で今回はしっかり結果を残したい。
藤春廣輝(G大阪)
今季J1成績:2試合(180分)・0得点
3節の大宮戦では、相手がボールウォッチャーになった瞬間を見逃さず、裏に鋭く抜け出してアシスト。豊富な運動量と一瞬のスピードは健在で、その両方が攻守に活きている。まだ不用意に飛び込んで裏を突かれる場面も見られるが、課題の守備は徐々に改善され、攻守のバランス感覚も向上している。
昌子 源(鹿島)
今季J1成績:3試合(270分)・0得点
今季もDF陣の軸として開幕からフルタイム出場中。的確なカバーリングや対人の強さを発揮し、若い植田を上手くリードしながら、最終ラインを統率。3節・仙台戦では今季初失点を許し、試合にも敗れたが、個人としては安定感のあるパフォーマンスを披露している。
GK――東口が上々のパフォーマンスを見せる一方で、西川には致命的なミスも。
【GK】
東口順昭(G大阪)
今季J1成績:3試合(270分)・2失点
開幕からフル稼働を続けるG大阪の正守護神。開幕戦ではCBとの連係ミスからピンチを招くも、以降は的確な良い飛び出しや安定した足もとの技術を見せる。要所でビッグセーブも披露しており、ACLとリーグ戦で連戦が続くなかでもコンディションは上々のようだ。
西川周作(浦和)
今季J1成績:3試合(270分)・3失点
ハリルホジッチ監督も見守った2節の磐田戦で、軽率なバックパス処理が失点に直結。直後の福岡戦では完封勝利を収め、悪い流れは断った。しかし今季公式戦6試合で6失点と決して安定していない。今回GKが4人も呼ばれたのには、指揮官の西川に対する信頼が“絶対”でないことが窺える。それだけに出場機会を得れば、無失点をノルマに臨みたい。
林 彰洋(鳥栖)
今季J1成績:3試合(270分)・3失点
開幕から完封試合はないものの、チームを救う好セーブを幾度も見せている。最前線の豊田にピタリと合わせるフィード技術も相変わらずだ。代表では第4GKという立ち位置だが、「チームに入る実力がある」とハリルホジッチ監督は能力を認めている。
チンチロリン
日本代表として近況を記される夢生と源である。
二人共、開幕よりレギュラーとして先発し、チームに多大な貢献をしておる。
夢生はアグレッシブなプレイでチームを牽引し、第2節では決勝ゴールを奪っておる。
攻撃の核と言い切ってよい。
一方、源は、守備の柱として若き植田に声をかけつつ、DFラインをコントロールしておる。
安定したパフォーマンスを見せておると言ってよかろう。
仙台戦では、CKから惜しいヘディングシュートを放っており、セットプレイでの得点源としても期待できる。
鹿島のDFリーダーが日本代表を牽引する日も遠くなかろう。
二人が日本代表にてどのようなパフォーマンスを魅せてくれるのか今から楽しみで仕方がない。
活躍を期待しておる。
チンチロリン