鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

仙台・柳沢、好プレイ宣言

2012年03月10日 | Weblog
復興元年Jは仙台がシンボル

練習中に負傷した仙台FW柳沢(左から3人目)を、心配そうに見守るイレブン

 復興元年のJリーグは、仙台と鹿島という東日本大震災被災地同士の激突で幕を開ける。ホームで迎え撃つ仙台MF関口訓充(26)は9日、震災後のリーグ再開初戦となった昨年4月の川崎F戦のように、再び被災地に勇気を届ける戦いを誓った。

 関口の脳裏には、2011年4月23日の等々力が浮かんでいた。震災で中断していたリーグ再開初戦のアウェー川崎F戦。2-1。先制を許しながら追いつき、最後はクラブ史上初のアウェー逆転勝ちだった。「やっぱりあれがでかかった。ましてや相手はフロンターレ。優勝を争うチームですからね。自信にもなりましたし、サポーターにも勇気を与えられた試合だと思う」。中でも右足をつりながら執念の同点ゴールを押し込んだMF太田の姿は、被災地に感動を呼んだ。

 そこから快進撃を続けて4位。昨季、唯一2戦2敗と完敗した格上の鹿島相手に“再現”を狙う。「内容が良くても結果がついてこなければ意味がない。勝つことが一番。チームに勢いと落ち着きも出る」と勝利にこだわる姿勢を見せた。ともに被災地クラブ。勝つことで地元を、日本を勇気づけたい願いは同じだ。関口は「お互い地震が起きて、復興に向けて協力し合った。ぶつかるのはつらいところもある」と話すが、復興への思いを存分にぶつけられるカードであることも理解している。

 すでに入場券が完売し、試合は地上波で全国生中継。手倉森監督は「いよいよサッカー界が、2012年の復興元年へ力を注ぐ時が始まる。復興への希望と勇気、それを感じてプレーできる方が明日は勝つ」と熱っぽく語った。昨季掲げた「希望の光」から「東北のシンボル」を目指す、仙台の新しい1年が始まる。
【亀山泰宏】

<仙台 震災からの経緯>

 ◆3月11日 翌日のホーム開幕戦(対名古屋)へ向け午前中に練習後に被災。クラブハウスは半壊状態に

 ◆12日 選手、スタッフらの家族の無事を確認。チーム活動再開の無期延期を決定

 ◆14日 FWマルキーニョスらが一時帰国

 ◆28日 チームが再始動。選手、スタッフ48人で宮城・石巻で復興支援活動を行う。4月23日のリーグ再開が決定

 ◆4月4日 千葉・市原キャンプスタート

 ◆7日 マルキーニョスが震災を理由に退団

 ◆23日 リーグ再開戦。アウェーで川崎Fに劇的な2-1逆転勝ち

 ◆29日 浦和とのホーム開幕戦を1-0で飾り2位浮上

 ◆6月22日 開幕12戦無敗を達成

 ◆12月3日 リーグ最終戦。神戸を下し4位浮上で終了。ACL出場は逃す

 ◆17日 天皇杯4回戦で敗れ、11年終戦


 [2012年3月10日6時58分 紙面から]

仙台・柳沢、J1開幕戦で被災地へ元気弾だ!

練習で激しく競り合う柳沢。被災地に勇気を与えるため、開幕戦勝利を狙う (撮影・川口良介)

 Jリーグの20年目のシーズンは、4日のJ2に続き、10日にJ1が開幕する。ホームのユアテックスタジアム仙台に鹿島を迎え撃つ仙台のFW柳沢敦(34)は、東日本大震災から1年を迎える被災地に勇気を与える開幕戦勝利を約束。ともに被災した古巣・鹿島と好試合を狙う。チームは9日、仙台市の泉サッカー場で約1時間、最終調整を行った。

 幾多の激闘を繰り広げてきた17年目のFW柳沢が、3・11から1年間のさまざまな思いを胸に、開幕戦に臨む。

 「(復興へ)一歩前に踏み出している人には、より元気を与えたい。まだ悲しい思いをしている人もいます…。踏み出すきっかけになるプレーを見せたいです」

 未曾有の大惨事が今も生々しく記憶に残るベテランはこの日、約100人のサポーターが見学に訪れた中、ミニゲームで軽快な動きを見せた。セットプレーの確認時に左膝を打撲。だが、すぐに復帰し、注目の一戦を前に上々の態勢を整えた。

 10日はホームで鹿島戦を迎える。富山一高から1996年に鹿島入りし、2003年のシーズン途中から05年の海外移籍期間を除き、07年まで足かけ約10年間にわたり在籍した古巣と運命的ともいえる開幕戦だ。

 ともに東日本大震災で被災したクラブ。今季から鹿島で指揮を執るジョルジーニョ新監督(47)は、かつてのチームメートでもある。旧友との再会を待ちわびながら「負けたくない。やるからには勝ちたいです」と途中出場のスーパーサブとして、勝利に熱く燃える。

 昨年3月11日の地震発生時は、仙台市の自宅にいた。クラブは一時解散。移籍1年目の主将は早速、市内の避難所に飲料水を寄付するなど支援活動を開始した。

 約3週間ぶりにクラブが再集合した3月28日には、チームメートと石巻市内へ向かった。高台の日和山公園から、壊滅的な被害を受けた沿岸部を一望。被害状況に大きなショックを受けたが、バケツリレーや物資の運搬、子供たちとのサッカー交流と精力的なボランティア活動を行った。

 J1仙台は昨季、クラブ史上最高の4位と大健闘。だが、FW柳沢は4月の左膝手術もあり、出場17試合で1得点に甘んじた。今季は往年のプレーを復活させ、ピッチから復興元年のメッセージを送る。(山口泰弘)

★震災とJ1仙台

 本拠地のユアテックスタジアム仙台のある泉区には震度6弱の揺れが襲った。照明設備や外壁のほか、クラブ施設には損壊が確認された。選手も多くが県外に避難。3月29日から仙台市内で練習を始め、4月3日からはJ再開戦に向け関東でキャンプを実施。同23日の川崎戦(等々力)で2-1と逆転勝利。同29日にはホーム開幕戦を迎え、浦和に1-0で勝利した。照明復旧工事の遅れのため、7月初旬までは酷暑の中、デーゲームで戦うことを余儀なくされたが、同13日の清水戦からナイターを実施。その後も快進撃を続け、昨季はクラブ史上最高位のリーグ戦4位となった。
(紙面から)

柳沢 左膝強打で一瞬ヒヤリ…古巣との対戦に燃える
J1第1節 仙台―鹿島 (3月10日 ユアスタ)


ゲーム形式の練習で柳沢(中央)が味方DFを振り切りシュートを放つ
Photo By スポニチ


 仙台の前日練習中に緊張が走った。セットプレーの確認で主将のFW柳沢が左膝を強打しピッチに倒れた。幸い大事に至らずに練習に復帰し「大丈夫です」と笑顔。

 07年まで在籍した古巣との対戦に向けて「特別なチーム。勝ちたい、いいプレーを見せたいという欲が出てくる」と闘志を燃やす一方で「鹿島と仙台が被災地に勇気を与えられれば」と支援という意味では“共闘”の姿勢を訴えた。
[ 2012年3月10日 06:00 ]

被災地に希望を!開幕戦勝利誓った!…仙台
 J1リーグは10日、20年目の開幕を迎える。昨年に東日本大震災で被災した仙台は同じく被災クラブの鹿島とユアスタで激突。昨年は被災者の『希望の星』になろうと4位と躍進した仙台・手倉森誠監督(44)は「復興へのスタートとなる試合にしたい」と強敵撃破を誓った。昇格したF東京は大宮と、札幌は磐田と、鳥栖はC大阪と対戦する。

 負けられない一戦に、仙台のMF関口は早くも戦闘モードだ。昨年は2敗した鹿島相手に「勝てば昨年以上の勢いが出る。勝ちにこだわってやりたい」と言い切った。

 震災から1年。開幕戦、ホームで鹿島と戦う重みを選手は十分意識している。昨年はリーグ最少の24失点の堅守でクラブ史上最高の4位と躍進。震災で大きな被害を受けた地元の「希望の星」となった。今季は、高い位置での守備から攻撃へつなげるスタイルでレベルアップをもくろんでいる。

 主将のFW柳沢は「みんなが復興に向けて前に進んでいる。僕らができることは、いいプレーを見せて、さらに一歩進み出す勇気や希望を与えること」と言う。被災地に希望を与え続けるため、仙台の新たな挑戦がスタートする。
(2012年3月10日06時03分 スポーツ報知)

仙台、震災1年で闘志「勇気を」

 J1開幕を控え、練習する柳沢(中央)ら仙台イレブン=仙台市

 Jリーグの20年目のシーズンは、10日にJ1が開幕する。各チームは9日、最終調整で初戦に備えた。東日本大震災から1年という節目の前日となる10日には、仙台がホームに鹿島を迎える。神戸はアウェーでG大阪と“関西ダービー”に臨み、浦和はアウェーで広島と対戦。昨季J1王者の柏は、11日にホームで横浜Mとの初戦に臨む。

 本拠地に鹿島を迎える仙台は、仙台市内の練習場で約1時間半、ゲーム形式の練習やセットプレーの確認などを入念に行った。手倉森監督が「開幕戦の中で最もメッセージ性のあるカード」と受け止める被災クラブ対決を前に、チーム全体に緊張感が漂った。

 昨季は東日本大震災による約1カ月半の中断を挟み、開幕から12試合負けなしというスタートダッシュに成功。特にリーグが再開した初戦で川崎に2‐1と逆転勝ちしてから、快進撃が始まった。

 MF関口は「あの試合で自信がついたし、見ている人にも勇気を与えられたと思う」と振り返った。左MFでの先発が予想されるエースは「震災から1年というのもあるけど、開幕戦に勝てばチームに勢いがつく。結果にこだわりたい」と静かに闘志を燃やした。

 入場券は既に完売した。GK林は「これからも震災があった時期に毎年開幕を迎える。でも今回はお互いに被災地のチームなので、希望や勇気を与えられるような戦いをしたい」と熱い思いを口にした。

(2012年3月10日)

良いプレイを魅せて被災者に元気を与えたいと意気込む仙台の柳沢である。
被災地同士の対戦となったこのカードで両チームに縁のある柳沢が奮起すれば、試合も活気づくであろう。
好ゲームを期待する。
それが両サポーターの願いであろう。
楽しみである。

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