鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

日本代表・金崎夢生、ビューティフル・ボレー

2015年11月13日 | Weblog
金崎1トップ1発回答 美しボレーで3発火付け
[2015年11月13日7時36分 紙面から]


左足ボレーで先制ゴールを決める金崎。GKイズワン(撮影・松本俊)

<W杯アジア2次予選:日本3-0シンガポール>◇E組◇12日◇シンガポール・ナショナルスタジアム

 日本代表FW金崎夢生(26=鹿島)が、国際Aマッチ初得点を挙げた。5年ぶりのA代表復帰戦となったシンガポール(FIFAランク152位)戦に1トップで先発し、前半20分に左足で先制ゴール。2点目の起点にもなって勝利に火をつけ、日本(同50位)をE組首位に押し上げた。前回6月のホーム戦でまさかのスコアレスドローに終わった相手を切り崩す活躍で1トップ争いが激化した。17日はアウェーでカンボジアと対戦する。

 ハリルジャパン初招集で即、センターフォワード(CF)に抜てきされた金崎が、鮮やかで力強い代表初ゴールを決めた。前半20分、本田の右クロスを武藤が頭で折り返し。真ん中に陣取っていた金崎が胸でトラップし、左足でボレー。指導書のような美しい一撃をゴール右上に突き刺した。6月のホーム戦で神セーブを連発したGKイズワンも防ぎようがない。10年10月12日の韓国戦以来5年ぶりの代表戦で1発回答した。

 日本を楽にした。5カ月前は0-0で逃げ切られた相手。今回も点を取れなければ悪夢の再現もあるアウェー戦だったが、先制して活性化した。前半26分には清武へスルーパスを出して本田の得点の起点になり「今日はキヨ(清武)の誕生日だったんでね。(大分から)ずっとやってきて、一緒の場でプレーしてゴールできた。うれしかったです」と楽しむ余裕があった。

 19歳で代表デビューした男の26歳での再ブレーク。海の向こうで意識が変わった。13年からドイツのニュルンベルク、ポルトガルのポルティモネンセを渡り歩き、ドリブルで鮮やかに抜いても点に直結しないと相手にされなかった。泥臭くても結果を出す方が重要。14-15季の前半戦は10番を背負い、球際で削り合いながら17試合9得点と爆発した。鹿島でもナビスコ杯5戦5発で優勝に貢献した。

 勝ち気あふれる男だ。名古屋時代は年上のDF闘莉王とロッカールームで怒鳴り合い、U-22(22歳以下)代表候補合宿では鹿島柴崎の胸ぐらをつかんだ。「ポルトガルでも選手全員とケンカしたよ。思ったことは伝えた方がいいから」。鹿島でも「正直、ジーコスピリットと言われても分からない」と絶対視される領域にも踏み込む。チームに多少の苦手意識があったシンガポール戦でも尻込みしない。前半の早い時間にゴールをこじ開けてみせた。

 わが道を行く点取り屋の台頭に、滝川二高の先輩FW岡崎も「いろんな選手が力をつければ、自分ももっと試合に出たくなる」と歓迎。「真ん中にパワーが足りない」と継続調査してきたハリルホジッチ監督も満足させ、不動のCF争いに風穴をあけた。伝説の「ムー大陸」から夢生と名づけられた金崎が、日本にロマンをもたらしていく。

<金崎夢生(かなざき・むう)アラカルト>

 ◆生まれ 1989年(平元)2月16日、三重県津市。

 ◆サッカー歴 安濃小2年時にフットサルを始め、東観中でサッカーに転向、高校は滝川二へ。

 ◆サイズ等 180センチ、70キロ。A型。利き足は右。

 ◆タイトル男 大分で08年にナビスコ杯で初優勝、ニューヒーロー賞に。名古屋では10年にJ1リーグ制覇。鹿島では今年のナビスコ杯V。

 ◆海外挑戦 13年1月にドイツ1部ニュルンベルクと契約。同年秋にポルトガル2部ポルティモネンセへ。今季から鹿島で、27戦9発。J1通算178試合25得点。

 ◆代表 U-18、20を経て09年にA代表初選出。同1月20日イエメン戦でデビュー。通算6試合1得点。

 ◆おとこ気 4月3日J1鳥栖戦でDFキムに顔面を踏まれ、後日謝罪に来たキムと記念撮影。関係者は握手を求めたが「それじゃ和解にならない」と金崎から肩に手を回した。

“一匹おおかみ”金崎、新ユニ1号!5年ぶり復帰即代表初ゴール

金崎(左から2人目)は左足で鮮やかに決めた(共同)

 サッカー・ロシアW杯アジア2次予選E組(12日、シンガポール0-3日本、シンガポール)5年ぶりに招集されたFW金崎夢生(むう、26)=鹿島=が3トップの中央でフル出場し、前半20分に代表初得点となる先制ゴールを決めた。普段から闘志をむき出しにする一方で、自分が活躍しても報道陣に無言を貫く“異端児”。新ユニホームがお披露目された試合で金崎を抜擢(ばってき)したバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は手放しで称賛し、新戦力に手応えを得た。(ペン・浅井武 大石豊佳)


先制点を決めた金崎(右)は、スキップするようにハリルホジッチ監督(左)のもとへ。孫とおじいちゃんのようなシーンになった (AP)

 新星が大仕事だ。約5年ぶりに代表復帰したFW金崎が3トップの中央で先発。6月に苦しんだシンガポールの厚い壁を破る先制点をあげ、指揮官の抜てきに応えた。

 「うれしいです。清武の誕生日だったし、よかったです」

 大分、そしてニュルンベルク時代の同僚の誕生日に花を添えた。前半20分だ。FW武藤が右クロスを中央へ折り返し、待ち構えた金崎が胸でトラップ。GKイズワンが反応するよりも速く、矢のような左足ボレーでゴールに突き刺さした。控えに回ったFW岡崎(レスター)を脅かすような代表初ゴール。6月のホーム戦にはいなかった“夢生(むう)”が、悪夢を振り払う一発を決めた。

 型にはまらないラテン系のような“熱さ”が売りだ。ロンドン五輪代表候補だった2011年、合宿中の紅白戦でMF柴崎(鹿島)と口論からつかみ合いとなった。ポルトガル2部・ポルティモネンセ時代には「ほとんどの選手とけんかした」。新ユニホームで代表1号を決めたこの日も試合後は記者の問いかけに無言。8日に行われた国内組初練習前も選手同士のパス回しの輪に加わらず、シンガポール入り後も練習前に1人で黙々とチューブを使ったトレーニングに打ち込むなど異彩を放ち続けた。


シンガポールに快勝し、引き揚げる(左から)清武、香川、金崎ら=シンガポール(共同)

 招集時に「(3トップの)中央にパワーが足りない」と口にしていたハリルホジッチ監督は「金崎、柏木は長い時間追跡していた。時間を与え、彼らは素晴らしいゲームをした」と合格点。金崎が停滞ムードの漂いかけたハリル・ジャパンに刺激を送り込んだ。

 ポルティモネンセから期限付き移籍中だが、鹿島はすでに完全移籍のオファーを出しており、近日中にも成立する可能性が高い。欧州でもまれた「一匹おおかみ」が、ロシアへの道を切りひらく。

★史上最も濃い青&ダイヤの輝き

 日本代表の新ユニホームは「11の個性を発揮して世界で勝つ」というコンセプトのもとホーム用は11本の異なる青が横じまでデザインされている。ベースになる色は、日本代表史上最も濃い青。また、中央の赤のラインは12本目で、12人目のプレーヤーであるサポーターを表している。アウェー用の白は、ダイヤモンドの輝きをモチーフにしたグラフィックを配置。このダイヤの輝きは11人の選手の輝く個性を表現している。

金崎 夢生(かなざき・むう)という男

 ★生まれと経歴 1989(平成元)年2月16日生まれ、26歳。津市出身。兵庫・滝川二高から2007年大分(当時J1)に入団。10年名古屋、13年1月ニュルンベルク(ドイツ)、同年9月ポルティモネンセ(ポルトガル2部)を経て今年2月に鹿島へ期限付き移籍
 ★フットサル出身 安濃小2年でフットサルを始め、5年時に全日本少年大会で3位入賞
 ★代表歴 U-18、20日本代表に選出。09年1月のイエメン戦でA代表デビュー。代表通算6試合1得点
 ★なでしこと仲良し 体幹トレーニングの指導で著名な木場克己トレーナーの指導を受けており、同門の日本女子代表FW大儀見優季や同DF熊谷紗希らとはオフに合同合宿を行う仲
 ★趣味 ドライブ
 ★サイズ 1メートル80、70キロ。ポジションはFW、MF。トップ下、左右サイドハーフ、ボランチをこなす万能型。J1今季27試合9得点


後半、突破をはかる金崎(右)=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


後半、シュートを放つ金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


試合に勝ち、サポーターに挨拶する本田(左)と金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制ゴールを決めベンチ前で祝福を受ける金崎(15)=シンガポール(共同)


シンガポール戦の前半、先制ゴールを決め喜ぶ金崎(15)=シンガポール(共同)


前半、先制のゴールを決め喜ぶ金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制ゴールを決める金崎=シンガポール(共同)


前半、先制のゴールを決める金崎=シンガポール・ナショナルスタジアム(撮影・中井誠)


前半、先制ゴールを決める金崎(中央)=シンガポール(共同)


(紙面から)

金崎美しすぎ1発回答 代表初ゴール!1トップ争いに新星
W杯アジア2次予選E組 日本3―0シンガポール (11月12日 シンガポール)


<シンガポール・日本>前半、先制ゴールを決めた金崎(左端)と(左から)笑顔の本田、酒井宏、武藤
Photo By スポニチ


 日本代表は敵地でシンガポールを3―0で破って勝ち点13とし、試合がなかった同12のシリアをかわしてE組首位に浮上した。5年ぶりに代表復帰を果たしたFW金崎夢生(26=鹿島)が前半20分に先制の国際Aマッチ初ゴール。同26分にFW本田圭佑(29=ACミラン)が追加点を挙げた。6月の対戦でシュート23本を放ちながら引き分けた因縁の相手を破り2次予選首位突破へ弾みをつけた。日本は17日にカンボジアと対戦する。

 美しすぎるボレー弾が決まった。金崎が6月の悪夢を、重苦しい空気を一掃した。前半20分、本田のクロスを武藤が頭で折り返す。胸トラップで叩き付け、ワンバウンドさせたボールに左足一閃(いっせん)。強引に腰を右回転させ、左足を振り抜いた。「うれしいっすね」。ハリルジャパン初招集、いきなり1トップで大仕事をやってのけた。

 ベンチに向け全力で走った。猛烈な勢いでハリルホジッチ監督とハイタッチするとサブメンバーの固まりに飛び込んだ。「キヨ(清武)が誕生日だったので。キヨとは(大分とニュルンベルクで)ずっと一緒にプレーしてきたので、よかったです」。10年10月の韓国戦以来となる国際Aマッチ。記念の初得点は共に戦う仲間にささげた。指揮官も満足そうに「美しい得点。(清武、柏木と共に)彼らの表現には満足している。興味深いアクションだ」と称えた。

 合宿中も単独行動が目立つ孤高のアタッカー。他選手が姿を現す前の約10分、1人で体を動かす。指揮官から好奇の目を向けられたが、構わない。自身がいいと思ったことは積極的に取り入れる。食生活では高タンパクの豆腐を好む。クラブに大量に差し入れられる豆腐を、クラブハウス内の飲食店に調理を頼んで毎日のように摂取する。

 プレースタイルはとにかく「前へ」。大分時代には周りの選手を生かすより、まず自分が仕掛けるスタイルを幹部からとがめられたことがある。それでも「後ろに戻すのはいつでもできる」とスタイルを貫き、日本代表まで上り詰めた。今季加入した鹿島では36戦15得点。評価も絶大だ。クラブはレンタル元のポルトガル2部ポルティモネンセに完全移籍での獲得を正式オファーした。

 チーム向上のためなら摩擦をも恐れない。11年10月、U―22代表候補合宿では現同僚の柴崎とプレーに対する食い違いから口論した。チームメートの仲裁で事なきを得たが、一触即発ムードだった。鹿島入団時にはクラブ関係者から「(周囲と)うまくやってくれよ」と言われた。「全員とケンカしますよ」と冗談交じりに返した。ロッカールームでも同僚に率直な意見をぶつけてきたが、後に引きずらない性格で受け入れられてきた。

 主将の長谷部が言う。「(金崎)夢生は体を張れるしボールが収まる。ポストプレーも機能した。結果を出したことで、いい競争が生まれそう」。90分間、前線で体を張り、ゴールへ向かう貪欲さを体中から発散させる。自分が正しいと思えば誰にでも意見する。その強引さ、前向きさはプレースタイルそのものだ。ハリルジャパンに1トップが担える新星が誕生した。

 ◆金崎 夢生(かなざき・むう)1989年(平元)2月16日、三重県津市生まれの26歳。小学生時代はフットサルをプレー。中学からサッカーを始め、滝川二に進学。3年時に全日本ユース選手権優勝。07年、大分に入団。08年にナビスコ杯優勝に貢献し、ニューヒーロー賞を獲得。10年に名古屋に移籍し、13年からニュルンベルク。同年9月にポルトガル2部ポルティモネンセ。15年2月から鹿島。日本代表は大分時代の09年1月に初選出され、同20日のアジア杯予選イエメン戦で国際Aマッチデビュー。通算6試合1得点。1メートル80、70キロ。
[ 2015年11月13日 05:30 ]

金崎、バースデー清武にプレゼント弾「一緒にプレーしてうれしかった」
2015年11月13日1時17分 スポーツ報知


前半、先制ゴールを決める金崎(右)(ロイター)

 ◆ロシアW杯アジア2次予選兼アジア杯予選 ▽シンガポール0―3日本(12日、シンガポール・ナショナルスタジアム)

 日本はシンガポール(FIFAランキング152位)を3―0で下して勝ち点を13に伸ばし、この日試合がないシリア(勝ち点12)を抜いてE組首位に立った。

 前半20分に先制ゴールを決めた金崎夢生(26)=鹿島=は「キヨ(清武)が誕生日だったので、一緒にプレーしてゴールを決めてうれしかった」と大分、独ニュルンベルクで同僚だった清武に最高の誕生日プレゼントを贈れたことを喜んだ。

 代表には5年ぶりの復帰となったが「非常に楽しめた。自分らしくサッカーが出来て、結果につながって良かった。『自分が中心となって』という気持ちを持って、自分からのパスでチームを活性化させようと思っていた。まだまだ足りないが、多少は出来たと思う」と日の丸を背負ってのプレーに誇りを感じていた。

ハリル日本の「一匹狼」夢生、代表1号!シンガポールに雪辱再奪首
2015年11月13日6時0分 スポーツ報知


前半20分、得意の左足で先制ゴールを決めた金崎


先制ゴールを決めた金崎は、本田(左)と笑顔で喜ぶ(共同)


 ◆ロシアW杯アジア2次予選兼アジア杯予選 ▽シンガポール0―3日本(12日、シンガポール・ナショナルスタジアム)

 FIFAランク50位の日本は、同152位のシンガポールを3―0で破り、E組首位に再浮上した。歴代9位となる5年31日のブランクを経て代表戦に出場したFW金崎夢生(26)=鹿島=が、前半20分に代表初ゴール。2点を追加し、危なげなく勝ちきった。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は、6月16日にホームで0―0の屈辱を味わった格下の相手に雪辱。日本は17日にプノンペンでカンボジアと対戦する。

 FW金崎が向かった先はベンチだった。ハリルホジッチ監督とハイタッチを交わし、サブの面々と手を合わせた。09年1月のイエメン戦でデビュー以降、7年越しで決めた代表初ゴール。観客に存在感を示すこともなく、仲間に駆け寄った。口下手で複数の質問を「うれしいです」「うれしいです」とかわし「次に向けて頑張ります」と短く心の内を表した。

 0―0の前半20分、胸トラップから左足ボレーで決めた。抜群の反射神経を持つGKイズワンが手を伸ばした先、ゴール右に突き刺した。6月16日の埼玉で0―0のドローに持ち込んだ鉄壁のGKを攻略。岡崎、武藤と欧州で活躍するFWを押しのけ、5年31日ぶりの代表戦で抜てきに応えた。

 ポルトガルから鹿島に加入した今季は体調管理を重視。一番乗りで練習に訪れ、集合1時間前から補強に取り組む。たんぱく質が豊富な豆腐を食べるのも日課だ。鹿島のクラブハウス内の飲食店で特別に調理を頼み、練習後にロッカールームで味わう。将来を嘱望されながら、度重なる負傷に泣いた反省からだった。

 一本気な性格で大分時代、フロントに「ボールを持ちすぎないで、周りを使ってみろ」と指摘されても「ボールを後ろに下げるのは最後でもできる」と反論し「前へ、前へ」のプレースタイルを築いた。大勢の前で話すのを嫌い、鹿島関係者に羽交い締めにされてテレビカメラの前に立ったこともある。国内組の初練習の前にはパス回しの輪にも加わらず、シンガポールでも練習前に一人でチューブを使った調整に集中。「一匹オオカミ」の雰囲気を漂わせていた。この日も報道陣の呼びかけには応じず、取材エリアを通り過ぎた。

 采配が的中したハリル監督は「難しい1点目を美しく決めた」と絶賛。滝川二高(兵庫)の2学年先輩で、同じ1トップの岡崎も「FWの役割を果たした。ゴールを決めたのと苦しい時のボールキープがいい。そういうタイプじゃなかったけど、体が強くなった。ポルトガルで頑張った分、伸びたと思う」と目を細めた。

 ゴリゴリと前に進むドリブル、がむしゃらにゴール前へ飛び込む姿勢。世界に後れを取り、勝てない一因と指摘された「ゴール前の迫力」をハリル・ジャパンにもたらした。遅咲きの新ヒーローは、17日のカンボジア戦で2戦連発を狙う。(内田 知宏)

 ◆金崎 夢生(かなざき・むう)1989年2月16日、三重・津市生まれ。26歳。兵庫・滝川二高から2007年に大分入り。10年に名古屋、13年にドイツ1部ニュルンベルク、13年途中からポルトガル2部ポルティモネンセに所属。今季、鹿島に期限付き移籍。J通算178試合出場、25得点。国際Aマッチ6試合出場、1得点。180センチ、70キロ。血液型A。独身。

夢生代表初ゴールとなる先制ゴール奪う
2015年11月13日


 前半、先制ゴールを決める金崎(左から2人目)

 「W杯アジア2次予選、シンガポール0-3日本」(12日、シンガポール)

 W杯ロシア大会アジア2次予選の第5戦で日本は、シンガポールを3-0で下し、4勝1分けの勝ち点13でE組首位に立った。前半20分、5年ぶりに代表復帰したFW金崎夢生(26)=鹿島=が代表初ゴールとなる千金の先制ゴールを奪った。その後も2点を追加。6月にホームでスコアレスドローに終わった相手に“リベンジ”の3発快勝となった。

 待望の先制点は、思わぬ“伏兵”がたたきだした。前半20分、右サイドからのFW本田のクロスを、FW武藤が折り返すと、待っていたのはFW金崎。胸トラップから左ボレーで豪快にネットを揺らした。歓喜の雄たけびを上げながら、ベンチへと猛ダッシュ。ベンチメンバーの中に飛び込んでいった。

 ハリルホジッチ監督の期待に“一発回答”で応えた。9月26日の鹿島-浦和戦で、自ら直接視察をして招集を決めた26歳。パワフルな男はゴールシーン以外でも、屈強なフィジカルで密集地帯に飛び込む姿勢や、縦への推進力を発揮。ハリル体制で岡崎が不動の座を確保していたセンターFWの定位置争いに割って入る、十分なインパクトを残した。

 0-0に終わった6月のシンガポール戦を引き合いに、指揮官は試合前に「リベンジ」という言葉を何度も使ってきた。協会内の監督室で同戦の映像を分析している際には「外にいる職員まで叫び声が聞こえる」ほどだったという。ただ、念願のリベンジ達成にも「今夜も決定機を外したが、少なくとも3~4点は取れた」と足もとは見つめている。

 それでも、ある意味では勝ち点3以上の収穫となるかもしれない一戦だ。2010年の南アW杯以降、チームを支える屋台骨の顔ぶれに大きな変化はない。ザッケローニ体制では指揮官の考えもあり、招集から出場までに一定期間を置くなど、チームの新陳代謝には慎重だった。早い段階からメンバーが固定され、戦術を磨き続けたが、結果としてブラジルW杯は尻すぼみの惨敗。3年後に向け、競争を伴う世代交代は大きなテーマの一つだ。

 MF長谷部が「試せる段階で新しい選手を試し、競争が生まれるのは良いこと」と語るように、フレッシュな選手が持ち味を披露した。先制点の金崎に加え、ハリル体制で初先発のMF柏木、トップ下で先発した清武については指揮官も「彼らの表現には本当に満足している」と拍手を送った。勝利と成長を追い続け、ハリルジャパンが進化する。

代表初ゴールの金崎、ハリルJでの活躍期待させた鹿島でのハイパフォーマンス
2015年11月13日(Fri)1時26分配信
photo Getty Images


金崎夢生【写真:Getty Images】

【日本 3-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

「嬉しいです。ありがとうございます」

 試合後、金崎夢生は喜びを露わにした。20分に決めた先制弾は、自身の代表初ゴールだった。

 5年9ヶ月ぶりの代表招集だったが、何年も日の丸を背負い続けていたかのように、自然とプレーした。フットサル仕込みのテクニックや機動力は若手時代と変わらないが、身体を張り、自らを犠牲にして味方を活かすプレーは海外の経験が大きいだろうか。

 単独突破の鋭さに加えて、ポストプレーの力強さも武器となった。今季、期限付き移籍で鹿島アントラーズに加入。すぐに出場機会を得たが、チーム状態は良くなかった。

 ACLから始まった2015年、アジアとの戦いで躓くとJ1でも勝てず。公式戦5連敗という最悪なスタートとなった。金崎も2列目で奮闘していたが、次第に最前線でプレーするようになると、その存在感は一気に際立つものとなった。

 守備では出し惜しみすることなく前線からプレスをかける。裏への抜け出しは速く、空中戦で競り合うことも苦にしない。ここまでリーグ戦9得点を挙げているが、勝負どころでネットを揺らしてくれる。ヤマザキナビスコカップ決勝では、勝利を手繰り寄せる2点目を奪い、サポーターを狂喜乱舞させている。

 こうした鹿島での活躍を考えれば、今回の選出は全く不思議ではない。ましてやサプライズでもない。金崎がハリルジャパンの一員となるのは必然であり、この日の先制点も優れた得点力を持つ彼であれば、驚くことではない。

 岡崎慎司、武藤嘉紀が名を連ねる1トップ争いに、金崎が堂々と名乗りをあげた。

【了】

5年ぶり代表で躍動! ハリルJ初出場の金崎が“一発回答弾”
15/11/13 07:40

[11.12 W杯アジア2次予選 日本3-0シンガポール シンガポール]

 日本代表は12日、シンガポールのナショナルスタジアムでシンガポール代表と対戦し、3-0で快勝した。ホームでスコアレスドローに終わった因縁の相手にリベンジを果たし、予選4連勝。4勝1分の勝ち点13に伸ばし、今節試合のなかったシリアを抜いてE組首位に返り咲いた。


本田と抱き合うFW金崎夢生


5年ぶりの代表復帰を果たした金崎がいきなり先発出場


鹿島での好調そのままに代表でもその実力を示した


前半20分に武藤の落としを胸トラップから左足ボレー


ゴール右隅に突き刺した


ファーストシュートが先制につながった


バヒド・ハリルホジッチ監督とハイタッチ


ベンチメンバーのもとへ駆け寄った


歓喜の輪が広がる


金崎が代表初ゴールを記録した


監督の起用に応えた


ナビスコ杯優勝にも貢献したFWが代表定着を目指す


日本代表に勝利をもたらせた金崎夢生を報じる各紙である。
高タンパクである豆腐の摂取や、大分時代・名古屋時代・ポルティモネンセ時代のエピソードなど、数々の逸話が語られる。
是非とも完全移籍のオファーを受け入れ、末永く臙脂のユニフォームに袖を通し、鹿島の夢生として日本代表を牽引して欲しい。

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9 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-11-13 08:58:07
別に一匹狼とかじゃなく自分に合った、自分のペースでやってるだけで一緒に練習する時は笑顔を見せて仲良くやってるみたいだし良いと思いますけどね。それに結果も出てますし。
過去見てた時ああいうタイプの選手だったから今の豆腐の事や体調管理、人より早くにトレーニング開始する等想像つかなかったのに素晴らしいですね。
本当に近日中に完全移籍が決まるなら嬉しいし来季もこの調子を維持していて欲しい。
(ただ全員とケンカした事は何も褒められないから(笑)意見はどんどん言っていいけど鹿島の選手とは上手くやってね!でも曽ヶ端&小笠原選手とのケンカ見てみたい気もするけど…)
返信する
Unknown (Unknown)
2015-11-13 09:48:11
実績の岡崎
絶賛売出中の武藤
ニューヒーロー金崎

CF争いが激化してきましたね。
最終予選での強豪国対戦で真価が問われるでしょう。
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Unknown (Unknown)
2015-11-13 12:14:05
真ん中にパワーが足りないU+2048

サコと夢生を縦横に並べるのが最強でしょ!
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Unknown (Unknown)
2015-11-13 12:14:55
一匹狼って表現はどうなのでしょうかね?過去の素行や代表合流後のことを交えて変にメディアが面白がってるように見えて仕方がない。W武藤の時は救世主扱いだったのと比べてまるで違いますね。
しかし、金崎は良いタイミングで鹿島にきたと思います。
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Unknown (Unknown)
2015-11-13 12:30:16
金崎一色の紙面、いいですね。多くの選手を招集する半面、見切りも早いような監督なので一発回答は代表定着に繋がりそうでよかったです。

レンタル移籍には鹿島側に買取オプションがあるのでしょうか。すんなり決まってくれることを望みます
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Unknown (Unknown)
2015-11-13 12:39:33
金崎選手のゴール素晴らしかった。昨日発売のサッカーダイジェスト買いました。ナビスコ優勝の記事ありました!なっなにー!たったのこれだけ?ふざけてるの?なんと1ページの四分の一・・・。悲しくなりました。すぐ捨てました。
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Unknown (Unknown)
2015-11-13 13:26:08
あらら!1239さん買っちゃった!私は立ち読みして買うのやめました。酷いですよね。きっと天皇杯はでかでかと掲載するんでしょうね。
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Unknown (Unknown)
2015-11-13 14:24:49
ナビスコ優勝が白昼夢に感じるほど露出がありませんね。フリークスに期待してます。ナビスコ優勝後毎日ゴールシーンを見てます。深刻な鹿不足。
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Unknown (Unknown)
2015-11-13 15:33:32
ナビスコカップ優勝号はないみたいで悲しいです。
鹿島だったら絶対に売れる、売り切れと思うのに・・・。
因みに、柏さんが優勝した号が売れ残っているみたいなので、出さないんでしょか?
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