鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

スルガ銀行チャンピオンシップコメント

2012年08月02日 | Weblog
スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI



鹿島アントラーズ:ジョルジーニョ
タイトルが獲れて、非常に嬉しい。選手たちにおめでとうと言いたい。またフロントスタッフ、チームスタッフの努力を称えたい。特に分析担当の小杉コーチはチリのクラブを分析するという非常に困難な作業を行い、選手たちが戦いやすい環境を作ってくれた。最後は苦しんだが、いい試合をできたと思う。

これは全員で勝ち取ったタイトルだし、最後の後押しを私が現役の頃から支えてくれるサポーターの皆さんが行ってくれた。大きな感謝の気持ちを示したい。

対戦相手のウニベルシダ・デ・チリはコパ・リベルタドーレスでもベスト4のチームだがら、強いのは知っていた。ただ我々の力をあまり知らなかったのかも知れないし、序盤はいい形で点を取ることができた。前半で試合を決めることもできたと思う。

ずっと連戦で90分フル出場している選手も小笠原や大迫をはじめ、多くいる。次の試合のことも考えなければいけないし、例えば、大迫の代わりに入ったジュニーニョも調子はいい。今日は特に相手が前がかりで来たので、裏のスペースを利用して彼のスピードを生かそうと思った。私は次の試合のことも考えてマネージメントしなければいけない。

若い選手もベンチにいたし交代枠も6人まであったので、若い選手に経験させる手もあったかも知れない。しかし私は時間配分やPK戦のことも考えて、勝負に徹した。この試合はホームで開催される大事な国際大会であり、我々は勝たなければいけなかった。

(初先発の)レナトは非常に良かった。45分で終わるかと思ったがかなり動けていた。チームの創造性が彼の加入により広がったし、守備の面でもチームのやり方に慣れてきた。これからコンディションも上がり、もっと良くなるし、チーム内での競争も激しくなるので、いいことだと思う。





【岩政 大樹】
苦しい試合だったので勝てて良かった。(得点シーンは)事前のスカウティング通りで、そこに満男さんが良いボールを蹴ってくれた。相手がいいチームなので苦しい試合になるということは予想していたが、予想以上だった。サッカーは11人でやるスポーツなので、リスクを冒せば空くところは出て来る。サッカーの手応えは悪いと思っていない。

【西 大伍】
(PKは)ソガさんが止めていたので安心して蹴れた。後半は相手が走ってきたので、行ったり来たりの場面が多くきつかった。最初はスペースがあったので、もっとイケるイケると思ったけど、上手く修正してきた。右サイドで相手が数的有利となる場面が多かったが、他の人が良く守ってくれた。

【本山 雅志】
もっとパスを通さないとプレーは駄目だね。取られ方が悪い。でも優勝出来て良かった。

【大迫 勇也】
勝ったけど、2-0になってから気が抜けたみたいな感じになった。前半は良かったが後半は相手が前に出て来て上手くいかなくなった。今日は結果だけ。勝てたことをみんなに感謝したい。

【柴崎 岳】
国際大会を経験出来たことは非常に良かった。相手はいい選手が揃っていた。Jリーグでは経験出来なかったことが今日は出来たと思う。

【新井場 徹】
しんどい試合だった。いい流れでJリーグに入れる。PKは運だけ。

【遠藤 康】
今日は途中交代なのにきつかった。勝っていたので前でキープという指示だった。プレーに少し迷いがあって上手くいかなかった。


2012年08月01日(水)

本日行われたスルガ銀行チャンピオンシップ ウニベルシダ・デ・チリ戦は、2-2のドローでPK戦に突入しましたが、7-6でアントラーズがウニベルシダ・デ・チリを破り、見事初優勝を飾りました。

【スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI 鹿島 vs ウニベルシダ・デ・チリ】ジョルジーニョ監督(鹿島)記者会見コメント(12.08.01)
8月1日(水) スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI
鹿島 2 - 2(PK 7 - 6)ウニベルシダ・デ・チリ (19:01/カシマ/20,021人)
得点者:18' 岩政 大樹(鹿島)、27' レナト(鹿島)、40' オウンゴール(ウニベルシダ・デ・チリ)、73' チャルレス・アランギス(ウニベルシダ・デ・チリ)


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●ジョルジーニョ監督(鹿島):

「タイトルを獲得できたことを非常に嬉しく思います。選手たちを讃えたいですし、彼らにおめでとうと言いたいと思います。また、フロントやスタッフを含めて、全員の成果ではないかと思います。先ほど、僕はテクニカルスタッフの分析を担当する小杉という者がいるのですが、彼が対戦相手の詳細な分析を与えてくれたおかげで非常に良い対応ができましたし、選手たちにもわかりやすく説明した成果がやりやすい形を生みました。我々は並行してナビスコカップとJリーグを戦っていますけど、そのような短く、時間のないなかでも、分析して選手がやりやすい対戦相手の情報をしっかりと与えることができたのではないかと思います。当然ながら実行する立場の選手たちが、それをしっかり実行した部分も評価すべきだと思います。最後の方は苦しみましたが良い試合をすることができたのではないかと思います。全員で勝ち取った勝利ではないかと思います。また、後押しをしてくれた人が居ます。サポーターの皆さんです。僕が現役のときから支えてもらいました。今日も数多くのサポーターに来て頂いて、声援や応援、苦しい時に声を出してくれたおかげで、こういう国際タイトルを手に出来たのだと思います。
試合に関して話をしていくと、我々は相手に対する情報や敬意を持ってやっていました。対戦相手が、特に今季のリベルタドーレス杯の準決勝まで行っているクラブで、昨年はスダメリカーナ杯を優勝して来ているわけです。力のあるチームであることを謙虚さをもって認めていたわけです。しかし、相手は我々がそれだけの質を持っていることを、もしかして実感として持っていなかったのかもしれません。そういったことで、我々がいい形で試合運びができましたし、FWの良い動き出しであったり、中盤のエリアへの侵入や追い越す動きもあったと思います。正直に言えば、前半でこの試合を決める事ができたというのが、僕の率直な感想です。ただ、相手がそれだけの実力を持っているということもありましたし、1失点目は残念ながら岩政選手のオウンゴールという形になりましたけど、彼はそれにもめげずいつもどおりに戦い続け、チームを奮起させてくれたのではないかと思います。選手全員が目指すべき形を示して、勝利に値するプレーに繋げていったのではないかと考えています」

Q:しばらく負けていませんがチームに変化は感じていますか?
「当然ながら、ビデオで11試合見るなかと、実際に選手と日々を接しているのとでは状況は違ってきます。選手たちがどういう性格であったり、どういうプレーを得意としているのか、いろんなことが日々接しているなかでわかるようになります。同じように彼らも僕がどういうことを求めているのか、僕の許容範囲やいろんなことがわかってきますし、戦術的な狙いについてもどういうことをやっていくのかということについても徐々に理解を深めていきます。互いにそういった信頼が深くなるにつれ、チームがやるべきことがスムーズにできるようになってきたのではないかと思います。ただ、それは想定内のことでしたし、選手の体調管理も各自で意識してもらっていますし、いまは練習するよりも試合に対する準備をしていくということだけなので、今日もこれから寮に戻って、全選手が食事をとって帰宅してもらうなど、いろいろな体調管理の方法を心がけてもらっています。細かな意識や管理を選手も理解して、うまく受け入れてくれていることも成績のなかに表れていると思います。プラス、今後、技術的な部分や戦術的な部分での向上が、うまくやっていけたら、と考えております」


Q:大迫をあの時間で変えたのはなぜですか?パスを引き出せていたと思いますが?
「ずっと90分の連戦を続けている選手が、小笠原選手や両サイドバックや岩政選手です。この試合も勝たなければなりませんが連戦のことも考えなければなりません。鳥栖戦もありますし、ナビスコカップもあるので温存しないといけません。試合中に、小笠原選手には交代するのかしないのかを聞きましたし、もししないのならマネジメントしながらバランスを取って欲しいということを要求しました。そういった意味で、連戦のことを考えて、交代せざるを得ないですし、ジュニーニョ選手が調子が悪いとかコンディション不良ということは一切そういった目線や感覚は持っていません。逆に、調子が良いと思います。前の公式戦で興梠選手が出場停止だったので、興梠選手はもう少しやらせることができるので、そこでジュニーニョ選手を入れて、最後の方でも得点をしそうな場面はありましたし、スピードのキレも良い状態にいるのではないかと考えています。理想を言えば、ボックス内で働くストライカーがいて、興梠選手のようなスピードに特長のある選手の組み合わせの方がバランス的な部分では良いかもしれません。しかし、相手が点を取るためにかなり前がかりになって大きなスペースを与えてくれたので、そこをジュニーニョ選手のスピードでうまく活用できれば、という思いでいました。ですので、確かにスルガ銀行チャンピオンシップを勝たなければいけない使命もありましたけど、その次のJリーグやナビスコ、そのまた次のJリーグの試合のことも考えて、チームマネジメントをやらなければなりませんでした。もう一つは、若い選手もベンチにいたし、交代枠は6名だったので、若い選手にも雰囲気を味合わせる、経験させるということも考えていました。経験だけを考えてもよかったのですが、どうしても勝負に勝ちたい欲も働きます。そうすると、考えられた交代が興梠選手のところであったり、あるいは西選手のところに疲労が見られたので、そこに土居選手というのも考えたのですが、ただ、興梠選手は我々のPKキッカーのひとりでもあります。PK戦があるというルールなので、その状況も考えなければなりませんでした。土居選手には経験させたかった状況でしたが、勝負に徹しなければいけない状況もありましたので、こういった大事な国際大会がホームで開催されるのでしたら、それは獲らなければいけない義務として我々にはあります。この数日間は、ナビスコカップ、Jリーグ、スルガ銀行チャンピオンシップという3つの大会を頭のなかで描きながらチームをマネジメントしなければいけなかったことを、皆さんも理解していただけたらと思っています」

Q:初先発で起用したレナトの評価を聞かせて下さい。
「非常によかったのではないかと思います。正直に言いますと、前半だけで終わるという思いでいましたが、彼もだいぶできるようになりました。僕個人の思いとしては90分やらせることも考えていたんですけど、ただ、彼のフィジカルについてもマネジメントしなければいけないので、やらせるだけであとで怪我をしてしまったら意味がありません。チームの創造性が増してきたところもありますし、彼のクレバーさを発揮した場面もいくつかあったと思います。また中盤の守備についてもスペースを消す、帰陣するということを意識して取り組んだところも評価できると思います。今後も、フィジカルが上がれば技術の部分もあがってくると思いますし、チームの全体の競争力も彼の加入と活動によって高まっていくと考えています」

Q:90分で勝てなかったことに関してはどう考えていますか?
「狙っている形は常に勝つということです。それがどういう形であれ、なんの問題もないと思います。ただ、先ほども冒頭で言ったとおり、前半で2-0になったあとに特に多くのチャンスを作れていたのであって、そこでもう少し落ち着いて保持したり、特に2列目からの斜めの動きだしには相手も手こずっていたところがあったので、もう少しそういったタイミング、特に相手はオフサイドトラップを仕掛けてきたので、もう少しそのラインを見たり、手前からスタートすることを意識していれば、2点目のあとも得点できたと思います。そのあとは少しアンラッキーな形でゴールを与えてしまって、そこで相手は少し息を吹き返したところがありました。自分たちが考えていたことは、試合のなかで表現できたと思いますし、先ほどから言っているとおり、前半の自分たちに主導権があった流れのなかで、試合を片付けることができたのではないかと思います」


以上

【スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI 鹿島 vs ウニベルシダ・デ・チリ】試合終了後の各選手コメント(12.08.01)
●大迫勇也選手(鹿島)

「2点取ったところでフワッとなってしまった。今日は結果だけ。内容がよくても負けたら意味ないので。今日はほんと結果だけです。前半はよかったんですけど、後半相手が前に出てきてあのようになってしまった。今日はみんなに感謝です。また次はJリーグがあるので切り替えたい。」

Q:交代は珍しいと思うが?
「慎三さん(興梠)が休ませてあげて、と言ってくれたみたいです。次は全力で行けます」

●遠藤康選手(鹿島)
「相手がうまかった。タイトルを獲ったことがなにより。勝ててよかった。Jとは違う感じ。激しかったですね」

●柴崎岳選手(鹿島)
「国際経験という意味では貴重な経験になった。選手の質もいい選手ばかり。Jリーグでは経験できないことが経験できた。

Q:具体的には?
「ディフェンスだと足が出てくるタイミングとか。フィジカルの要素も備わってるしスピードもある。そのなかでできたのは個人でもためになった。一人ひとりがうまい。個人個人を見るとボールを持てる。1タッチ、2タッチではたく魅力的なサッカーだった。」

Q:相手のラインが高かったが?
「FWの抜け出しで引っかかる部分はもうちょっとうまくできると思ったけど、こっちの体力の問題もあって、なかなか攻撃に行けなかったのは残念」

●曽ヶ端準選手(鹿島)
「ちょっと中盤にスペースが空いて行ったり来たりだったけどディフェンスの選手としてはギリギリのところで我慢してくれたと思います。」

Q:最後の所で守る感じに切り替えた?
「そういう展開にしたくなかったが、なってしまったのはしようがない。状況が変わったなかでみんなうまくやれたと思います。これで負けてたらどっと疲れてましたけど勝てたのでよかったです。」

Q:相手の印象は?
「むこうの運動量も落ちなかったし、基本的に球回しもうまかった」

●岩政大樹選手(鹿島)
「なんとか1点取って勝とうと思ってたんですけどね。ポロッと入ると思ってた。PKのことはあまり考えていませんでした。」

Q:PKはまわってくると思っていた?
昨日、3本PKを練習して3本とも決めてたんで、それで9人目というのはどれだけ評価が低いんだと思いました(笑)。オリヴェイラの時は5人のなかに入っていましたからね。まぁ、監督も変わったので。
寄せてくるところとか、足が出てくるところとか、うちはあまり海外と対戦していない選手が多いので、ここで見えてきたものがたくさんあると思います。この1試合を大事にして欲しいですね。

Q:オウンゴールはあったがいい守備だったと思うが?
「フィジカル的になぜかこの数週間すごく状態がいい。あの場面も触れないと思ったら触れた。オウンゴールで嬉しいとは言えませんけど、自分でもよく触れたと思います。今の状態が続けた良いと思います」

●小笠原満男選手(鹿島)
「この試合を勝てばタイトルが取れるので絶対に勝たなければいけなかった。勝つことしか考えてなかった。PK戦はみんなを信じていたので自信をもってやりました。これからJリーグ、ナビスコ杯があるのでそっちでもタイトルが取れるようにがんばります」

●西大伍選手(鹿島)
「(PKは)なんとなく俺で終わると思っていました。ソガさん(曽ヶ端準)が止めてくれたので安心して蹴れました。後半相手が走ってきたので、行ったり来たりの場面が多く、すごくキツかった。最初はスペースがあったのでもうちょっとうまくできると思ったけど、相手もうまく修正してきた。自分のサイドで1対2の場面が多くて苦労したけど、中の人がうまく守ってくれた。」


[ スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI 鹿島 vs ウニベルシダ・デ・チリ ]

18分、小笠原満男の蹴ったフリーキックに走り込んだ岩政大樹が、豪快にヘディングでゴールに突き刺し鹿島が先制点を挙げた。

[ スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI 鹿島 vs ウニベルシダ・デ・チリ ]

同点で後半を終えた試合はPK戦へ。両チーム6人ずつが決めあい7人目をウニベルシダ・デ・チリが外し、鹿島の7人目のキッカーは西大伍。冷静に決めてチームを勝利に導いた。

[ スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI 鹿島 vs ウニベルシダ・デ・チリ ]

PK戦の末に勝利をつかんだ鹿島の選手達。勝利の喜びをベンチの選手、スタッフと共に分かち合った。

[ スルガ銀行チャンピオンシップ 2012 IBARAKI 鹿島 vs ウニベルシダ・デ・チリ ]

今季初となるタイトルを勝ち取った鹿島。ジョルジーニョ監督とキャプテンの小笠原満男がカップをかかげた。


レナトを絶賛するジョルジーニョ監督である。
デビュー戦のセレッソ戦の最初こそJリーグに戸惑いを見せたが、徐々にフィットしていく様を我らは感じることが出来た。
広島戦でのパフォーマンスは上々、そして満を持して先発したこのスルガ銀行ではゴールという素晴らしい結果を魅せてくれた。
この試合以上に更に良くなると評されており、今後のプレイに期待がかかる。
レナトが楽しみと言えよう。

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