鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

天皇杯四回戦・ジュビロ戦コメント

2012年12月15日 | Weblog
第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦


鹿島アントラーズ:ジョルジーニョ
こういうピッチコンディションだとアクシデントが起こりやすい。開始15秒で失点してしまったという記録が残ったが、(ミスした)岩政もクリアしようとしてそういうアクシデントに遭遇してしまったのであって、意図的なわけではない。しかしその後、逆転をすぐ出来たというのは素晴らしかったし、失点のダメージはほとんどなかった。前半に少しサイドをつかれる場面が多かったので、ハーフタイムではサイドハーフのポジショニング修正をした。後半はうまく抑えることができたし、追加点も取れた。3-1というスコアだったが、もっと点が入っても良かった試合。チーム全体が規律を保ってプレーした結果がこの勝利につながった。

ナビスコカップ決勝以降負けなしだが、その前からチームには安定感もあったし共通のイメージも固まってきていたと思う。タイトルを取って自信につながったこともある。カウンターだけではなく、つないでしっかりと戦うということも出来ている。ベテランが多いという批判もあるが、やはりゲームを落ち着かせるのは、小笠原、新井場、岩政、青木といった選手たちであり、ピッチ上で他の選手たちにチーム全体の意思をうまく伝えている。体力的な衰えはあるかも知れないが、駆け引きや経験という部分では大きい。そういうところを若い選手にも伝えていければと思う。

色々な国々でプレーしてきたが、日本、そしてアントラーズで選手としても監督としても一番愛されたと思う。ここには私の心の一部となったクラブ、街、サポーターがいる。一生忘れられないだろう。特にサポーターからの愛情を深く感じる。本当に素晴らしいクラブであり、サポーターだと思う。一時的に離れることになるが、いつかまた要請があれば、ここに戻ってきたい。また、離れている期間が短ければ、短いほど本当に嬉しいことになるだろう。

(天皇杯制覇まで)後3試合と言うが、決勝に立つという目標は変わらない。しかし先ずは次にジェフ千葉に勝つこと。数日内にスタッフから様々な情報をもらうことになるし、しっかりと対策していきたい。J2というカテゴリーだが、力のあるチーム。先ずはこの試合に集中したい。





【岩政 大樹】
(同点弾は)チームが救われたというより、僕自身が救われたゴールだと思う。試合を再スタートさせることが出来た。でもこんなに嬉しくないゴールというのも、なかなか無い。磐田に攻め込まれた意識は無い。こちらのバランスは取れていたと思う。

【青木 剛】
相手が攻撃に人数をかけてつかみにくかった。前田選手が真ん中にいて、そこにクロスを入れて来るのが特長なので、大樹さんと一緒に前田選手をケアした。リスタートから3点取れたのは良かった。トーナメントは次のステージに進むことが大事。

【西 大伍】
前で収まらないと上がることは出来ない。押し込まれていたけど、はまると思っていた。失点は、アクシデント。やられる気はしなかった。


2012年12月15日(土)

本日行われた天皇杯4回戦 磐田戦は3-1と勝利しました。

【第92回天皇杯 4回戦 鹿島 vs 磐田】ジョルジーニョ監督(鹿島)記者会見コメント(12.12.15)
12月15日(土) 第92回天皇杯 4回戦
鹿島 3 - 1 磐田 (13:00/カシマ/7,522人)
得点者:1' 前田遼一(磐田)、5' 岩政大樹(鹿島)、14' ドゥトラ(鹿島)、66' ジュニーニョ(鹿島)


●ジョルジーニョ監督(鹿島):


Q:開始15秒くらいで先制されたあと、速攻とセットプレーで逆転したことについての評価と、ナビスコカップ決勝から1ヶ月くらい負けていないと思いますが、その評価をお願いします。

「こういったピッチコンディション、あるいはこういう気候ですと事故が起こりうると話しています。開始時間としては15秒と記録上にはありますけど、岩政選手もクリアしようとして事故を起こしてしまったわけで、意図的ではないということも理解しています。そのあとの2点を良い時間帯に取り返すことができたことで、チームとして落ち着きを取り戻すことができました。失点したあともそれほど精神的なダメージはありませんでしたし、チームとしても落ち着いてやれて2点目まで決められたのではないかと思います。ハーフタイムで少し、うちのサイドハーフのポジショニングだけ修正しました。相手がよくサイドチェンジをして、そのスペースを使われていたので、そのポジショニング修正ができ、抑えることができましたし、そこから自分たちのペースで試合を運ぶことが出来ました。結果、スコアは3点となりましたけど、もっと取れた試合ではないかと思います。チームとしての規律、規則を全員が守った上での勝利ではないかと思います。

チームがナビスコカップ以降から負けていないということですが、僕はそれ以前に安定感ややりたい形のイメージが固まったということがあったと思っています。当然ながら、タイトルを獲ったことで自信が深まる、精神的な部分に影響はあったかと思います。ただ、うちはカウンターだけの、速攻だけのチームではありません。特に後半、両チームが疲れてくる時間帯でも相手陣内に攻め込んで、慌てずに繋いでいくこともしっかりできています。よく、うちのチームはベテラン選手が多くて下落する一方ではないかというのが、皆さんの一般的な評判かもしれませんが、やはりゲームをコントロールする選手たちをどうやって落ち着かせるかというのは、小笠原選手だったり岩政選手、青木選手、新井場選手がまわりに伝達して、ゲームの組み立て方、運び方、相手をどういう風にうまく動かしていくのかということも、その選手たちが伝えるものがあると思います。それがしっかりできているのではないかと思います。だから、チームというのは体力的な衰えは自然にあるかもしれませんが、経験に勝るもの、駆け引きという部分は勝負事ですので、その人たちにしかわからない部分です。その人たちが次の代に自然と伝えていくようになるのだと思います。早急に代えるという必要性はないと感じています」

Q:今日でカシマスタジアムの最後の試合になるかと思います。サポーターからもジョルジーニョコールが起きました。どのような気持ちでスタジアムを後にされるのか、お聞かせ下さい。

「いろんな国々で活動しましたけど、やはり日本で一番愛されました。選手として、監督として、本当に愛され、尊重を頂き、愛情を頂きました。僕の人生の一部に関わった街、クラブ、サポーターでもあり、僕は一生、このクラブとサポーターを忘れることはないと思います。勝敗に関わらず、このスタジアムを後にするときは、車を2、3回止めて挨拶するくらい、彼らは僕に対しての敬意を示してくれますし、愛情をくれます。本当にすばらしいクラブ、サポーターではないかと思います。今回が一時的に離れる形になりますけれど、またアントラーズから要請があれば戻ってきたいなという思いでおりますし、それがあまり間を置かないことを願っています」

Q:優勝まで残り3試合となりましたが?

「当然ながら決勝の舞台に立つ目標は変わりありませんが、まず、一番の目標は目の前のジェフ千葉さんです。おそらく数日以内に、テクニカルスタッフの小杉から情報をすべてもらうと思います。そこでフォーメーション、相手の長所、短所があって、今週のなかでしっかりとそういう準備対策をとって、試合に挑みたいと思います。そう簡単に勝てる相手ではないと思いますし、ディヴィジョンはJ2のチームではありますが、手強い相手だと考えております。決勝の話、その先の話をする前に、まずジェフ千葉戦に気持ちを込めて、集中して取り組まなければならないと思います」


以上

【第92回天皇杯 4回戦 鹿島 vs 磐田】試合終了後の各選手コメント(12.12.15)
●興梠慎三選手(鹿島):

「トーナメントになるとうちは強いね。監督の指示としてはいつもと変わらなかった。守備をしっかりしてくれということだった」

●大迫勇也選手(鹿島):
「相手が前に来てくれた分、スペースができてやりやすかった。だからこそ、点が取りたかったですね。つぎはJ2の千葉だけど集中力をもってやりたいです」

●西大伍選手(鹿島):
「相手に押し込まれたけれど、こちらの守備がはまっていると思ってやっていました。やっていて、そんなにやられる気はしませんでした。前半はあまり上がらなかった。やっぱり前でキープするような展開にならないとなかなか上がるのは難しい」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「今日は運動量も多かったし、ゴールまでもみんな体をはって守ってくれた。すごく良かったと思います。僕へのカバーも反応早くやってくれましたし、集中力の高いゲームができたと思います。最初の失点はアクシデント的なものだったけど、そこからの切り替えが速かった。
(次は千葉が相手ですが?)
カテゴリーは関係ない。しっかり準備したいと思います」

●青木剛選手(鹿島):
「相手が攻撃に人数をかけてきた。捕まえにくいところもあったけれど、最終的には中央にいる前田さんに入って来るので、なるべく真ん中の前田さんを離さないように、(岩政)大樹さんと意識してやっていた。人数をかけてくる分、後ろは薄くなる。うまく奪って攻撃に繋げることを考えていました。
(惜しいシュートもあったが?)
決めたかったです。でも、リスタートで3点を取れた。立ち上がりの入りは良くなかったですけど、次に進めてよかった。
(相手のセットプレーが弱点なのはわかっていたのか?)
ゾーンで守ってくるので良いボールがあがれば、大樹さんとかヘディングの強い選手がいる。得点の場面は大樹さんとキッカーのタイミングがあった結果だと思います。
(次は千葉との対戦になるが?)
去年もJ2の京都にまけているし、決勝もJ2同士の対戦だった。この大会はカテゴリーは関係ない。どっちが勝ってもおかしくない。優勝するという明確な目標を持って準備したい」

●岩政大樹選手(鹿島):
「直前で青木が触ったり、ピッチが濡れていたり、失点の場面は理由をあげればキリがないです。僕として単にボールを上に上げることを考えていました。自分の力不足だと思います。失点と隣合わせなのが僕の仕事ですので、その後のプレーを大事にしようと思っていました。
(うまく切り替えられた?)
全然ですね。いまでも全然気持ちよくない。ただ、それを出してはいけない年齢ですし、立場でもある。チーム内での僕の立ち位置を考えると、ミスを重ねてはいけないと思った。残り時間はミスは無かったと思います。ただ、90分ずっと気持ち悪いなかでやってました。
(ゴールしましたが?)
なかなかあれほど嬉しくないゴールも珍しいですね(苦笑)。割り切るしかないと言い聞かせていました。
(試合については?)
1-1になったゴールもそうでしたけど、勝ち越すといまのうちは戦い方がハッキリする。ジュビロとは今年3回目の対戦ですけど、むこうは時間とともに勢いが落ちてくることがわかっていました。2列目の選手が飛び出してくるところにCBが釣り出されてしまわないように、青木やまわりの選手と話してやっていた。2-1になってからは、前から追わなくてもいいのでズレなくてすむ。こちらが負けていると追わなければならないのでズレることもあるのですが、勝ち越せたことが大きかった」


岩政の致命的なミスをフォローするジョルジーニョ監督である。
どのような選手でもミスを皆無にすることは出来ぬ。
そのミスが失点に繋がることもある。
それを非難するだけでは、選手を成長させることは出来ないもの。
結果的に岩政自身が帳消しとなる同点ゴールを決め、事なきを得たように見える。
しかしながら、岩政本人は納得がいかぬとのこと。
ここは、明日の休日で気持ちを切り替えて欲しい。
そこはプロとして重要な部分である。
準々決勝の相手はJEFと決まった。
昨季はJ2の京都に敗れ敗退した記憶が残る。
今季はそのような失態せぬよう、高いモチベーションにて挑みたい。
楽しみである。

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1 コメント

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Unknown (らすとえんぺら)
2012-12-15 22:10:36
ジョルジが監督になってくれて良かった
本当に嬉しい
最高の男だ

絶対に優勝しよう
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