鹿島アントラーズ原理主義

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セレッソ・新井場、レギュラー予想

2013年02月08日 | Weblog
2013シーズンのJリーグを占う。各クラブの戦力補強診断 ~セレッソ大阪編~
フットボールチャンネルでは、1月下旬から2月上旬にかけて、Jクラブの補強動向を診断していく。今季の目標に向けて、効果的な補強を行うことができたクラブはどこなのか。今回は、昨シーズンのリーグ戦を14位で終えたセレッソ大阪を、小田尚史氏に占ってもらう。

2013年02月07日
text by 小田尚史 photo Kenzaburo Matsuoka


タイトル獲得を強い目標として打ち出したセレッソ大阪

 昨シーズンは終盤まで残留争いに巻き込まれるという、苦しい戦いを経験したセレッソ大阪。今季はそこからクラブ初のタイトル獲得を、明確な目標として打ち出しシーズンに挑む。シーズンオフの補強は、その強い意志が表れたものとなった。新井場や楠神、椋原など他チームで主力として活躍した選手を獲得しただけでなく、山形からブランコ(ブランキーニョ)を呼び戻し、今日7日には新外国人・エジノの獲得も発表された。一回り大きくなったチームは、どんなプレーを見せてくれるだろうか。(編集部)

2013シーズン 戦力の入れ替え

IN OUT
武田洋平〔完全移籍/清水〕 児玉新〔完全移籍/大分〕
楠神順平〔完全移籍/川崎〕 荻野賢次郎〔完全移籍・アルビレックス新潟・S(シンガポール)〕
新井場徹〔完全移籍/鹿島〕 野口直人〔期限付き移籍/MIOびわこ滋賀〕
エジノ〔期限付き移籍/ティグレス(メキシコ)〕 松井謙弥〔期限付き移籍/徳島〕
椋原健太〔期限付き移籍/FC東京〕 夛田良輔〔期限付き移籍/草津〕
ブランコ(ブランキーニョ)〔期限付き移籍から復帰/山形〕 舩津徹也〔期限付き移籍期間満了/富山〕
クソンユン〔新加入/ジェヒョン高校(韓国)〕 ヘベルチ〔期限付き移籍期間満了/草津〕
南野拓実〔新加入/C大阪U18〕 後藤寛太〔大学復学/高知大〕
小暮大器〔新加入/C大阪U18〕 高橋大輔〔未定〕
岡田武瑠〔新加入/C大阪U18〕 -
秋山大地〔新加入/C大阪U18〕 -

セレッソらしさの漂うメンバーが2列目に揃った

 クラブ初のタイトル獲得を目標として強く打ち出した今季のC大阪。オフに加わった顔触れを見ると、新井場徹や楠神順平など、高い技術を備えた地上戦に長けたタイプの、レヴィー・クルピ監督好みの選手が並んだ。また、タイプだけでなくテーマも明確で、「SBと2列目」(梶野智強化部長)を中心とした補強策となった。

 補強の最優先順位となったSBは、昨季の泣き所であった。契約満了に伴いチームを離れた高橋大輔と児玉新は、昨季は怪我がちでシーズンを通してフル稼働出来ず、左SBはレギュラーの丸橋祐介が欠けた際は、本職でない扇原貴宏や黒木聖仁が務めることもあった。

 そこへ獲得されたのが、新井場と椋原健太。両者ともSBを本職とし、左右ともにこなせる。攻撃参加が得意な新井場は、SBが起点となって攻撃のスイッチを入れるクルピ監督のスタイルにもすんなりフィットするはずで、リーグ3連覇など“常勝・鹿島”で培った豊富な経験も含め、今季のC大阪のキーマンとなり得る。


セレッソ大阪・2013シーズン 予想フォーメーション

 一方、対人における守備の強さに定評がある椋原は、C大阪に欠けているSBの守備力をプラスαとしてもたらす存在として期待される。彼ら2人の加入は文字通り『補強』と呼べるものであり、昨季の主力であった左SBの丸橋と右SBの酒本憲幸とのポジション争いが、チーム力を一段上へと上げるだろう。

 もう一つの補強ポイントとなった2列目は、クルピセレッソの花形とも言えるポジション。昨季は、2年半ぶりにC大阪に復帰した柿谷曜一朗が飛躍を遂げたが、一方で、シーズン途中に獲得したヘベルチが去り、昨季、新人ながらも頭角を現した吉野峻光が怪我によりシーズン前半は欠くことで、層の薄さも懸念されていた。

 そこへ、過去に輩出してきた香川真司や乾貴士、清武弘嗣など、“ドリブルとパスセンスを兼ね備え、得点力も併せ持つテクニカルな選手”という従来の方向性と合致する選手を今季も獲得した。川崎から完全移籍加入の楠神は乾と同じ野洲高校出身であり、その技術の高さは、前所属の川崎でも異彩を放っていた。

 また、下部組織からは将来性豊かな南野拓実がトップ昇格。2種登録された昨季、すでにJリーグ出場も果たしている逸材は、今季の開幕スタメンも期待される。さらに、昨季途中に山形に期限付き移籍させたブランキーニョを、登録名をブランコと変えて呼び戻した。一度は戦力として見限った助っ人を戻すことには賛否両論あるが、高いテクニックを持ち合わせていることは確かであり、クルピ監督のサッカーとの相性を試す価値はある。

 これで、昨夏の移籍市場で獲得した枝村匠馬と合わせ、“セレッソらしさ”の香りが漂うメンバーが2列目に揃った形となった。

ボランチ、センターバックは無風地帯

 SBと2列目を重点的に補強した一方で、DFから中盤のセンターラインは無風地帯だ。GKは今季もキム・ジンヒョンが健在で、CBは昨季のレギュラーである茂庭照幸と藤本康太に加え、成長著しい山下達也がスタメンの座を争う。ボランチも、シンプリシオ、山口螢、扇原、横山知伸と揃い、質・量ともに申し分ない陣容だ。

 その中で唯一の懸念はFW陣の層の薄さか。昨季終盤はケンペスとの契約を途中で打ち切り、杉本健勇を1トップに据えるも、杉本は周囲が納得する結果を残せなかった。今季も“和製大砲”に懸かる期待は大きいが、成長を悠長に待つ余裕もない。7日に、昨季はメキシコでプレーしていた新ブラジル人選手・エジノとの契約が正式に発表されたが、彼がフィットするか否かで最終的な今季の戦力値は大きく変わってくる。

 今季も“和製大砲”に懸かる期待は大きいが、成長を悠長に待つ余裕もない。現在、昨季はメキシコでプレーしていた新ブラジル人選手・エジノとの契約が秒読み段階だが、彼がフィットするか否かで最終的な今季の戦力値は大きく変わってくる。

 また、そのプレースタイル如何では、クルピ監督の代名詞とも言える1トップ3シャドーではなく、前線を2トップにした[4-4-2]の可能性も考えられる。その際は、先ほど2列目として名前を挙げた柿谷や南野が2トップの一角として起用されることもあり得るだろう。タイトル獲得を狙う上で、“誰が得点を取るのか”という部分は早急に解決しておきたい課題だ。

 今季のチームを総合的に見れば、クルピ監督がこれまでに作り上げてきたチームと同様、高さや速さ、強さといったフィジカル的な要素ではなく、足元の技術やドリブル、パスワークといったテクニックの要素が色濃く、スタイルは変わらない。運動量豊富にプレスをかけてくるチームとの相性の悪さは懸念されるところだが、あくまで強みを存分に生かした、見ていて面白いサッカーで観客を魅了する構えだ。

 また、ここ数年、毎年直面してきた夏の移籍市場による中心選手の海外流出だが、「今季は止める」(梶野強化部長)方針であり、1シーズンを通してチームを熟成させることに力を注ぐ。今季はサッカーの質と結果。“2兎”を追い求める一年となる。

補強面と総合力それぞれの診断結果



 懸案事項となっていたサイドバックに、新井場徹と椋原健太を獲得。的確な補強ができたと言えるだろう。また、前線にも川崎フロンターレから楠神順平を獲得し、昨シーズンJ1での経験を積みユースから昇格してきた南野拓実も含め、2列目の層も厚くなった。そこに今日、新外国人選手・エジノの獲得も発表となり、昨シーズンと比較して一回りチームが大きくなったと感じられる。



 昨シーズンはソアレス監督がディフェンスの改善を図る意図で、チームのバランスを取ろうとした結果、得点数が減り失点は変わらず、それが苦しい戦いを強いられた一つの要因となった。クルピ監督が復帰してからは2011シーズンまで見せていた攻撃的なスタイルを取り戻していったが、シーズン途中の就任ではできることも限られてくる。

 今シーズンはブランコを呼び戻したことに象徴されるように、新加入選手たちも含めた陣容で横一線のスタートとなり、クルピ監督は改めてチームを再構築していくだろう。実績ある選手が加入したことで、昨シーズンより間違いなくチームのベースは高まってきている。新外国人・エジノがどれだけ早くフィットするか、そして前線の一番良い組み合わせを見つけられるかによって、チームのパフォーマンスは大きく変わってくる。(診断は編集部 ※それぞれA~Eランクで診断)

【了】


新井場をセレッソのスタメンに挙げられるフットボールチャンネルである。
それは至極当然であろう。
Jリーグ屈指の左SBをベンチで眠らせるような愚かなことはせぬものである。
左サイドが活性化したセレッソは強敵となろう。
鹿島としては首位を堅固にし、新井場を抑えきるのだ。
リーグ戦、ナビスコ杯にて対戦するセレッソを破り、歓喜の声を上げたい。
対戦が楽しみである。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-02-08 20:44:39
手強そうだな…セレッソ。
西くんvsイバさんが待ち遠しい。イメトレはバッチリ!でございます(笑)もちろん鹿島が勝たせて頂きますよ!

しかし、まだピンキーなイバさんに慣れない…。
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