鹿島アントラーズ原理主義

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新潟戦レポート

2011年09月11日 | Weblog
【J1:第25節 新潟 vs 鹿島】レポート:逃げ切れなかった新潟と追い付いた鹿島。ドローの中にあった勢いの差(11.09.11)
9月10日(土) 2011 J1リーグ戦 第25節
新潟 2 - 2 鹿島 (19:03/東北電ス/25,819人)
得点者:44' 本間勲(新潟)、67' ブルーノロペス(新潟)、74' 岩政大樹(鹿島)、79' 田代有三(鹿島)


新潟と鹿島は2-2で引き分けた。新潟は前半44分、本間勲の今季初ゴールで先制。後半22分にはブルーノ ロペスが追加点を挙げた。だが、ここから鹿島が追い上げる。後半29分にコーナーキックから岩政大樹が押し込んで1点差にすると、その5分後には途中出場の田代有三のヘディングで追い付いた。新潟はこれで5試合未勝利、鹿島は8戦負けなしになった。

両監督の言葉が試合内容とチームの現状を示していた。「前半の決定機に決めていれば、違った展開になったかも」。そう話した鹿島・オリヴェイラ監督は、最後には「選手たちの勝ちたい、負けたくないという気持ちを称えたい」と選手の奮戦を評価。「追い付いた姿勢が収穫」と劣勢からつかんだ勝点1を収穫とした。

新潟の黒崎久志監督は「この試合はこのままでは終わらない」と、前半でリードしても警戒感を緩めなかった。だが、結果的に2点差を守れず、「2点取ったところで少し緩んだかもしれない」と、失点の要因を挙げざるを得なかった。

「悔しい勝点1」。新潟のキャプテン本間は言う。試合開始直後の10分間、鹿島の猛攻に遭った。ほとんど自陣から出られない状況だった。それでもゴール前では的確にボールをはね返した。得点場面は、パスをつないだタテの突破とサイド攻撃。自分たちの形だった。前半44分の先制点はパス交換から裏を取った酒井高徳が、ライン際から中央へ折り返し、それを本間がフリーになって決めたもの。後半22分の追加点はアンデルソンの左サイドのクロスからつながり、相手がはじいたボールをブルーノ ロペスが押し込んだ。

9月1日から4日まで秋田でミニキャンプを張り、守備組織と攻撃の連係を確認した。その成果の一端は出ていた。ただ、勝点3をつかむまでには至らなかった。最初の失点はセットプレー、2失点目はサイドチェンジから簡単にクロスを入れられてのもの。「1点取られてから、間延びしたまま。修正できなかった」とは本間のコメント。第7節磐田、第16節仙台、第18節山形と、後半半ばや試合終了間際に追い付かれてドローに終わった。リードしてからの試合運び、試合の終わらせ方は、リーグ終盤戦になっても課題として残ったままになっている。

鹿島にとっても勝点1は不本意。ただ、2点ビハインドをはね返した内容は今の勢いをそのまま示している。

前半で6度のコーナーキックを得るなど完全にペースをつかんでいたが、そこで決められずに逆に失点。後半も同様にボールを支配しながら、追加点を奪われた。崩れてもおかしくない展開だったが、したたかに勝負どころを押さえた。

後半29分、左サイドからのコーナーキックを、岩政大樹が左足で押し込んで追い上げる。同点ゴールはその5分後。左サイドのアレックスから、右サイドの野沢拓也にボールが入ると、野沢はダイレクトでファーへクロス。そこに走りこんでいた田代がヘディングで決めた。

「セットプレーで取ると流れが変わるから」と岩政。相手守備の体の張り方と、戻りに甘さが見えはじめた時間帯を逃さなかった。

新潟は5試合未勝利と、リーグ戦再開でギアをトップに入れることはできなかった。鹿島は8戦不敗で優勝戦線浮上へ着実に加速。ともに手にした勝点1だが、意味は大きく違っていた。


以上
2011.09.11 Reported by 斎藤慎一郎


「鹿島は8戦不敗で優勝戦線浮上へ着実に加速」と好意的にレポートした新潟担当の斎藤氏である。
我等としては勝てた試合で勝ち点を落とした印象が大きいが、新潟からすれば勝ち点を奪われたという見解となろう。
とはいえ、確かに8戦不敗は良い結果である。
如何に前半戦が悪かったかというところである。
シュート4本に抑えながらも3失点したFマリノス戦、最後最後で不本意な失点で敗戦した甲府戦、新潟戦、このあたりで勝ち点を拾えておれば、昨日の試合の印象は変わってきたであろう。
しかしながら、過去は変えられぬ。
ここから先の試合で、一つ一つ勝利を積み重ねていきたい。
楽しみにしておる。

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