鹿島アントラーズ原理主義

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FC東京戦プレビュー

2012年04月13日 | Weblog
【J1:第6節 F東京 vs 鹿島】プレビュー:不調の鹿島との一戦。F東京が過去の歴史を乗り越える(12.04.13)
にわかに信じがたい順位表だ。J1リーグ戦で未勝利の鹿島が最下位に沈んでいる。鹿島はF東京が08年のホームゲーム以来、白星を挙げていない相手だ。個人戦術に長けた選手がピッチで描くオーソドックスかつ効果的なサッカーに、何度も立ち向かっては阻まれ続けた。ポポヴィッチ監督も「非現実的な話だ」と言って下唇を出す。
「世代交代というどんなビッグクラブも直面する問題にぶつかっているのだろうね。かつてのレアルだって銀河系軍団が去った後の凋落を見れば分かるだろう。アーセナルだってそうだ。ビエラ、ピレス、ベルカンプがいなくなってからは世代交代に苦しんだ。バルサだって例外じゃない。彼らは優秀なカンテラがあるからそのリスクは最小限に抑えるだろうけどね。ただし、鹿島は一貫した哲学を持った素晴らしいクラブだから、きっとまた強い鹿島を作り上げるはずだよ」

鹿島はDF山村和也、MF梅鉢貴秀、FW大迫勇也といった若手選手がレギュラーを掴んで経験を積んでいる。どこかのタイミングで自信を掴めば、そのまま勢いに乗ってもおかしくないだろう。過去を振り返ると、調子が落ちたときの鹿島ほど危険なチームはない。割り切った戦い方を選択してなりふり構わず勝利を目指す。そうやって泥臭くもなれるから彼らは、長く王者と呼ばれてきたのかもしれない。前節は、浦和にバイタルエリアを崩されて3失点しているだけに、当然そこへのてこ入れもしてくるはずだ。さらに、今節はジョルジーニョ監督がベンチ入り停止処分を受けている。それに拍車もかかる。鹿島が守備的に戦い、カウンターで仕留めるような戦い方をしてくれば、F東京の苦戦は必至だ。

そうなると、F東京には不味い事情がある。MF梶山陽平の体調が芳しくない。右ふくらはぎ痛の回復に努めてきたが、発熱によって今節の出場は難しい状況だ。ポポヴィッチ監督も「(梶山の出場は)厳しい」と、首を横に振る。さらに、MF長谷川アーリアジャスールも出場停止で欠く。彼らの不在で臨んだ広島戦ではルーカスに集まるボールを狙われ続けて0-1で敗戦を喫している。そのときと同じシチュエーションになりかねない。

もしも、鹿島が広島同様に引いて待つのであれば、完全復活を目指すMF米本拓司と、FW平山相太の存在が、この危機を払拭させる起爆剤となるかもしれない。米本は前節、川崎Fとの多摩川クラシコに途中出場。数的不利を跳ね返す運動量で勝利に貢献した。そして、平山も好調をキープ。J2の松本山雅、そして栃木との練習試合でいずれも2ゴール1アシストを記録している。実戦感覚はまだまだ不十分ではあるが、2人の準備は整っている。ルーカスの負担を分散できる平山のキープ力や、前線からボールを奪いきる米本の守備力を上手く組み込めば、連係や縦に素早い仕掛けといったポポ流の戦術のグレードも上がる。さらに、2人は周囲の選手の特長を引き出せるキャラクターでもあるだけに、ポポヴィッチ監督がいかなる選択を下すかに注目が集まる。

対戦成績は、F東京が5勝5分12敗と大きく負け越している。「その歴史を覆す日にするよ」と、指揮官は意気込む。F東京が自分たちのサッカーを貫いて課題を乗り越えるのか。それとも再び過去の歴史に飲み込まれるのか。この一戦は、F東京が自分たちのスタイルを築き上げていく上でも興味深い。


以上
2012.04.13 Reported by 馬場康平


鹿島が守備的に戦い、カウンターを狙うとFC東京は苦戦すると予想する馬場氏である。
これは予想だにしなかった予想である。
それほどにFC東京というチームはカウンターに脆いのであろうか。
であれば、喜んでのその戦法を用いたいところである。
奇しくも、昨日の紅白戦ではレギュラー組に青木が入っており、明日の先発が予想される。
スピードと運動量のある青木の起用でカウンターの切れ味が増すと言って良かろう。
2TOPも速さで定評のある興梠と大迫である。
鋭い攻撃で、FC東京を仕留め、今季初勝利を目指したい。
楽しみである。

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