【小林達彦アナ】王者・鹿島戦、思う存分戦え
2010.4.4 11:00
5試合目の今節は強豪中の強豪、鹿島アントラーズが対戦相手。Jリーグ史上初の3連覇を達成した鹿島だけに仙台にとって、これほどやりがいのある相手はいない。
今季の鹿島は「リーグ4連覇、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初制覇」を目標にしているが、その目標の高さに驚くばかりだ。
鹿島は2月23日のACLから今季の戦いが始まった。ゼロックススーパーカップ、リーグ戦、ACL4戦と約40日間に9試合で、8勝1分けと負けがない。Jリーグでは3勝1分け、得点7、失点2、早くも1位だ。ACLでは4戦全勝で決勝トーナメント進出を決めた。強さ、堅実さ、安定感はずば抜けている。
今季の鹿島はFW田代、MFダニーロ、増田ら6人がチームを去り、代わってMFフェリペ・ガブリエル(24歳、1メートル76)、DFジウトン(21歳、1メートル84、前新潟)、韓国代表のイ・ジョンス(30歳、1メートル85、前京都)ら7人が新加入。鹿島らしくピンポイントの的確な補強だ。
FWマルキーニョスは父親の急死という不幸があったが帰国せず、サッカーに専念するという。ガブリエルはヒザを痛め、ベテラン本山もオフの手術後で戦列を離れている。それでも、きちんと勝つあたり、さすが王者だ。
全選手、要警戒だが、なかでも司令塔の小笠原は技術の高さとともに試合の勘どころを心得ている。
今、鹿島で最も注目されているのはMF遠藤(21歳、1メートル68、4年目)だ。左利きでドリブル、シュートの正確さ、運動量、度胸の良さは正に「鹿島の申し子」だ。塩釜ユース出身なのできょうの仙台戦、少々、入れ込んでいるとか。
仙台は今季2度目のホーム戦、サポーターの絶大な応援とともに思う存分戦ってほしい。
(スポーツ・アナ 小林達彦)
J1鹿島、きょう仙台戦 狙え10戦不敗
マルキ、通算100ゴール期待
Jリーグ1部(J1)第5節最終日は4日、各地で3試合を行い、鹿島は宮城スタジアムで仙台と対戦する。キックオフは午後1時。今季開幕から9試合連続不敗試合を継続中で、05年に打ち立てた同10試合連続不敗のクラブ記録まであと一つ。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ペルシプラ戦(3月30日)を欠場したマルキーニョスも戦列に戻り、敵地で記録達成に挑む。今季通算成績は3勝1分け、勝ち点10。
今季いまだ負けなし。前節山形戦はプロ初先発だった遠藤の2得点などで3-1と快勝し、3月30日のACLでも4連勝で早々に決勝トーナメント進出が決定。勢いを持続させたまま、今節は開幕から連続不敗のクラブタイ記録に挑戦する。小笠原は主将らしく、「負けてないじゃ駄目。勝ち続けなくちゃ」と勝利を追求。宮城県出身で地元への凱旋(がいせん)試合となる遠藤も「自分が試合に出始めたタイミングで地元に戻れるのは不思議な感じ。楽しみだし、勝ちたい」と語気を強める。
父親の急死でACLを欠場したマルキーニョスだが、試合2日前の紅白戦では随所に力強いドリブルやシュートでゴールを襲い、先発出場は決定的。リーグ戦は3試合得点がないものの、あと1ゴールに迫ったリーグ通算100点達成への期待も集まる。また右足内転筋を痛め、2週連続で前日練習が別メニューとなった内田は「(試合に)出るために休んだ」と出場へ意欲を見せた。
7年ぶりにJ1復帰を果たした仙台は、昨季までの主力はそのまま、大分からフェルナンジーニョを獲得するなど前線を戦力アップ。ここまで5位とまずまずの滑り出しを切った。生命線は梁勇基と関口の両サイド攻撃。リズムをつかませないため、両サイドの起点は何としてもつぶしたいところだ。
【写真説明】
セットプレー練習でヘディングシュートを放つマルキーニョス(左)=クラブハウスグラウンド
仙台に挑む鹿島である。
ヤスの凱旋をマルキーニョスの100ゴールで演出したい。
楽しみである。
2010.4.4 11:00
5試合目の今節は強豪中の強豪、鹿島アントラーズが対戦相手。Jリーグ史上初の3連覇を達成した鹿島だけに仙台にとって、これほどやりがいのある相手はいない。
今季の鹿島は「リーグ4連覇、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初制覇」を目標にしているが、その目標の高さに驚くばかりだ。
鹿島は2月23日のACLから今季の戦いが始まった。ゼロックススーパーカップ、リーグ戦、ACL4戦と約40日間に9試合で、8勝1分けと負けがない。Jリーグでは3勝1分け、得点7、失点2、早くも1位だ。ACLでは4戦全勝で決勝トーナメント進出を決めた。強さ、堅実さ、安定感はずば抜けている。
今季の鹿島はFW田代、MFダニーロ、増田ら6人がチームを去り、代わってMFフェリペ・ガブリエル(24歳、1メートル76)、DFジウトン(21歳、1メートル84、前新潟)、韓国代表のイ・ジョンス(30歳、1メートル85、前京都)ら7人が新加入。鹿島らしくピンポイントの的確な補強だ。
FWマルキーニョスは父親の急死という不幸があったが帰国せず、サッカーに専念するという。ガブリエルはヒザを痛め、ベテラン本山もオフの手術後で戦列を離れている。それでも、きちんと勝つあたり、さすが王者だ。
全選手、要警戒だが、なかでも司令塔の小笠原は技術の高さとともに試合の勘どころを心得ている。
今、鹿島で最も注目されているのはMF遠藤(21歳、1メートル68、4年目)だ。左利きでドリブル、シュートの正確さ、運動量、度胸の良さは正に「鹿島の申し子」だ。塩釜ユース出身なのできょうの仙台戦、少々、入れ込んでいるとか。
仙台は今季2度目のホーム戦、サポーターの絶大な応援とともに思う存分戦ってほしい。
(スポーツ・アナ 小林達彦)
J1鹿島、きょう仙台戦 狙え10戦不敗
マルキ、通算100ゴール期待
Jリーグ1部(J1)第5節最終日は4日、各地で3試合を行い、鹿島は宮城スタジアムで仙台と対戦する。キックオフは午後1時。今季開幕から9試合連続不敗試合を継続中で、05年に打ち立てた同10試合連続不敗のクラブ記録まであと一つ。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ペルシプラ戦(3月30日)を欠場したマルキーニョスも戦列に戻り、敵地で記録達成に挑む。今季通算成績は3勝1分け、勝ち点10。
今季いまだ負けなし。前節山形戦はプロ初先発だった遠藤の2得点などで3-1と快勝し、3月30日のACLでも4連勝で早々に決勝トーナメント進出が決定。勢いを持続させたまま、今節は開幕から連続不敗のクラブタイ記録に挑戦する。小笠原は主将らしく、「負けてないじゃ駄目。勝ち続けなくちゃ」と勝利を追求。宮城県出身で地元への凱旋(がいせん)試合となる遠藤も「自分が試合に出始めたタイミングで地元に戻れるのは不思議な感じ。楽しみだし、勝ちたい」と語気を強める。
父親の急死でACLを欠場したマルキーニョスだが、試合2日前の紅白戦では随所に力強いドリブルやシュートでゴールを襲い、先発出場は決定的。リーグ戦は3試合得点がないものの、あと1ゴールに迫ったリーグ通算100点達成への期待も集まる。また右足内転筋を痛め、2週連続で前日練習が別メニューとなった内田は「(試合に)出るために休んだ」と出場へ意欲を見せた。
7年ぶりにJ1復帰を果たした仙台は、昨季までの主力はそのまま、大分からフェルナンジーニョを獲得するなど前線を戦力アップ。ここまで5位とまずまずの滑り出しを切った。生命線は梁勇基と関口の両サイド攻撃。リズムをつかませないため、両サイドの起点は何としてもつぶしたいところだ。
【写真説明】
セットプレー練習でヘディングシュートを放つマルキーニョス(左)=クラブハウスグラウンド
仙台に挑む鹿島である。
ヤスの凱旋をマルキーニョスの100ゴールで演出したい。
楽しみである。