鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

意地と意地のぶつかり合いをぜひとも見せてほしいものだ

2015年09月18日 | Weblog
【J1 2ndステージ第11節 甲府 vs 鹿島 プレビュー】3試合ぶりの勝利でJ1残留安全圏に達したい甲府。第2ステージ首位に返り咲きたい鹿島
Text by 元川 悦子



2015年J1第2ステージも残り7試合。タイトル争いもJ1残留争いも日に日に熱を帯びつつある。

まずタイトル争いの方だが、目下、第2ステージ首位を走るのは勝ち点24のサンフレッチェ広島。彼らは年間勝ち点で第1ステージ王者・浦和レッズに並び、得失点差で上回ってトップに立っている。

その広島を追走するのが、勝ち点22で2位につける鹿島アントラーズだ。鹿島は7月の石井正忠監督就任後、6連勝という快進撃を見せていたが、9月12日の前節・ガンバ大阪戦で1-2の苦杯を喫し、足踏み状態を強いられた。常勝軍団としてはその停滞感をいち早く打破し、再び勢いに乗らなければならない。次の19日のアウェー・ヴァンフォーレ甲府戦は非常に重要な一戦と言える。

迎え撃つ甲府にしても、前節・川崎フロンターレ戦を落とし、3試合ぶりの黒星を余儀なくされた。年間勝ち点は29のままで、J2降格圏に沈む16位・松本山雅FCとの差は7と、1ポイント詰められてしまった。松本山雅を筆頭に下位グループが着実に追い上げ体制に入りつつあるため、甲府が万が一、ここから勝ち点を上積みできないと、逆転J2降格という可能性もゼロではない。逆にここで勝ち点3を手にすれば、ほぼ安全圏に到達できると言っていい。そういう強いモチベーションを持って、鹿島相手に全力を注ぎたいものだ。

その甲府は年間通算得点20・失点34と、ゴール数も失点も少ないのが特徴。ただ、絶対の自信を誇る堅守が最近、崩れがちなのが気になる。2節前の8月30日の柏レイソル戦で2失点、前節・川崎戦で3失点とらしくない戦いぶりを見せており、佐久間悟監督も守備の修正には力を入れてくるだろう。

鹿島は今季通算7得点のカイオ、6点の金崎夢生、土居聖真、赤崎秀平がいて、どこからでもまんべんなく点が取れるチーム。それを封じることから甲府の勝ち点3獲得の道はスタートする。最終ラインを統率するベテラン・山本英臣、土屋征夫らの奮闘がこれまで以上に強く求められる。

そのうえで、今季途中加入ながら6ゴールをマークしているエース・バレーが爆発すれば文句なしだ。バレーは3節前の8月22日のヴィッセル神戸戦、そして前節と持ち前の得点感覚が鋭くなってきた印象が強い。その助っ人ブラジル人をチーム全体が後押しするような方向に持っていけば、いい試合ができるはずだ。2節前にゴールを奪っている阿部拓馬のゴール前の嗅覚にも大きな期待を寄せたいものだ。いずれにしても、5月2日のアウェー戦で挙げた1-0の勝利を再現すべく、彼らは惜しみないハードワークを90分間見せ続けるしかない。

けれども、鹿島の方も2連敗は許されない。石井監督もガンバ大阪戦の反省を踏まえてこの一戦に備えてくるだろう。今回の鹿島にとって心強いのは、絶対的司令塔の柴崎岳が出場停止から戻ってくること。前節は小笠原満男と山村和也のボランチコンビで戦ったが、やはり柴崎がいない分、相手を脅威に陥れる一瞬のひらめきや針の穴を通すようなスルーパスは少なかった。小笠原と柴崎がコンビを組めば中盤も安定し、攻守両面でバランスがよくなるのは間違いない。

そのうえで、積極的な攻めを繰り出す必要がある。ガンバ戦では赤崎と土居が2トップを組み、金崎と遠藤康が2列目を形成したが、今回は並びを多少なりとも変えてくる可能性もある。そこで注目したいのが、ガンバ戦でプロ初ゴールを挙げたルーキーの鈴木優磨。左サイドからのクロスをダイビングヘッドでゴールに結びつけたユース上がりの点取屋の一撃で、前節の鹿島は息を吹き返したところがあった。この新人を石井監督があえてスタメンに抜擢するのか、前回同様スーパーサブとして使うのかは興味深い点だ。鹿島では過去にも柳沢敦(現コーチ)や小笠原、柴崎と高卒新人を思い切ってスタメンに抜擢し、成長させるという大胆なアプローチが繰り返し行われてきた。そういう伝統をよく知る石井監督だけに、リスクを冒してチャレンジすることも考えられる。非常に楽しみだ。

鹿島にとっては第2ステージ制覇、年末のJリーグチャンピオンシップ参戦、甲府の方はJ1残留を引き寄せるという意味で、非常に重要なゲームに他ならない。意地と意地のぶつかり合いをぜひとも見せてほしいものだ。

元川 悦子
もとかわえつこ1967年、長野県生まれ。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。ワールドカップは94年アメリカ大会から4回連続で現地取材した。中村俊輔らシドニー世代も10年以上見続けている。そして最近は「日本代表ウォッチャー」として練習から試合まで欠かさず取材している。著書に「U-22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)ほか。


「常勝軍団としてはその停滞感をいち早く打破し、再び勢いに乗らなければならない」と記すJSPORTSの元川女史である。
「ガンバ戦では赤崎と土居が2トップを組み、金崎と遠藤康が2列目を形成」など、本当にガンバ戦を観ていたのか疑問残る記述がある。
元鹿島番の記者として応援したい気持ちを萎えさせ、残念な気持ちにさせられる。
とはいえ、こうして注目してくれることは重要であろう。
2ndステージ優勝のためには落とすことの出来ぬ試合が続く。
気持ちを込めて戦いたい。
楽しみな一戦である。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-09-18 13:07:21
鹿島戦での守備がどのくらい立て直して来るのかは分からないけど前節のゴールは時間も遅く1点だけだったのでいつも通り3点くらい取れれば勝てると思います。
完封目指しながら最悪失点しても慌てず1点に抑えれば取ってくれると信じてるので大丈夫。
久しぶりに聖真のゴールが見たいし気を引き締めてもう一度就任当初のように競争心出して頑張りましょう!
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Unknown (カカ)
2015-09-18 13:40:01
ここから連勝街道を!!
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