2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第14節
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半はレイソルのつなぐサッカーに押し込まれる形だった。後半はうまく守備の部分が対応できて、自分たちの流れになった。追いつくことができ、最後、多くのサポーターの声援が後押しになって、勝つことができた。天皇杯の敗戦でタイトルを1つ失ってしまったが、気持ちを切り替えてリーグ戦、ナビスコカップに臨もうと話した。今日は90分間、選手たちがしっかり戦ってくれた。選手とサポーターの皆さんに感謝している。
Q 天皇杯で選手交代に関して勇気がなかったとコメントしたが、今日は積極的に交代枠を使った。監督自身はどう感じるか?
A 負けたことを次につなげなくてはいけない。勇気がなかったのは交代だけではなく、選手選考からすべてに関して。天皇杯は終わってしまったが、切り替えて臨んだ。今日に関しては采配というよりも、スタメンの11人、交代で出場した3人が高いパフォーマンスを見せてくれたおかげ。
Q 決勝ゴールを決めた鈴木優磨選手について、どんな意図で投入したか?
A 優磨は体が強く、足元に収められる。チャンスメイクもできるし、常にゴールを狙っているところもある。彼はチームでやらなくてはいけないことを、しっかりとやってくれている。そこを90分、しっかり続けられるようになってくれればと思う。
Q レオナルド氏が試合前にスタンドへあいさつしていい雰囲気になった。石井監督も現役時代いっしょにプレーしたが、会話など交わした?
A 久しぶりに会ったが、まったく変わらず、かっこいい紳士だと感じた。彼が来てくれたことで、僕も勇気が湧いた。ACミランやインテルで監督をしたときのことも少し話してもらった。確実に刺激になった。偉大な人物なので、彼が来たことがチームに活気を与えてくれた要因だと思う。常にアントラーズのことを見守っていてくれて、うれしく感じる。
Q 2ndステージ優勝がかかった終盤に入っていくが、一番大事なポイントはどこか?
A 残り3試合、勝ち点は同じだが、得失点で差がある。私たちは勝ち続けるしかない。そこを追及して、目の前の1試合、1試合を戦っていくだけ。次節は累積で出られない選手もいるが、入った選手が高いパフォーマンスを見せてくれることを期待したい。
【鈴木 優磨】
カイオくんからボールが来ると信じて走っていた。良いシュートではなかったけど、気持ちで決めたゴールだと思う。他のチームのことは意識しすぎず、自分たちがどれだけ結果を残せるかに集中して、一致団結してやっていきたい。全勝を目指してやっていく。
【赤崎 秀平】
ゴールの場面は、パスを受ける前にアツくんが自分を見ていたので、ボールが来ると思って動き出しをした。神戸戦でソガさんが相手のドリブルを止めた場面が頭をよぎったけど、GKをかわせると思ってドリブルをした。
【曽ヶ端 準】
前半は相手が勢いをもってきていたが、後半は運動量が落ちた。こちらの運動量も厳しい中で、うまくボールを動かして対応できたと思う。何よりも、逆転できたことが大きい。これからまた1試合ずつ、結果を求めていく。
J1 2nd 第14節 柏戦
本日行われたJ1 2nd 第14節 柏戦は3-2で勝利しました。
2ndステージ 第14節
2015年10月17日(土)14:00KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
前半はレイソルさんのつなぐサッカーに押し込まれる形で対応してしまったんですけど、後半はそこの守備の部分でうまく対応できて、それで自分たちの流れになったと思います。1-2から追い付いて、最後、今日も多くのサポーターの皆さんが来てくれていたので、そういう声援が後押しになって、最後に3点目が取れて良かったと思います。天皇杯が終わって(PK戦の末に水戸に負けて3回戦敗退)、タイトルを1つ失ってしまったことで、気持ち的に一瞬沈んだところがあったと思うんですけど、そこを切り替えて、リーグ戦とナビスコカップに切り替えていこうということを話したので、今日は選手が90分間戦ってくれたと思います。本当に、選手とサポーターの皆さんに感謝しています。
2ndステージ 第14節
2015年10月17日(土)14:00KO カシマ
[ 鈴木 優磨 ]
(得点について)カイオくんがあそこで持ったときに、必ず(ボールが)流れてくるって信じていたので、本当に流れてきて良かったです。(PK戦の末に敗れた)天皇杯(3回戦の水戸戦)は、チームどうこう言う前に自分の出来が本当にひどくて、熱い気持ちに欠けていた。でも、120分使ってくれた石井さん(石井 正忠監督)には本当に感謝していて、今日、少しでも出場時間をもらったら、その恩返しじゃないですけど、絶対に結果を残してチームを勝たせたいと思っていたので、そういう中で結果を残せたことは良かったです。
[ 赤 秀平 ]
相手が良かった感じがしました。うまく(守備が)はまらなかったし、相手が上手だった感じがしました。後半(の柏)は、チームが変わったというくらい落ちてしまったので、うちが逆転できましたけど、前半は相手が素晴らしかったと思います。ハーフタイムではもっと明確に、いつもやっている攻撃のポイントと、守備の細かいことを話し合いました。もう攻めるしかなかったんで。また(金崎)夢生くんに(ゴールを)持っていかれましたけど(笑)。天皇杯もあって(PK戦の末に水戸に負けて3回戦敗退)、どうしても今日は勝ちたかったし、リーグ戦も残り少ないですし、リーグとナビスコしかなくなったので、そこに懸ける気持ちはみんな強いと思います。
2ndステージ 第14節
2015年10月17日(土)14:00KO カシマ
「頭が真っ白になった」鹿島はルーキー鈴木優が劇的決勝点
15/10/17 16:32
[10.17 J1第2ステージ第14節 鹿島3-2柏 カシマ]
鹿島アントラーズはホームで柏レイソルに3-2で競り勝ち、2連勝を飾った。後半アディショナルタイムに途中出場のルーキーFW鈴木優磨が決勝点を決める劇的な逆転勝利。第2ステージは10勝1分3敗の勝ち点31に伸ばし、首位・広島と同勝ち点の2位に付けている。
鹿島は前半3分、カウンターからMF小笠原満男の縦パスをMF中村充孝がワンタッチで前線に流し、FW赤崎秀平がゴール前に抜け出す。最後は前に出てきたGKもかわして右足で無人のゴールに流し込んだ。
立ち上がり早々に先制を許した柏だが、前半14分、MF秋野央樹の右FKにMFクリスティアーノが頭で合わせると、ボールが目の前のDF鈴木大輔の頭部に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。同39分にはDF輪湖直樹からパスを受けたクリスティアーノが右足でゴール左隅に流し込み、2-1と逆転に成功した。
しかし、後半に入ると、鹿島が攻勢を強める。後半24分には中村が狭いスペースの中、巧みなテクニックでDFをかわし、左足でシュート。GKが弾いたボールに赤崎が詰め、右足で狙うと、再びGKに阻まれたが、こぼれ球をFW金崎夢生が頭で押し込み、2-2の同点に追いついた。
勢い付く鹿島は後半25分、MF遠藤康に代えてMFカイオ、同38分に赤崎に代えて鈴木優、同42分には中村に代えてMF豊川雄太を投入し、次々と攻撃のカードを切る。すると、その執念が後半アディショナルタイムに実った。カイオがドリブルでPA内右に切れ込み、右足でクロス性のシュート。ファーサイドに流れてきたところを鈴木優が滑り込みながら左足で押し込み、劇的な決勝点を奪った。
今季、鹿島ユースからトップチームに昇格した鈴木優は、J1デビュー戦ゴールを決めた9月12日のG大阪戦(1-2)以来、4試合ぶりとなる2ゴール目。試合後のヒーローインタビューで「カイオくんのシュートだったと思うけど、流れてくると思って、うまく合わせることができた。ほとんどカイオくんのゴールです」とコメントし、「頭が真っ白になった」と劇弾の瞬間を振り返った。
19歳が大仕事をやってのけ、第2ステージは首位・広島と勝ち点で並んだまま、いよいよ残り3試合となった。「リーグ終盤ということで、絶対に全勝して優勝したい」。生え抜きのルーキーは力強く宣言していた。
【J1速報】鹿島が19歳・鈴木のロスタイム弾で柏に劇的勝利! 勝点差0で首位を追走
サッカーダイジェスト編集部
2015年10月17日
途中出場コンビのカイオ&鈴木で決勝点!
先制点を挙げた赤崎。鋭い動き出しで縦パスに抜け出し、最後は無人のゴールへ流し込んだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
J1リーグ第2ステージ・14節の鹿島対柏が、カシマスタジアムで行なわれ、激しい点の取り合いの末に3-2で鹿島が逆転勝ちを収めた。
試合は立ち上がりの3分にいきなり動く。序盤からテンポの良いパス回しでリズムを掴んだかに見えた柏だったが、鹿島は中盤で小笠原がボールを奪うと、パスを受けた中村がワンタッチで前線の赤崎へ。縦パス1本で柏DFの背後に抜け出した赤崎は、最後はGK菅野を抜いて無人のゴールへ流し込み、鹿島が先制に成功した。
その後も鹿島のカウンターがたびたび炸裂したものの、柏は14分にセットプレーからチャンスを得る。右サイドからの秋野のFKにクリスティアーノが頭で合わせると、これが味方の鈴木に当たり、そのまま鹿島ゴールに飛び込んだ。柏が1-1の同点に追いつく。
これで勢いづいた柏は再び素早いパス回しと前線からの積極的な守備が機能し始め、鹿島を押し込む。39分には左SBの輪湖のインターセプトから、リターンを受けた輪湖がそのまま持ち上がり中央へラストパス。これを受けたクリスティアーノが右足でシュートを突き刺した。
後半はともに攻撃への意欲を見せるものの、互いの守備陣が奮闘。両GKの好守などもり、なかなか得点には至らない。しかし均衡状態を破ったのは鹿島。69分、中村が鋭いドリブルで柏の守備組織を崩すと、シュートは阻まれたものの、こぼれ球を金崎が頭で押し込んだ。試合は振り出しに戻る。
同点とした鹿島は直後にカイオを、対する柏は流れを変えるべく大津を投入し、ともに攻撃的な切り札の起用で勝負に出る。
88分、鹿島はカイオのループパスから山本がボレーシュートを叩き込むが、これはオフサイドの判定。そして、アディショナルタイムに入った90+1分、鹿島はさらに攻勢に出ると、右サイドを破ったカイオがシュート性の鋭いクロス。これをファーサイドで待っていた途中出場の19歳・鈴木が押し込み、3-2の逆転に成功した。
終盤は柏が猛攻に出るも、これをしっかり凌いだ鹿島が逆転勝利。広島が勝ったため、順位は2位と変わらないものの、鹿島は依然勝点差0で首位を追走する。
サポーターの声援が後押しとなったと語る石井監督である。
聖地・カシマスタジアムでは負けられぬ。
そういう雰囲気を作っていくのだ。
サポと共に勝利を積み重ねて行きたい。
素晴らしいスタジアムである。
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半はレイソルのつなぐサッカーに押し込まれる形だった。後半はうまく守備の部分が対応できて、自分たちの流れになった。追いつくことができ、最後、多くのサポーターの声援が後押しになって、勝つことができた。天皇杯の敗戦でタイトルを1つ失ってしまったが、気持ちを切り替えてリーグ戦、ナビスコカップに臨もうと話した。今日は90分間、選手たちがしっかり戦ってくれた。選手とサポーターの皆さんに感謝している。
Q 天皇杯で選手交代に関して勇気がなかったとコメントしたが、今日は積極的に交代枠を使った。監督自身はどう感じるか?
A 負けたことを次につなげなくてはいけない。勇気がなかったのは交代だけではなく、選手選考からすべてに関して。天皇杯は終わってしまったが、切り替えて臨んだ。今日に関しては采配というよりも、スタメンの11人、交代で出場した3人が高いパフォーマンスを見せてくれたおかげ。
Q 決勝ゴールを決めた鈴木優磨選手について、どんな意図で投入したか?
A 優磨は体が強く、足元に収められる。チャンスメイクもできるし、常にゴールを狙っているところもある。彼はチームでやらなくてはいけないことを、しっかりとやってくれている。そこを90分、しっかり続けられるようになってくれればと思う。
Q レオナルド氏が試合前にスタンドへあいさつしていい雰囲気になった。石井監督も現役時代いっしょにプレーしたが、会話など交わした?
A 久しぶりに会ったが、まったく変わらず、かっこいい紳士だと感じた。彼が来てくれたことで、僕も勇気が湧いた。ACミランやインテルで監督をしたときのことも少し話してもらった。確実に刺激になった。偉大な人物なので、彼が来たことがチームに活気を与えてくれた要因だと思う。常にアントラーズのことを見守っていてくれて、うれしく感じる。
Q 2ndステージ優勝がかかった終盤に入っていくが、一番大事なポイントはどこか?
A 残り3試合、勝ち点は同じだが、得失点で差がある。私たちは勝ち続けるしかない。そこを追及して、目の前の1試合、1試合を戦っていくだけ。次節は累積で出られない選手もいるが、入った選手が高いパフォーマンスを見せてくれることを期待したい。
【鈴木 優磨】
カイオくんからボールが来ると信じて走っていた。良いシュートではなかったけど、気持ちで決めたゴールだと思う。他のチームのことは意識しすぎず、自分たちがどれだけ結果を残せるかに集中して、一致団結してやっていきたい。全勝を目指してやっていく。
【赤崎 秀平】
ゴールの場面は、パスを受ける前にアツくんが自分を見ていたので、ボールが来ると思って動き出しをした。神戸戦でソガさんが相手のドリブルを止めた場面が頭をよぎったけど、GKをかわせると思ってドリブルをした。
【曽ヶ端 準】
前半は相手が勢いをもってきていたが、後半は運動量が落ちた。こちらの運動量も厳しい中で、うまくボールを動かして対応できたと思う。何よりも、逆転できたことが大きい。これからまた1試合ずつ、結果を求めていく。
J1 2nd 第14節 柏戦
本日行われたJ1 2nd 第14節 柏戦は3-2で勝利しました。
2ndステージ 第14節
2015年10月17日(土)14:00KO カシマ
[ 石井 正忠監督 ]
前半はレイソルさんのつなぐサッカーに押し込まれる形で対応してしまったんですけど、後半はそこの守備の部分でうまく対応できて、それで自分たちの流れになったと思います。1-2から追い付いて、最後、今日も多くのサポーターの皆さんが来てくれていたので、そういう声援が後押しになって、最後に3点目が取れて良かったと思います。天皇杯が終わって(PK戦の末に水戸に負けて3回戦敗退)、タイトルを1つ失ってしまったことで、気持ち的に一瞬沈んだところがあったと思うんですけど、そこを切り替えて、リーグ戦とナビスコカップに切り替えていこうということを話したので、今日は選手が90分間戦ってくれたと思います。本当に、選手とサポーターの皆さんに感謝しています。
2ndステージ 第14節
2015年10月17日(土)14:00KO カシマ
[ 鈴木 優磨 ]
(得点について)カイオくんがあそこで持ったときに、必ず(ボールが)流れてくるって信じていたので、本当に流れてきて良かったです。(PK戦の末に敗れた)天皇杯(3回戦の水戸戦)は、チームどうこう言う前に自分の出来が本当にひどくて、熱い気持ちに欠けていた。でも、120分使ってくれた石井さん(石井 正忠監督)には本当に感謝していて、今日、少しでも出場時間をもらったら、その恩返しじゃないですけど、絶対に結果を残してチームを勝たせたいと思っていたので、そういう中で結果を残せたことは良かったです。
[ 赤 秀平 ]
相手が良かった感じがしました。うまく(守備が)はまらなかったし、相手が上手だった感じがしました。後半(の柏)は、チームが変わったというくらい落ちてしまったので、うちが逆転できましたけど、前半は相手が素晴らしかったと思います。ハーフタイムではもっと明確に、いつもやっている攻撃のポイントと、守備の細かいことを話し合いました。もう攻めるしかなかったんで。また(金崎)夢生くんに(ゴールを)持っていかれましたけど(笑)。天皇杯もあって(PK戦の末に水戸に負けて3回戦敗退)、どうしても今日は勝ちたかったし、リーグ戦も残り少ないですし、リーグとナビスコしかなくなったので、そこに懸ける気持ちはみんな強いと思います。
2ndステージ 第14節
2015年10月17日(土)14:00KO カシマ
「頭が真っ白になった」鹿島はルーキー鈴木優が劇的決勝点
15/10/17 16:32
[10.17 J1第2ステージ第14節 鹿島3-2柏 カシマ]
鹿島アントラーズはホームで柏レイソルに3-2で競り勝ち、2連勝を飾った。後半アディショナルタイムに途中出場のルーキーFW鈴木優磨が決勝点を決める劇的な逆転勝利。第2ステージは10勝1分3敗の勝ち点31に伸ばし、首位・広島と同勝ち点の2位に付けている。
鹿島は前半3分、カウンターからMF小笠原満男の縦パスをMF中村充孝がワンタッチで前線に流し、FW赤崎秀平がゴール前に抜け出す。最後は前に出てきたGKもかわして右足で無人のゴールに流し込んだ。
立ち上がり早々に先制を許した柏だが、前半14分、MF秋野央樹の右FKにMFクリスティアーノが頭で合わせると、ボールが目の前のDF鈴木大輔の頭部に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。同39分にはDF輪湖直樹からパスを受けたクリスティアーノが右足でゴール左隅に流し込み、2-1と逆転に成功した。
しかし、後半に入ると、鹿島が攻勢を強める。後半24分には中村が狭いスペースの中、巧みなテクニックでDFをかわし、左足でシュート。GKが弾いたボールに赤崎が詰め、右足で狙うと、再びGKに阻まれたが、こぼれ球をFW金崎夢生が頭で押し込み、2-2の同点に追いついた。
勢い付く鹿島は後半25分、MF遠藤康に代えてMFカイオ、同38分に赤崎に代えて鈴木優、同42分には中村に代えてMF豊川雄太を投入し、次々と攻撃のカードを切る。すると、その執念が後半アディショナルタイムに実った。カイオがドリブルでPA内右に切れ込み、右足でクロス性のシュート。ファーサイドに流れてきたところを鈴木優が滑り込みながら左足で押し込み、劇的な決勝点を奪った。
今季、鹿島ユースからトップチームに昇格した鈴木優は、J1デビュー戦ゴールを決めた9月12日のG大阪戦(1-2)以来、4試合ぶりとなる2ゴール目。試合後のヒーローインタビューで「カイオくんのシュートだったと思うけど、流れてくると思って、うまく合わせることができた。ほとんどカイオくんのゴールです」とコメントし、「頭が真っ白になった」と劇弾の瞬間を振り返った。
19歳が大仕事をやってのけ、第2ステージは首位・広島と勝ち点で並んだまま、いよいよ残り3試合となった。「リーグ終盤ということで、絶対に全勝して優勝したい」。生え抜きのルーキーは力強く宣言していた。
【J1速報】鹿島が19歳・鈴木のロスタイム弾で柏に劇的勝利! 勝点差0で首位を追走
サッカーダイジェスト編集部
2015年10月17日
途中出場コンビのカイオ&鈴木で決勝点!
先制点を挙げた赤崎。鋭い動き出しで縦パスに抜け出し、最後は無人のゴールへ流し込んだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
J1リーグ第2ステージ・14節の鹿島対柏が、カシマスタジアムで行なわれ、激しい点の取り合いの末に3-2で鹿島が逆転勝ちを収めた。
試合は立ち上がりの3分にいきなり動く。序盤からテンポの良いパス回しでリズムを掴んだかに見えた柏だったが、鹿島は中盤で小笠原がボールを奪うと、パスを受けた中村がワンタッチで前線の赤崎へ。縦パス1本で柏DFの背後に抜け出した赤崎は、最後はGK菅野を抜いて無人のゴールへ流し込み、鹿島が先制に成功した。
その後も鹿島のカウンターがたびたび炸裂したものの、柏は14分にセットプレーからチャンスを得る。右サイドからの秋野のFKにクリスティアーノが頭で合わせると、これが味方の鈴木に当たり、そのまま鹿島ゴールに飛び込んだ。柏が1-1の同点に追いつく。
これで勢いづいた柏は再び素早いパス回しと前線からの積極的な守備が機能し始め、鹿島を押し込む。39分には左SBの輪湖のインターセプトから、リターンを受けた輪湖がそのまま持ち上がり中央へラストパス。これを受けたクリスティアーノが右足でシュートを突き刺した。
後半はともに攻撃への意欲を見せるものの、互いの守備陣が奮闘。両GKの好守などもり、なかなか得点には至らない。しかし均衡状態を破ったのは鹿島。69分、中村が鋭いドリブルで柏の守備組織を崩すと、シュートは阻まれたものの、こぼれ球を金崎が頭で押し込んだ。試合は振り出しに戻る。
同点とした鹿島は直後にカイオを、対する柏は流れを変えるべく大津を投入し、ともに攻撃的な切り札の起用で勝負に出る。
88分、鹿島はカイオのループパスから山本がボレーシュートを叩き込むが、これはオフサイドの判定。そして、アディショナルタイムに入った90+1分、鹿島はさらに攻勢に出ると、右サイドを破ったカイオがシュート性の鋭いクロス。これをファーサイドで待っていた途中出場の19歳・鈴木が押し込み、3-2の逆転に成功した。
終盤は柏が猛攻に出るも、これをしっかり凌いだ鹿島が逆転勝利。広島が勝ったため、順位は2位と変わらないものの、鹿島は依然勝点差0で首位を追走する。
サポーターの声援が後押しとなったと語る石井監督である。
聖地・カシマスタジアムでは負けられぬ。
そういう雰囲気を作っていくのだ。
サポと共に勝利を積み重ねて行きたい。
素晴らしいスタジアムである。
次節は大伍にソッコと安定に欠けたDFから二人停止なので代わりに出るであろうユキ、ナオには天皇杯同様完封できるようそして悔しさをぶつけて、青木が出れるのならタイトル経験者としてDF陣を引っ張って気を引き締めて欲しい。