杉本太郎くん、笑顔の胴上げ

岐阜からＪ１鹿島内定　帝京大可児・杉本君

仲間に祝福の胴上げをされる杉本太郎選手＝可児市の帝京大可児高校

　【小林孝也、連勝一郎】可児市の帝京大可児高校サッカー部の杉本太郎選手（３年）が、来年からサッカーＪ１の鹿島アントラーズに加入することが決まった。技術と状況判断に優れ、国際大会でも活躍するなど早くから期待されてきた。杉本君は「目標は世界で活躍できる選手」と意気込みを語った。
　杉本君は多治見市出身。身長１６２センチと小柄だが、ボールを受けてから前を向くスピードが速く、アグレッシブな攻撃が持ち味のＭＦだ。昨年は２年生ながら、全国高校サッカー選手権大会への３年連続出場に貢献した。
　国際大会での活躍も目立つ。昨年、イランであったＵ―１６アジア選手権では、日本代表として戦い、準優勝に貢献。大会ＭＶＰにも選ばれた。今年２月には、フランスリーグの名門クラブ・ＡＳモナコのユースチームの練習にも参加し、国際的にも評価が高い。今年ＵＡＥであるＵ―１７Ｗ杯でも代表の有力候補となっている。
　杉本君は１３日、帝京大可児高校で、両親とともに鹿島の椎本邦一・スカウト担当部長と面談し、仮契約書にサインした。その後、グラウンドでチームの仲間らを前に「鹿島アントラーズに入団しちゃいました」とちゃめっ気たっぷりにあいさつ。仲間の手拍子でダンスを披露し、祝福の胴上げで宙に舞った。
　杉本君は「プロでやるという実感がわいた。まずはレギュラーに定着してタイトルに貢献できるようにしっかり準備したい。ゴールを決め、試合を決める選手になりたい」と抱負を述べた。
　椎本部長は「状況判断と高い技術を持っている点が魅力。チャンスメーク、点にからむ選手になってほしい」と話した。
　同高サッカー部の今井稔総監督は「Ｊ１への入団は初めて。小さな体でも、ここまでできるということを後輩たちに示してくれた」とたたえた。

杉本太郎くんの内定を伝える朝日新聞地域面である。
地元らしくきめ細やかな記事が作られておる。
仲間からの胴上げ祝福の表情は満面の笑みである。
才能を鹿島で開花させ、大いなる活躍をして欲しい。
期待しておる。