鹿島アントラーズ原理主義

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オリヴェイラ監督、メディア・コントロールの力

2011年02月28日 | Weblog
【サッカー】【石井紘人レポート】鹿島×名古屋 監督のメディアコントロール
【社会ニュース】 2011/02/28(月) 10:46
  記者からの質問が終わると、オリヴェイラ監督は声を裏返らせながら話始めた。その口調から、通訳を介さずとも、不快感をあらわにしているのは感じ取れた。

  記者からの指摘は、試合内容に対するもので、「後方でのブロック形成やプレスバックは良かったものの、ショートカウンターを仕掛けるための前からのプレスが欠けていたのでは?」というものだ。

  これをオリヴェイラ監督は、「試合に負けると、皆さんは色々な要因を探したがるが、プレスが低いということはない」と強く否定した。さらに、「審判が勇気を持ってフェリペ・ガブリエルへのチャージに対してPKをとらなかった」ことこそが敗因と暗にほのめかした。

  しかし、この言葉は鵜呑みに出来ない。というよりも、これはメディアコントロールのひとつといえる。

  メディアコントロールで有名なのは、サー・アレックス・ファーガソン監督の審判批判だろう。敗戦後の記者会見で審判が敗因と怒り心頭でまくしたてる。その空気に、問題点についてコメントを聞きだせないとメディアは苦笑いするくらいで、敗戦時に自チームのことには基本的に触れることはない。また、ジョゼ・モウリーニョ監督に至っては、メディアに戦術を指摘されると「じゃあ、ここに正しい戦術とやらを書いてみろ」と逆に煽ることで、論争をぴしゃりとはねのけることもある。

  こういった発言の裏には、『チームの問題点』とメディアに騒ぎ立てられることをさける狙いがあるという。記者会見が監督の大きな仕事のひとつといわれる所以で、ゆえに、メディアコントロールと称されているのである。周囲の雑音ほどチーム作りに迷惑なものはない。それこそ浦和の前監督であるフィンケ氏が嫌ったものでもあり、フィンケ氏は開幕前だけでなく最後まで雑音に悩まさせられた。

  富士ゼロックススーパーカップは「Jリーグ開幕に向けての良いウォーミングアップ」(ストイコヴィッチ監督)の場になるが、それだけに、開幕前の雑音は避けたい。それは、プレシーズンマッチで調整を行う各チームも同じだろう。

  良い準備ができたチームも、そうでないチームも。いよいよ今週末に、Jリーグ2011シーズンが開幕する。

(情報提供:Football Weekly)

ゼロックス・スーパー杯の監督コメントに関する考察である。
メディアが面白いコメントを引き出そうと躍起になり、チームの問題点や弱点を口に出させようとするのは常套手段と言えよう。
そこをいなすことも監督の手腕である。
正直に事実を述べておっては埒が空かぬ。
ここは、上手に記者の目を逸らさせ、状況をぼんやりさせるのも手と言えよう。
そもそも、サッカー・チームの問題点は簡単なものではない。
チームという生き物を、最高の状態に持って行くため監督は尽力する。
ここをメディアにあれこれと口を挟まれては、上手く行く物も失敗するというもの。
しかしながら、メディアによる露出もクラブにとっては重要な事柄である。
上手に付き合って相乗効果を引き出したい。
今季は挑戦者としての立場となり、王者よりは露出が控えられる可能性がある。
オリヴェイラ監督のテクニックで、メディアとの付き合いを高め、更なる上を目指したい。
期待しておる。

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1 コメント

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Unknown (御龍)
2011-02-28 20:52:43
でも確かに
今回は副審も西村さんも鹿島に
は厳しかったですね
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