小笠原「復興の想い、届けられるのがサッカーの力」/復興支援試合
TEAM AS ONEの主将としてプレーした小笠原(左) [写真]=野口岳彦
16日、「東日本大震災復興支援 2013 Jリーグスペシャルマッチ Jリーグ TEAM AS ONE vs Jリーグ選抜」が国立競技場で行われた。
試合は、ともにゲスト参加選手の松井大輔、金崎夢生のゴールで逆転に成功したJリーグ TEAM AS ONEが2-1でJリーグ選抜から勝利を収めている。
TEAM AS ONEのメンバーとしてこの試合に参加した鹿島アントラーズの小笠原満男は、試合後、次のように語っている。
「これだけ多くのファンが来てくれて素晴らしい選手と試合ができたことはうれしいです。こういう試合などで復興に向けて想いが届くようにやっていたし、届けられるのがサッカーの力。みんなの想いが届くことを祈っています」
「僕たち以上に頑張っている人たちがいる。そういう人たちにとって、何かの力に変わってくれたらうれしい。みんな一生懸命プレーして、勝たなきゃいけないという気持ちが強かった。たくさんの人に気持ちが伝わったと思う。こういう支援を継続してやって支えている人、すべての人のために活動を続けて行きたい。復興が少しでも早く進んでほしい」
[ Jリーグスペシャルマッチ:TAO vs J選抜 ]
JリーグTEAM AS ONEのスターティングメンバーと監督・コーチが試合前に記念撮影。
[ Jリーグスペシャルマッチ:TAO vs J選抜 ]
Jリーグ TEAM AS ONEのキャプテンを務めた小笠原満男(写真)。どの選手よりも気合いのこもったプレーを見せた。
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】トニーニョセレーゾ監督(TAO)記者会見コメント(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
----------
●トニーニョセレーゾ監督(TAO):
「日本の歴史のなかで過去にも困難な経験をし、これだけ素晴らしい国を築き上げたということは、日本人が常に誇りに思うべきことであり、僕自身がこうやってこの地で仕事ができるということ、皆さんとふれあうことができるというのは、僕は非常に恵まれた人間だと思います。
僕は日本から24時間離れた国で生まれて、どの国にも困難はありますが、日本のようにものごとが進まない国であって、学ぶべきことが多いです。いつか自分の国もこういう国になっていければと、逆に僕は希望をいただいた形になります。
この試合で、物理的、精神的に被災された方、命を失われた方、彼らにとって我々が少しでも明るい日曜日を与えることができたのではないかと考えています。また、僕自身はこの試合はもう少し軽いという西洋の考えで挑もうとしたのですが、徐々に皆さんに引きつけられて、もっと真剣にやらなければいけない、気持ちに応えなければいけないと感じました。
試合が始まる前に黙とうがあったりで非常に心を動かされましたし、ここから僕は90分間のなかで、どれだけスタジアムの観客の皆さん、日本国民に対して、恩返しできるかという気持ちを深く感じました。サッカー関係者、隣にいる森保監督、手倉森監督と一緒に仕事ができたということは、僕の人生のなかで非常に思い出深い、特別な思い出として誇れますし、僕の特別な思い出だけでなく、被災された方にとって特別な日にできたのではないかと願っています」
以上
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】試合終了後の各選手コメント(柴崎、中田、大津、森本、西)(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
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●柴崎岳選手(TAO):
「募金活動もやりましたし、サッカーの試合をして皆さんに見て頂くこともできましたし、いろんな思いが詰まった試合を、今年も去年に引き続き開くことができて良かったと思います。勝つことができたのが個人的にもチームとしてもよかったんじゃないかな、と思います。特にセレーゾ監督は負けることが大嫌いなので、手倉森さんもそういうタイプの監督ですし、勝ててよかったです
Q:募金活動のときには、サポーターの方々と触れあう機会があったと思いますが、その時に感じることはありましたか?
「お金の問題ではなく、気持ちをそういったものに還元して頂いたと思っています。それも復興には必要なものですし、みなさんの気持ちを、Jリーグだったり、東北人魂として復興にむかって使わせて頂くという点で、非常に多くの方が募金をしてくれたので、本当に感謝したいと思います」
●中田浩二選手(TAO):
「こういう場でできて良かったと思うし、良い内容でできたと思うし、また今年も勝つことができたので、そういう意味では良かったと思います。
(久々のCBでしたけど?)まあまあ。無難にできたと思います。楽しくやることができました。(最後、闘莉王選手が出てきて攻め込まれましたが?)最初のフィードは、負けた方が良いのかなと思って、そんなに強くいかなかったんですけど、なんかスタジアムも沸いたし。あとは、普通にやって抑えられたのでよかったです。
(4万人を越える観衆が集まりましたね)天気ももってくれたし、お客さんもいっぱい入ってくれたし、良い雰囲気のなかでやることができました。これが被災地の方に届いてくれれば、より良いんじゃないかと思います」
●大津祐樹選手(TAO):
「(出場時間が短かったが?)僕自身、今がオフなので、コンディションの関係で出場時間が短くなってしまい残念です。本当は長い時間出たかったのですが、そこは自分に言い聞かせて監督にお願いしました。(大津選手らしい突破もみられたが?)あの短い出場時間にしてはよかったのかなと思いますけど、やっぱり点を決めたかったですね。機会があれば次こそは得点を決めて活躍する姿を見せたいと思います」
●森本貴幸選手(TAO):
「お客さんもいっぱい入ってくれたし、きれいなスタジアムだったのですごくやりたかったのですが、プレーできなくて残念でした。すごいいいスタジアムですごいいい雰囲気を作ってもらったので出たかったのですが、次の機会では試合に出て、自分のプレーする姿をみんなに見せられるように頑張ってやっていきたいと思います」
●西大伍選手(TAO):
「セレーゾ監督が、本気で勝ちにいっていたので、高い位置にいたら『下がれ、下がれ!』と言われてしまいました。いろんな人とやれるのはなかなかない機会だから、それは良いことだと思いました。幸せな気持ちになりました。テセさんへのクロスが惜しかった。あれを触ってくれたら良かったんですけどね。また、チームに帰ってがんばります」
以上
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】試合終了後の各選手コメント(高萩、梁、赤嶺、加賀、岩政、大迫、林)(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
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●高萩洋次郎選手(TAO):
「まず楽しく明るく、みんなにそういうことが伝わるようにと思ってやりました。自分たちのできる事をしっかりやるということで、楽しくできたのはよかったです。僕も実家の1階が流されて、今は直ったんですけど周りには何もないですし、街頭や防波堤も直っていない状況で、復興にはまだまだ時間がかかると思いますけど、どんな形であれ続けることが必要だと思うので、できる限りことはしたいと思います。
今日はこんなにたくさんのお客さんが来て下さってありがたいですし、これが日本の皆さんの気持ちだと思うので、もっとそういうのが広がっていけばいいと思います」
●梁勇基選手(TAO):
「楽しい中でも勝負という部分で勝てたのでよかったと思います。セレーゾ監督も勝負にこだわって勝ちに行こうと話していたんですけど、一つになって戦えてよかったです。個人的には仙台に所属しているという部分では、震災の事は忘れられないですし、こういった試合を通じてまだまだ忘れられないように、そういったきっかけになればいいと思います」
●赤嶺真吾選手(TAO):
「今日の試合もそうですが、Jリーグでも選手は全力でプレーしますし、そういう姿を見せることで少しでも勇気を被災地の方々に届けられるようにこれからも全力で頑張っていきたいと思います」
●加賀健一選手(TAO):
「4万人を超える来場者の中でプレーできることも中々ない機会なので、選んでいただけてよかったです。
僕らはサッカー選手という立場なので、みなさんの前でプレーできる喜びを感じて、見ている人たちは選手たちのプレーする姿から何かを感じ取ってもらって、頑張っていこうという気持ち・・・になれたかどうかはわかりませんが、そうなっていただけるとプレーしている選手としてもうれしいです。
(今日のメンバーは)みんないろんなクラブから集まってきていましたが、一致団結して頑張ろうという気持ちでやっていたので、今回のような場で一緒にプレーできて、またサポーターの人たちも喜んでもらえたプレーもあったと思うので、その中でみなさんの心に何かしらは残せたのかなと思います」
●岩政大樹選手(TAO):
「支援という言葉にするといろんな人のためにとか言うことはできますけど、それぞれの人がそれぞれの立場でしっかりできることをするということが支援につながると思っているので、僕たちは僕たちでしっかり試合をして、見に来ていただいた方には僕たちのプレーを見てもらって、その気持ちを復興支援につなげていただけたらなと。これからもそれぞれができることをやっていかなければいけないなと思います。」
●大迫勇也選手(TAO):
「少しでも復興の力になれるようにプレーしました。メンバーはいつもと違うので難しかったですけど、新鮮で楽しかったでし。(4万人を超える観客について)あれだけ多くのお客さんに入ってもらえて、選手として感謝しています」
●林卓人選手(TAO):
「サッカーを通して色々なものが被災地の方に伝わるきっかけになればと思います。個人としては、今日は素晴らしい選手が多く楽しかったです。1、2回しか会ったことがない選手も多かったですけど、そういう選手とプレーすることで多くのことを吸収出来ました。この経験が自分の成長につながると思います。
(4万人を超える観客について)スタジアムで観戦してくれた方々、TVで応援してくれた方々も含め、僕らも継続して被災地を支援していきたいです」
以上
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】試合終了後の各選手コメント(小笠原、松井、柳沢、金崎、角田)(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
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●小笠原満男選手(TAO):
「多くのお客さんが入ってくれて、素晴らしい選手とともにこういった試合を行えたことが非常に意味深いと思います。復興の願いを込めてプレーしました。これがサッカーの力だと思うし、Jリーグ、サポーター、選手たちの想いが届いたと思います。
自分たち以上に頑張っている人たちはたくさんいると思いますし、色々な意味で大変な人々がまだまだたくさんいるので、何かの役に立てればと思います。今日も一生懸命やったことが伝わったのではないかと思う。Jリーグがこうした形で支援してくれることは非常に嬉しいですし、何かチカラに変わって欲しいです。少しでも復興が早く進むように、自分たちもできることを頑張りたいと思います」
●松井大輔選手(TAO):
「最初はこっちが主導権を握れたんですけど、立ち上がりの入り方が難しかったです。自分のゴールについては、ゴールを取ったことよりも、このチーム皆で戦えたことが大事かなと。みんなが気持ちを出してプレーできていたことが良かったと思います。
まだまだ復興に時間がかかると思いますけど、一緒に歩んで行ければと思います。自分自身については、早くチームを決めることが大事なので。いつでもいけるように良い準備をしたいと思います」
●柳沢敦選手(TAO):
「(自分へのコールが大きかったのは)嬉しかったですね。サポーターの皆さんには感謝しています。やるからには点を取りたかったですが。闘莉王はうまく盛り上げていましたね」
●金崎夢生選手(TAO):
「このような試合になかなか参加できてなかったのですし、少しでも復興の力に役に立てればと思っていたので参加できて良かったです。自分が点を決めたことよりも、選手皆が集まり、こういう場が設けられたことは良かったです。また、久しぶりに色々な人と話せて、プレーできて良かったです」
●角田誠選手(TAO):
「あのような選手たちと一緒にプレーできることは、いい刺激になりました。TEAM AS ONEが勝ったのも良かったです。セレーゾ監督も手倉森コーチも言ってたが、時間と共に忘れてしまいがちだがこういうゲームをすることで皆が思い出してくれると思う。リーグ戦では仙台が良い成績を収めることが東北の人たちを勇気付けることに繋がると思うので頑張っていきたい」
金崎が決勝ゴール!小笠原、闘莉王ら全力プレー
田中マルクス闘莉王(左)と競り合う大迫勇也=国立(撮影・小倉元司)
Jリーグの東日本大震災復興支援スペシャルマッチは16日、東京・国立競技場に4万1246人の観衆を集めて行われ、東北出身選手らで構成された「Jリーグ TEAM AS ONE」が松井(スラビア・ソフィア)と金崎(ニュルンベルク)の得点で「Jリーグ選抜」に2-1で逆転勝ちした。
試合前は中村(横浜M)が「震災から2年たつが、復興への道のりはまだまだ続く。これからも、ともに活動していきましょう」とマイクを通じてあいさつした。選手たちはセンターサークルに並び、犠牲者に黙とうをささげた。
真剣勝負を思わせる全力プレーの連続に、場内からは「ニッポン」コールが沸いた。岩手県出身で、支援活動に取り組んできた小笠原(鹿島)は「勝利を目指して戦った。復興はなかなか見えてこないが、何かの力になることを願っている」と思いを語った。
スペシャルマッチは昨年に続く開催で「TEAM AS ONE」は2連勝。会場では募金活動も行われ、試合収益の一部とともに復興支援活動に充てられる。(共同)
セレーゾ・Jリーグ TEAM AS ONE監督の話
「被災された方々に、少しでも明るい日曜日を届けることができたのではないか。自分にとっても特別な思い出になる」
森保一・Jリーグ選抜監督の話
「選手は勝利に向かってひたむきにプレーしてくれたし、急造チームながら協力して戦ってくれた。被災地への後押しになるメッセージを送れたと確信している」
前半、ドリブルする柳沢敦(左)を追う中澤佑二=国立(撮影・小倉元司)
前半、シュートを外し苦笑いの柳沢敦=国立(撮影・小倉元司)
前半、ゴール前のこぼれ球で同点シュートを決めた松井大輔。左は大迫勇也=国立(撮影・小倉元司)
前半、ヘディングシュートを狙う大迫勇也(右)と槙野智章=国立(撮影・小倉元司)
岩手出身・小笠原、復興支援「継続させたい」
東日本大震災復興支援スペシャルマッチ(16日、Jリーグ TEAM AS ONE2-1Jリーグ選抜、国立)試合前には両軍の選手が4万1246人のサポーターとともに、犠牲者へ黙とうをささげた。MF高萩(広島)は福島・いわき市出身。実家が津波の被害に遭い、祖母は今も行方不明とあって「自分たちができることを続けていきたい」と神妙に話した。岩手・盛岡市出身のMF小笠原(鹿島)は「復興が目に見えて進んでいるわけじゃない。今後もこういう形で継続させたい」と決意を新たにしていた。
(紙面から)
小笠原 「東北魂」で“ガチンコ”プレー披露
東日本大震災復興支援 2013Jリーグスペシャルマッチ Jリーグ TEAM AS ONE2―1Jリーグ選抜 (6月16日 国立)
試合後、場内を一周する(前列右から)川口、柳沢、中村、小笠原、岩政、柴崎、森本
Photo By スポニチ
Jリーグの東日本大震災復興支援スペシャルマッチが16日、国立競技場で行われた。「TEAM AS ONE」と「Jリーグ選抜」が対戦し、岩手県出身の鹿島MF小笠原満男(34)や、サポーター投票で最多得票の横浜MF中村俊輔(34)らが、“ガチンコ”プレーを披露。招待された被災者を含む4万1246人を沸かせた。
「東北人魂を持つJ選手の会」で支援活動を行う小笠原はTEAM AS ONEのボランチとして前半の45分間出場。「今も仮設住宅に住んでいる人や、風評被害に苦しんでいる人もいる。見た人に僕らの思いが伝わればいい」と、相手の浦和FW原口と球際で激しく競り合うなど真剣勝負を披露した。正確なCKでチャンスを演出したJリーグ選抜の中村は「(活動を)続けていくことが大事」と継続支援を訴えた。
前日の公式練習に続き、試合前には小笠原や岩手県出身でなでしこジャパンの岩清水が募金活動を行った。大会収益の一部とともに復興支援活動に充てられる。
[ 2013年6月17日 06:00 ]
復興支援試合のコメントである。
このようなチャリティマッチが行われることに意義がある。
そして、その試合に全力を尽くしてくれた選手たちには感謝せねばなるまい。
そして、多くの民に感動を与えるサッカーという競技に感謝したい。
これからも、サッカーを愛し、サッカーのある生活を生きていきたい。
TEAM AS ONEの主将としてプレーした小笠原(左) [写真]=野口岳彦
16日、「東日本大震災復興支援 2013 Jリーグスペシャルマッチ Jリーグ TEAM AS ONE vs Jリーグ選抜」が国立競技場で行われた。
試合は、ともにゲスト参加選手の松井大輔、金崎夢生のゴールで逆転に成功したJリーグ TEAM AS ONEが2-1でJリーグ選抜から勝利を収めている。
TEAM AS ONEのメンバーとしてこの試合に参加した鹿島アントラーズの小笠原満男は、試合後、次のように語っている。
「これだけ多くのファンが来てくれて素晴らしい選手と試合ができたことはうれしいです。こういう試合などで復興に向けて想いが届くようにやっていたし、届けられるのがサッカーの力。みんなの想いが届くことを祈っています」
「僕たち以上に頑張っている人たちがいる。そういう人たちにとって、何かの力に変わってくれたらうれしい。みんな一生懸命プレーして、勝たなきゃいけないという気持ちが強かった。たくさんの人に気持ちが伝わったと思う。こういう支援を継続してやって支えている人、すべての人のために活動を続けて行きたい。復興が少しでも早く進んでほしい」
[ Jリーグスペシャルマッチ:TAO vs J選抜 ]
JリーグTEAM AS ONEのスターティングメンバーと監督・コーチが試合前に記念撮影。
[ Jリーグスペシャルマッチ:TAO vs J選抜 ]
Jリーグ TEAM AS ONEのキャプテンを務めた小笠原満男(写真)。どの選手よりも気合いのこもったプレーを見せた。
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】トニーニョセレーゾ監督(TAO)記者会見コメント(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
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●トニーニョセレーゾ監督(TAO):
「日本の歴史のなかで過去にも困難な経験をし、これだけ素晴らしい国を築き上げたということは、日本人が常に誇りに思うべきことであり、僕自身がこうやってこの地で仕事ができるということ、皆さんとふれあうことができるというのは、僕は非常に恵まれた人間だと思います。
僕は日本から24時間離れた国で生まれて、どの国にも困難はありますが、日本のようにものごとが進まない国であって、学ぶべきことが多いです。いつか自分の国もこういう国になっていければと、逆に僕は希望をいただいた形になります。
この試合で、物理的、精神的に被災された方、命を失われた方、彼らにとって我々が少しでも明るい日曜日を与えることができたのではないかと考えています。また、僕自身はこの試合はもう少し軽いという西洋の考えで挑もうとしたのですが、徐々に皆さんに引きつけられて、もっと真剣にやらなければいけない、気持ちに応えなければいけないと感じました。
試合が始まる前に黙とうがあったりで非常に心を動かされましたし、ここから僕は90分間のなかで、どれだけスタジアムの観客の皆さん、日本国民に対して、恩返しできるかという気持ちを深く感じました。サッカー関係者、隣にいる森保監督、手倉森監督と一緒に仕事ができたということは、僕の人生のなかで非常に思い出深い、特別な思い出として誇れますし、僕の特別な思い出だけでなく、被災された方にとって特別な日にできたのではないかと願っています」
以上
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】試合終了後の各選手コメント(柴崎、中田、大津、森本、西)(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
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●柴崎岳選手(TAO):
「募金活動もやりましたし、サッカーの試合をして皆さんに見て頂くこともできましたし、いろんな思いが詰まった試合を、今年も去年に引き続き開くことができて良かったと思います。勝つことができたのが個人的にもチームとしてもよかったんじゃないかな、と思います。特にセレーゾ監督は負けることが大嫌いなので、手倉森さんもそういうタイプの監督ですし、勝ててよかったです
Q:募金活動のときには、サポーターの方々と触れあう機会があったと思いますが、その時に感じることはありましたか?
「お金の問題ではなく、気持ちをそういったものに還元して頂いたと思っています。それも復興には必要なものですし、みなさんの気持ちを、Jリーグだったり、東北人魂として復興にむかって使わせて頂くという点で、非常に多くの方が募金をしてくれたので、本当に感謝したいと思います」
●中田浩二選手(TAO):
「こういう場でできて良かったと思うし、良い内容でできたと思うし、また今年も勝つことができたので、そういう意味では良かったと思います。
(久々のCBでしたけど?)まあまあ。無難にできたと思います。楽しくやることができました。(最後、闘莉王選手が出てきて攻め込まれましたが?)最初のフィードは、負けた方が良いのかなと思って、そんなに強くいかなかったんですけど、なんかスタジアムも沸いたし。あとは、普通にやって抑えられたのでよかったです。
(4万人を越える観衆が集まりましたね)天気ももってくれたし、お客さんもいっぱい入ってくれたし、良い雰囲気のなかでやることができました。これが被災地の方に届いてくれれば、より良いんじゃないかと思います」
●大津祐樹選手(TAO):
「(出場時間が短かったが?)僕自身、今がオフなので、コンディションの関係で出場時間が短くなってしまい残念です。本当は長い時間出たかったのですが、そこは自分に言い聞かせて監督にお願いしました。(大津選手らしい突破もみられたが?)あの短い出場時間にしてはよかったのかなと思いますけど、やっぱり点を決めたかったですね。機会があれば次こそは得点を決めて活躍する姿を見せたいと思います」
●森本貴幸選手(TAO):
「お客さんもいっぱい入ってくれたし、きれいなスタジアムだったのですごくやりたかったのですが、プレーできなくて残念でした。すごいいいスタジアムですごいいい雰囲気を作ってもらったので出たかったのですが、次の機会では試合に出て、自分のプレーする姿をみんなに見せられるように頑張ってやっていきたいと思います」
●西大伍選手(TAO):
「セレーゾ監督が、本気で勝ちにいっていたので、高い位置にいたら『下がれ、下がれ!』と言われてしまいました。いろんな人とやれるのはなかなかない機会だから、それは良いことだと思いました。幸せな気持ちになりました。テセさんへのクロスが惜しかった。あれを触ってくれたら良かったんですけどね。また、チームに帰ってがんばります」
以上
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】試合終了後の各選手コメント(高萩、梁、赤嶺、加賀、岩政、大迫、林)(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
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●高萩洋次郎選手(TAO):
「まず楽しく明るく、みんなにそういうことが伝わるようにと思ってやりました。自分たちのできる事をしっかりやるということで、楽しくできたのはよかったです。僕も実家の1階が流されて、今は直ったんですけど周りには何もないですし、街頭や防波堤も直っていない状況で、復興にはまだまだ時間がかかると思いますけど、どんな形であれ続けることが必要だと思うので、できる限りことはしたいと思います。
今日はこんなにたくさんのお客さんが来て下さってありがたいですし、これが日本の皆さんの気持ちだと思うので、もっとそういうのが広がっていけばいいと思います」
●梁勇基選手(TAO):
「楽しい中でも勝負という部分で勝てたのでよかったと思います。セレーゾ監督も勝負にこだわって勝ちに行こうと話していたんですけど、一つになって戦えてよかったです。個人的には仙台に所属しているという部分では、震災の事は忘れられないですし、こういった試合を通じてまだまだ忘れられないように、そういったきっかけになればいいと思います」
●赤嶺真吾選手(TAO):
「今日の試合もそうですが、Jリーグでも選手は全力でプレーしますし、そういう姿を見せることで少しでも勇気を被災地の方々に届けられるようにこれからも全力で頑張っていきたいと思います」
●加賀健一選手(TAO):
「4万人を超える来場者の中でプレーできることも中々ない機会なので、選んでいただけてよかったです。
僕らはサッカー選手という立場なので、みなさんの前でプレーできる喜びを感じて、見ている人たちは選手たちのプレーする姿から何かを感じ取ってもらって、頑張っていこうという気持ち・・・になれたかどうかはわかりませんが、そうなっていただけるとプレーしている選手としてもうれしいです。
(今日のメンバーは)みんないろんなクラブから集まってきていましたが、一致団結して頑張ろうという気持ちでやっていたので、今回のような場で一緒にプレーできて、またサポーターの人たちも喜んでもらえたプレーもあったと思うので、その中でみなさんの心に何かしらは残せたのかなと思います」
●岩政大樹選手(TAO):
「支援という言葉にするといろんな人のためにとか言うことはできますけど、それぞれの人がそれぞれの立場でしっかりできることをするということが支援につながると思っているので、僕たちは僕たちでしっかり試合をして、見に来ていただいた方には僕たちのプレーを見てもらって、その気持ちを復興支援につなげていただけたらなと。これからもそれぞれができることをやっていかなければいけないなと思います。」
●大迫勇也選手(TAO):
「少しでも復興の力になれるようにプレーしました。メンバーはいつもと違うので難しかったですけど、新鮮で楽しかったでし。(4万人を超える観客について)あれだけ多くのお客さんに入ってもらえて、選手として感謝しています」
●林卓人選手(TAO):
「サッカーを通して色々なものが被災地の方に伝わるきっかけになればと思います。個人としては、今日は素晴らしい選手が多く楽しかったです。1、2回しか会ったことがない選手も多かったですけど、そういう選手とプレーすることで多くのことを吸収出来ました。この経験が自分の成長につながると思います。
(4万人を超える観客について)スタジアムで観戦してくれた方々、TVで応援してくれた方々も含め、僕らも継続して被災地を支援していきたいです」
以上
【Jリーグスペシャルマッチ TAO vs J選抜】試合終了後の各選手コメント(小笠原、松井、柳沢、金崎、角田)(13.06.16)
6月16日(日) 2013 Jリーグスペシャルマッチ
TAO 2 - 1 J選抜 (15:00/国立/41,246人)
得点者:11' 佐藤寿人(J選抜)、41' 松井大輔(TAO)、70' 金崎夢生(TAO)
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●小笠原満男選手(TAO):
「多くのお客さんが入ってくれて、素晴らしい選手とともにこういった試合を行えたことが非常に意味深いと思います。復興の願いを込めてプレーしました。これがサッカーの力だと思うし、Jリーグ、サポーター、選手たちの想いが届いたと思います。
自分たち以上に頑張っている人たちはたくさんいると思いますし、色々な意味で大変な人々がまだまだたくさんいるので、何かの役に立てればと思います。今日も一生懸命やったことが伝わったのではないかと思う。Jリーグがこうした形で支援してくれることは非常に嬉しいですし、何かチカラに変わって欲しいです。少しでも復興が早く進むように、自分たちもできることを頑張りたいと思います」
●松井大輔選手(TAO):
「最初はこっちが主導権を握れたんですけど、立ち上がりの入り方が難しかったです。自分のゴールについては、ゴールを取ったことよりも、このチーム皆で戦えたことが大事かなと。みんなが気持ちを出してプレーできていたことが良かったと思います。
まだまだ復興に時間がかかると思いますけど、一緒に歩んで行ければと思います。自分自身については、早くチームを決めることが大事なので。いつでもいけるように良い準備をしたいと思います」
●柳沢敦選手(TAO):
「(自分へのコールが大きかったのは)嬉しかったですね。サポーターの皆さんには感謝しています。やるからには点を取りたかったですが。闘莉王はうまく盛り上げていましたね」
●金崎夢生選手(TAO):
「このような試合になかなか参加できてなかったのですし、少しでも復興の力に役に立てればと思っていたので参加できて良かったです。自分が点を決めたことよりも、選手皆が集まり、こういう場が設けられたことは良かったです。また、久しぶりに色々な人と話せて、プレーできて良かったです」
●角田誠選手(TAO):
「あのような選手たちと一緒にプレーできることは、いい刺激になりました。TEAM AS ONEが勝ったのも良かったです。セレーゾ監督も手倉森コーチも言ってたが、時間と共に忘れてしまいがちだがこういうゲームをすることで皆が思い出してくれると思う。リーグ戦では仙台が良い成績を収めることが東北の人たちを勇気付けることに繋がると思うので頑張っていきたい」
金崎が決勝ゴール!小笠原、闘莉王ら全力プレー
田中マルクス闘莉王(左)と競り合う大迫勇也=国立(撮影・小倉元司)
Jリーグの東日本大震災復興支援スペシャルマッチは16日、東京・国立競技場に4万1246人の観衆を集めて行われ、東北出身選手らで構成された「Jリーグ TEAM AS ONE」が松井(スラビア・ソフィア)と金崎(ニュルンベルク)の得点で「Jリーグ選抜」に2-1で逆転勝ちした。
試合前は中村(横浜M)が「震災から2年たつが、復興への道のりはまだまだ続く。これからも、ともに活動していきましょう」とマイクを通じてあいさつした。選手たちはセンターサークルに並び、犠牲者に黙とうをささげた。
真剣勝負を思わせる全力プレーの連続に、場内からは「ニッポン」コールが沸いた。岩手県出身で、支援活動に取り組んできた小笠原(鹿島)は「勝利を目指して戦った。復興はなかなか見えてこないが、何かの力になることを願っている」と思いを語った。
スペシャルマッチは昨年に続く開催で「TEAM AS ONE」は2連勝。会場では募金活動も行われ、試合収益の一部とともに復興支援活動に充てられる。(共同)
セレーゾ・Jリーグ TEAM AS ONE監督の話
「被災された方々に、少しでも明るい日曜日を届けることができたのではないか。自分にとっても特別な思い出になる」
森保一・Jリーグ選抜監督の話
「選手は勝利に向かってひたむきにプレーしてくれたし、急造チームながら協力して戦ってくれた。被災地への後押しになるメッセージを送れたと確信している」
前半、ドリブルする柳沢敦(左)を追う中澤佑二=国立(撮影・小倉元司)
前半、シュートを外し苦笑いの柳沢敦=国立(撮影・小倉元司)
前半、ゴール前のこぼれ球で同点シュートを決めた松井大輔。左は大迫勇也=国立(撮影・小倉元司)
前半、ヘディングシュートを狙う大迫勇也(右)と槙野智章=国立(撮影・小倉元司)
岩手出身・小笠原、復興支援「継続させたい」
東日本大震災復興支援スペシャルマッチ(16日、Jリーグ TEAM AS ONE2-1Jリーグ選抜、国立)試合前には両軍の選手が4万1246人のサポーターとともに、犠牲者へ黙とうをささげた。MF高萩(広島)は福島・いわき市出身。実家が津波の被害に遭い、祖母は今も行方不明とあって「自分たちができることを続けていきたい」と神妙に話した。岩手・盛岡市出身のMF小笠原(鹿島)は「復興が目に見えて進んでいるわけじゃない。今後もこういう形で継続させたい」と決意を新たにしていた。
(紙面から)
小笠原 「東北魂」で“ガチンコ”プレー披露
東日本大震災復興支援 2013Jリーグスペシャルマッチ Jリーグ TEAM AS ONE2―1Jリーグ選抜 (6月16日 国立)
試合後、場内を一周する(前列右から)川口、柳沢、中村、小笠原、岩政、柴崎、森本
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Jリーグの東日本大震災復興支援スペシャルマッチが16日、国立競技場で行われた。「TEAM AS ONE」と「Jリーグ選抜」が対戦し、岩手県出身の鹿島MF小笠原満男(34)や、サポーター投票で最多得票の横浜MF中村俊輔(34)らが、“ガチンコ”プレーを披露。招待された被災者を含む4万1246人を沸かせた。
「東北人魂を持つJ選手の会」で支援活動を行う小笠原はTEAM AS ONEのボランチとして前半の45分間出場。「今も仮設住宅に住んでいる人や、風評被害に苦しんでいる人もいる。見た人に僕らの思いが伝わればいい」と、相手の浦和FW原口と球際で激しく競り合うなど真剣勝負を披露した。正確なCKでチャンスを演出したJリーグ選抜の中村は「(活動を)続けていくことが大事」と継続支援を訴えた。
前日の公式練習に続き、試合前には小笠原や岩手県出身でなでしこジャパンの岩清水が募金活動を行った。大会収益の一部とともに復興支援活動に充てられる。
[ 2013年6月17日 06:00 ]
復興支援試合のコメントである。
このようなチャリティマッチが行われることに意義がある。
そして、その試合に全力を尽くしてくれた選手たちには感謝せねばなるまい。
そして、多くの民に感動を与えるサッカーという競技に感謝したい。
これからも、サッカーを愛し、サッカーのある生活を生きていきたい。
復興支援試合に相応しいとてもいい試合でした。
普段は違うチームの選手たちが数時間の練習でもひとつのチームになれる!!
コンフェデばかりが話題になっていますが、昨日の復興試合は本当にサッカーが好きな人の(選手もサポも )の集まりだったように感じます。
サッカーの力は素晴らしいと改めて実感できた日でした。
それが蓋を開けてみたらあれだけの観客が入った。
あれなら、民放で生放送できたはずです。
代理店もマスコミもスポンサー側も読み違えましたね。
中断期間だからというのもありますが、あれだけの観客が集まったんだから、Jリーグ捨てたもんじゃないですよ!
単なるオールスターではなくチャリティマッチというのも目的がハッキリしてて良かったのかもしれませんね。
前半に大迫と柳沢の2トップになった時は一人盛り上がってしまいましたが(笑
試合はコンフェデよりも全然面白かった!!
被災した身からすると、「まだ2年しか経っていない」ので、全然過去ではないんですよね。
ありがとう。本当にありがとう。その気持ちがとても嬉しいです
小笠原選手の熱いプレーは胸が熱くなります!
試合で言えば、中田の空気を読まない堅実な守備、よかったです(笑)